人妻六英雄は自ら股を開く

どらごんまじっく

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二人の意思 ルーカス視点

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水晶の光景を見た後、僕たちはしばらく呆然としていた……

「俺……アリナに会って真意を確かめてくる……」
不意にヒュレルがそう言った……

「会いに行くって……大聖堂院に?」
「そうだ……こいつならそれほど時間はかからない思うし……」
彼がこいつと言ったのは空を走る天馬のことだ……確かにこれなら馬車より遥かに早いと思うけど……

「僕も行くよ……エルレーンのことも気になるから……」
あの水晶の映像が気になっていた僕はそう言った。

「よし、じゃ、早速、二人で行こう!」
「すぐにかい?」
「急いだ方がいいだろ」
「わかった……すぐに向かおう」


天馬は、交代で操縦することにした……操縦してない方は、後ろでロープで体を巻きつけて、睡眠を取る……こうやって、二人でほとんど休まず移動して、二日ほどで大聖堂院へと到着した。

「確かに六英雄はここへ訪ねてきたが……今はもう旅立たれたぞ」
「えっ! どこにいったんですか!」
「それは知らぬ……まあ、知ってても教えはせぬがな」

「どうするヒュレル……」
「そうだな……あっ……そうか……確か遠距離対話水晶には独特の魔力波が出てたな……この天馬の水晶を使ってそれを追えないか……」
「なるほど……やっぱりヒュレルは頭がいいよね……ちょっと、次元球に接続している魔法版の魔法ロジックを変更してみよう」

そして二人でアイデアを出し合って、調整すること数時間……
「よし、出たぞ、遠距離対話水晶の反応だ……」
「ここから北だね……」

すぐに反応を追って僕たちはその反応のする方向へと向かった。

そして更に丸二日追いかけて……とある洞窟へと到着した……そこで水晶から音声が飛び込んでくる……

「おい、ルーカス、何か聞こえるぞ……」
「本当だ……距離が近いから音声を拾ってるのかな……」
驚くのは声が聞こえてきたことではなかった……問題はその内容である……それを聞いて僕とヒュレルは顔を見合わせる……

「やばいよ……エルレーンが危ない!」
「そんなアリナ……どうして……」
「ヒュレル、悪いけど、僕は助けに行くよ」
「いや、俺も行く……アリナを止めないと……」

洞窟の前に馬車が止まっている……馬車から女性が出てきたので、僕はエルレーンのことを聞いてみた。

「すみません、エルレーンとアリナを探しているんですけど知りませんか」
「何、エルレーンとアリナか……さっきその洞窟に入っていったぞ」
「そうですか、ありがとうございます」
「いや、ちょっと待て、お前たちは……」

女性が何か言っていたけど、僕たちはそれを無視して洞窟の中へと突入した。

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