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五日目
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村長は家族があんなことされたのに、ニコニコとご機嫌に私たちを送ってくれた……
「近くに寄ったらいつでも家へ来てください」
それは本気で言っているように思える……そして村長は奥さんを誰かに抱いてもらうんだ……
「そろそろ昼だな、その辺で休憩しようか」
昨日と同じようにデミリアがそう提案する。今日は村長の奥さんが手作りのお弁当を作ってくれていた……
「そうね、その先の森なんていいんじゃない」
アリナの提案で、その森で休憩することになった。
村長の奥さんのお弁当はかなり豪華な感じで美味しそうだ……多分ラーオークのことを思って作ったんだろうな……女の勘でそう思った。
「見た目だけじゃなく、味もかなり美味いな……」
「だな、これならもう一個多めに作ってもらうんだったな」
「ほんと、美味しい……今度あそこにいったら作り方聞かないとね」
その異変はお弁当を食べ終わると同時に始まった……
「妙な霧が出てきたわね……」
周辺の霧を見て、アリナがそう呟く……
「これは臭気だな……悪いのが近くにいるみたいだぞ……」
ラーオークがそう警告する。するとその悪いのがゾロゾロと周りから出現した……
「悪鬼か……運の悪い魔物だな……」
「確かに……よりに寄って我々を相手にするとは……」
悪鬼に完全に囲まれたその時……
「きゃあああ~~~~!」
叫び声だ……誰かが近くで悪鬼に襲われてるようだ……私はすぐに声のする方へと走った。
「エルレーン、声の主は任せます!」
アリナの言葉に私は無言で頷いた。
声の主は小さな女の子であった……見るとすでに悪鬼に囲まれている……私は神剣を振るって悪鬼を倒していった。
しかし、悪鬼の一つが、女の子を抱えて何処かへ行こうとしている……悪鬼は子供が大好物だ……このままでは危ない……私はすぐにそのあとを追った。
悪鬼が女の子を抱えて穴に入った……私も迷わずそこへ飛び込んだ……だけど、実はそこの穴は縦穴で、そのまま一気に下へと落下する……
「くっ……罠か……」
数十メートルほど下まで落下してしまった……神剣の加護で落下の衝撃を抑えていなければ大怪我をしたであろう……
周りは真っ暗なので、道具袋から光石を取り出す……周辺が一気に明るくなる……私はすぐに気配を探知した……そして近くに子供を抱えた悪鬼の気配を見つけた。
「そこか!」
隠れている岩を破壊すると、その後ろから子供抱えた悪鬼が姿を現した。私は神速の剣でその悪鬼の首を飛ばした。
「大丈夫?」
すぐに女の子を抱きかかえ、そう声をかけた。女の子はすぐに意識を取り戻し、私の顔を見てこう聞く。
「お姉さんが助けてくれたの?」
「うん、もう大丈夫だから」
私がそう言うと、彼女はぎゅっと私を抱きしめてきた……
「近くに寄ったらいつでも家へ来てください」
それは本気で言っているように思える……そして村長は奥さんを誰かに抱いてもらうんだ……
「そろそろ昼だな、その辺で休憩しようか」
昨日と同じようにデミリアがそう提案する。今日は村長の奥さんが手作りのお弁当を作ってくれていた……
「そうね、その先の森なんていいんじゃない」
アリナの提案で、その森で休憩することになった。
村長の奥さんのお弁当はかなり豪華な感じで美味しそうだ……多分ラーオークのことを思って作ったんだろうな……女の勘でそう思った。
「見た目だけじゃなく、味もかなり美味いな……」
「だな、これならもう一個多めに作ってもらうんだったな」
「ほんと、美味しい……今度あそこにいったら作り方聞かないとね」
その異変はお弁当を食べ終わると同時に始まった……
「妙な霧が出てきたわね……」
周辺の霧を見て、アリナがそう呟く……
「これは臭気だな……悪いのが近くにいるみたいだぞ……」
ラーオークがそう警告する。するとその悪いのがゾロゾロと周りから出現した……
「悪鬼か……運の悪い魔物だな……」
「確かに……よりに寄って我々を相手にするとは……」
悪鬼に完全に囲まれたその時……
「きゃあああ~~~~!」
叫び声だ……誰かが近くで悪鬼に襲われてるようだ……私はすぐに声のする方へと走った。
「エルレーン、声の主は任せます!」
アリナの言葉に私は無言で頷いた。
声の主は小さな女の子であった……見るとすでに悪鬼に囲まれている……私は神剣を振るって悪鬼を倒していった。
しかし、悪鬼の一つが、女の子を抱えて何処かへ行こうとしている……悪鬼は子供が大好物だ……このままでは危ない……私はすぐにそのあとを追った。
悪鬼が女の子を抱えて穴に入った……私も迷わずそこへ飛び込んだ……だけど、実はそこの穴は縦穴で、そのまま一気に下へと落下する……
「くっ……罠か……」
数十メートルほど下まで落下してしまった……神剣の加護で落下の衝撃を抑えていなければ大怪我をしたであろう……
周りは真っ暗なので、道具袋から光石を取り出す……周辺が一気に明るくなる……私はすぐに気配を探知した……そして近くに子供を抱えた悪鬼の気配を見つけた。
「そこか!」
隠れている岩を破壊すると、その後ろから子供抱えた悪鬼が姿を現した。私は神速の剣でその悪鬼の首を飛ばした。
「大丈夫?」
すぐに女の子を抱きかかえ、そう声をかけた。女の子はすぐに意識を取り戻し、私の顔を見てこう聞く。
「お姉さんが助けてくれたの?」
「うん、もう大丈夫だから」
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