人妻六英雄は自ら股を開く

どらごんまじっく

文字の大きさ
上 下
42 / 106

八日目

しおりを挟む
アリナとキスした時の感覚がまだ残ってる……嫌じゃなかった……それどころか心地よかった……私……変な趣味があるのかな……

その日の移動は、険しい山道なのもあり、山越えするまで休憩もせずに進んだ……しかし、途中、大きな岩に馬車の車輪が取られ、車輪が外れてしまった……馬車はなんとか修理できたが、今日中に山を越えるのが難しくなった……

「どこか安全なとこ見つけて、今日は野宿だな」
デミリアがそう言う……

山道にちょうど良い感じで、湖があり、木々があってキャンプには良さそうな場所を見つけたので、そこで休むことにした。

「エルレーン、木の枝を集めてきてくれるか、アリナは水を汲んで来てくれ」
ラーオークは寝床の準備をして、デミリアとシュヴァルツは食べれるものを探しに行った。

近くに良い木の枝がなかったので、私は少し森の奥に入っていた……

森の奥で木の枝を拾っていると、物音がする……私は警戒して剣の柄に手をやる……
「俺だよ、驚かせたかな……」
出てきたのはシュヴァルツだった……

「いえ、大丈夫よ……」
「しかし、何もない森だな……木の実の一つも落ちてない……」
「野ウサギでもいればいいんだけどね」
「可愛いウサギを食べるのは平気か?」
「さばいた後なら他の動物の肉と変わらないでしょ」
「はははっ……確かにそうだな……あっ、エルレーン……ちょっと待て……動くなよ……」
「なっ……なに……」
シュヴァルツは私の背中の方に手をやる……
「ほら、こいつが背中にいたぜ……毒のある虫だ……」
「きゃっ!」
虫の嫌いな私は、驚きのあまりシュヴァルツに抱きついてしまっていた……

「エルレーン……」
「あっ、ごめん……」
そう言ってシュヴァルツから離れようとするが、彼はギュッと私を抱きしめて離れさせない……
「シュヴァルツ……ダメよ……離して……」
「そうしたいが俺の男の本能が離そうとしない……」
「いや……」
「どうして……俺のこと嫌いか?」
「そんなことは関係ないよ……私は人妻なのよ……」
「それこそ俺には関係ない……全ての女性を幸せにするのが俺の使命だからね……」
「そんな勝手な……」
しかし、私は力一杯彼を突き放すことができなかった……昨日、アリナに抱きしめられてキスされて……あの心地よさが残ってるからなのか人肌を欲していた……
「エルレーン……ずっと君を好きだったよ……」
「……シュヴァルツは全ての女性にその言葉を言ってるでしょ……」
「いや、好きって言うのはほんの一部だけ……素敵や綺麗などの言葉は誰にでも言うけど、好きは俺にとっては大きな意味があるんだ……君は特別なんだよエルレーン……」

シュヴァルツはそう囁きながら、私の唇に自分の唇を重ねてきた……避けようと思えば避けられたその行為を……私は受け入れてしまった……
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...