人妻六英雄は自ら股を開く

どらごんまじっく

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聖女の守り人

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すぐに聖女の旅の準備が行われ、神剣を求めて新たな旅が始まった……

「聖女様、このような馬車で不便はありませんか」
「おいおい、エルレーン、このようなとは言ってくれるな、これでも王室用の高級馬車だぞ」
「あっ、ごめんデミリア……」

「不便はないぞ、窮屈な大聖堂院より何倍かマシじゃ」
聖女様がそう言うと、隣の守り人がすぐにこう言う。
「窮屈だったのですか、ラルーラ……そうなら言ってくれればいいのに」
「ベルドと二人っきりの時は窮屈ではない、心地よいから安心しろ」

二人のやりとりから、守り人と聖女以上の関係が見える……失礼だがそれを聞いてみた。

「妾とベルドの仲じゃと……まあ、一般的には夫婦の関係じゃが……」
「夫婦なんですか」
「何を驚いておる、聖女の守り人は、その性質上、夫が勤めるのが決まりじゃぞ」
「しかし……確か聖女は生涯を通して処女であると聞き及んでいますので……」
「その通りじゃ、聖女の処女膜は魔王の封印の一つじゃからこれを破ることはできぬ」
「では……その……夫婦の夜の方は……」
「ズケズケ聞く奴じゃな、口や手など男を喜ばせる方法は他にもあろう」

夫婦なのにセックスできないんだ……どうもこの話に食いついてるのは私だけで、アリナたちはそれを知っていたようだ……

「それで聖女様……」
「その聖女様はもう辞めにせぬか、せっかくなので今は聖女ではなく、ラルーラとして旅を楽しみたいのじゃ」
あっ、なるほど、この聖女様、だから簡単にこちらの要求を飲んだんだ……外に出たかったのね……
「ではラルーラ、盗まれた神剣はどこにあるんですか」
「それほど遠くではない、ここから北にそうだな……馬車でなら五日もあれば到着するじゃろ」

北となると、私たちが来た道を戻ることになる……

その日は、ラルーラを無理をさせないと言うことで、早めに宿泊をすることになった。

「妾はベルドと同室にしてくれ、あとは好きにするがよい」
ラルーラの要望通りに、二人を同室にして、他はそれぞれ個室となった……シュヴァルツとラーオークがいるので、ラルーラの貞操を心配するとこだけど、ベルドがいるから流石に大丈夫だと思う。

「これは美味いな……これをもう一皿所望するぞ」
ラルーラが美味しいと言ったのは変哲もない一般的なグラタン料理だ……どうやら大聖堂院の食事はあまり美味しくはないと思われる。

「ラルーラ、酒は飲めるのか」
ラーオークが酒瓶を持ってそう聞く。
「飲めるかどうかもわからん」
「じゃあ、試してみろよ」
そう言って酒を注いだ……ラルーラは恐る恐るそれに口をつけた……
「うむ……飲めるようじゃな……しかし、あまり美味しいとは思うわぬぞ」
「酒は飲めば飲むど美味くなるんだ、ほら、もう一杯」

そう言ってさらに酒を勧められた……

「ベルドは飲まないの?」
私がそう聞くと、彼は真面目な表情でこう言った。
「俺はラルーラを守る為にここにるからな、酒で鈍るのは良しとしない」
「今日は平気じゃない、ここには六英雄が四人もいるのよ」
アリナがそう言葉をかけてきた。
「それは俺には関係ない、誰がいようと全力で守るだけだ」

その固い意志に敬意を払いながら、私はお酒を少しいただいた。
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