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盗まれた神剣
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女将が上機嫌で送り出してくれる……間違いない……あの顔はシュヴァルツにかなり可愛がってもらったようだ……
半日ほどの移動で、私たちは神剣のある場所へと到着した……そこには洞窟があり、どうやらこの中に神剣があるようだ……
「ラルーラは外で待ってて……」
私がそう言うと、アリナがそれを否定する。
「いえ、ラルーラも一緒に中にきて、洞窟内で神剣の詳細な場所が知りたいわ……」
「でも、アリナ、中でどれだけの敵が待ち構えてるかわからないのよ」
「そうなれば聖女と守り人の戦力が役に立つだけよ」
「そうだけど……」
「エルレーン、妾は大丈夫だ、一緒に中に入るぞ」
私は最後まで反対したけど、ラルーラ本人も、他のみんなも中に入ることを選択した……私は何かあってもラルーラを守れるように、彼女の近くに付いた。
洞窟の中は入り口こそ狭いが、単純な広い一つのフロアーになっていた……
「誰もいない……」
そこに敵の姿は見えなかった……だけど……
「皆、油断するな……強大な気を感じるぞ……それも三つもじゃ……」
ラルーラがそう叫ぶ……それを聞いて、私はすぐに戦闘態勢に入った……
その巨大な気を持つ敵が現れたのは、それからすぐのことであった……暗がりから出てくるその姿を私は知っていた……
「嘘でしょ……どうしてあなたたちがここにいるの……」
現れたのは六英雄の三人……ゼロスとメイフィル……そして死んだはずのジアーノンであった……
「ふふふっ……なんのご用ですか……こんな場所まで……」
「ジアーノン……あなた死んだんじゃ……」
私がそう言うと、彼はこう答えた。
「死にましたよ、私の半分はね……おかげで再生に時間がかかりましたよ……それよりエルレーン……六英雄の就任おめでとう……」
「ふざけないで! あなたなの……神剣を盗んだのは……」
「何言ってるんですか、この神剣は元々私の物ですよ、それを返してもらっただけです」
確かにあの神剣は前にジアーノンが所持してた物だ……それより……ジアーノンだけならまだわかるけど……どうしてゼロスとメイフィルが一緒に……
「アリナ、ゼロスとメイフィルはどうしてジアーノンと一緒にいるの……ジアーノンはあなたとゼロスが倒したんだよね、何か知ってるの!」
「エルレーン……ごめん……」
アリナはそう答えただけだった……
「ぐあっ!」
そう叫び声が聞こえてみると、信じられない光景が目に入った……聖女の守り人であるベルドが、シュヴァルツとラーオークに斬り付けられていたのだ……
「何をしてるの!」
私がそう叫んだ瞬間、私にも剣撃が襲いかかってきた……それはアリナの剣であった……
半日ほどの移動で、私たちは神剣のある場所へと到着した……そこには洞窟があり、どうやらこの中に神剣があるようだ……
「ラルーラは外で待ってて……」
私がそう言うと、アリナがそれを否定する。
「いえ、ラルーラも一緒に中にきて、洞窟内で神剣の詳細な場所が知りたいわ……」
「でも、アリナ、中でどれだけの敵が待ち構えてるかわからないのよ」
「そうなれば聖女と守り人の戦力が役に立つだけよ」
「そうだけど……」
「エルレーン、妾は大丈夫だ、一緒に中に入るぞ」
私は最後まで反対したけど、ラルーラ本人も、他のみんなも中に入ることを選択した……私は何かあってもラルーラを守れるように、彼女の近くに付いた。
洞窟の中は入り口こそ狭いが、単純な広い一つのフロアーになっていた……
「誰もいない……」
そこに敵の姿は見えなかった……だけど……
「皆、油断するな……強大な気を感じるぞ……それも三つもじゃ……」
ラルーラがそう叫ぶ……それを聞いて、私はすぐに戦闘態勢に入った……
その巨大な気を持つ敵が現れたのは、それからすぐのことであった……暗がりから出てくるその姿を私は知っていた……
「嘘でしょ……どうしてあなたたちがここにいるの……」
現れたのは六英雄の三人……ゼロスとメイフィル……そして死んだはずのジアーノンであった……
「ふふふっ……なんのご用ですか……こんな場所まで……」
「ジアーノン……あなた死んだんじゃ……」
私がそう言うと、彼はこう答えた。
「死にましたよ、私の半分はね……おかげで再生に時間がかかりましたよ……それよりエルレーン……六英雄の就任おめでとう……」
「ふざけないで! あなたなの……神剣を盗んだのは……」
「何言ってるんですか、この神剣は元々私の物ですよ、それを返してもらっただけです」
確かにあの神剣は前にジアーノンが所持してた物だ……それより……ジアーノンだけならまだわかるけど……どうしてゼロスとメイフィルが一緒に……
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「エルレーン……ごめん……」
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「ぐあっ!」
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