人妻六英雄は自ら股を開く

どらごんまじっく

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さらに新発明 ルーカス視点

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「よし、この炎の石を使えば、推進力を加えることができるな……」

この間ヒュレルが持ってきた移動型水晶を大型化して、推進力をアップさせた、画期的な道具の試作品が完成しそうだった……

「ルーカス、凄いの作ってるって聞いたから駆けつけてきたぞ」
「あっ、ヒュレル、丁度よかった~試作品が今完成したばっかりなんだ見てよ」

「おっ、それか、凄いな……大きな馬にも似てるけど……足は無いな、どうやって使うんだ」
「ヒュレルの移動型水晶を大型化させたんだ、埋め込んだ浮遊石も五倍に増やして、炎の石で推進力も加えた……その代わり、遠隔操作ができなくなって、映像の投影機能もなくなったけどね」
「なるほど……もしかして、これって人が乗れるのか?」
「そうだよ、さすがヒュレルだね、これは空を飛ぶ馬で、天馬って名付けるよ」
「凄いぞ、これは本当に大発明かも、ちょっと乗ってみていいか」
「うん、気をつけてね、まだ試作品だから」

ヒュレルは天馬に乗ると、浮遊石への接触部位を押した。ゆっくりと天馬が浮き上がった……
「おおおっ、凄い浮いた……」
「そのまま持ち手の棒を抑えると、炎の石に魔力が注入されて、前に走るよ」
ヒュレルは僕の説明通りに動かした……すると想像より早い加速で天馬が前と進んだ──

「うわっ!」
かなりの速さなのでヒュレルは天馬に振り回されている……
「ヒュレル! 左の持ち手の棒を抑えるとスピードを弱めれるよ!」
ヒュレルは勘がいいのか、その説明だけで上手く天馬を停止させた……

「怖かった……けどすげーな、これは売れると思うぞ」
「よかった、気に入ってくれて、共同開発だから二人で売りに出そうか」
「いや、ほんとんどルーカスのアイデアだろ、君の発明だよこれは」
「そんなことないよ、ヒュレルの移動型水晶のアイデアがなかったら生まれなかったんだから」

とりあえず二人の発明ということで納得してもらい、生産の話は後日することになった。

さて、ヒュレルも帰ったし、エルレーンと話しよう──僕は遠距離対話水晶を起動した……すぐにエルレーンの方でも水晶が起動したのか通話が繋がった……

「エルレーン、聞こえる、エルレーン、ルーカスだよ……あれ…繋がったのに返事がないな……」
映像を見ると、部屋が真っ暗なのか暗くてよく見えない……

「エルレーン聞こえないの?」
そう呼びかけるけど、返事はない……だけど……よく聞くと何やら声が聞こえるのがわかる……僕は耳をすませてみた……

「……アアアアッ……アアン……アアアアッハアン……」

え……なんだ……苦しそうな声が聞こえる……

「エルレーン! 何かあったのかエルレーン!」

「ハアアッ! アアアハッ!」
「エルレーン! 返事をしてエルレーン!」

「プツ……ツーツーツー」

しかし、無情にも水晶の通話はそこで切れた……

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