人妻六英雄は自ら股を開く

どらごんまじっく

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新しい道具 ルーカス視点

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「ルーカス、試作品を作って来たぞ」
ヒュレルが道具を持ってうちへやって来た。
「いらっしゃい、ヒュレル」

移動型水晶は、浮遊石の力で浮いて移動するようになっていて、操作する道具に、移動する水晶に映った映像が投影されるようになっていた。

「すごいね、どれくらいの距離を飛べるんだい」
「そうだな、一山くらいは越えることができると思うよ」
「一山てことは王都から隣町くらいはいけるってことだね……すごいな……こんの作ってくるなんて……」
「ルーカスの魔法技術があったからできたんだよ、俺だけじゃこんなの作れなかったよ」

それからその道具をテストして、問題点を洗い出し、改善箇所を確認すると、食事をしながら話を聞いた。

「それでアリナとは話ができたの?」
ヒュレルにそう聞くと、彼は悲しい表情で首を横に振った。
「また、ダメだったよ……そんなに忙しいのかな……君はどうなんだ、ルーカス、エルレーンとは話ができたのかい」
「昨日はちゃんと話ができたよ、でも彼女も忙しそうで、そんなに長くは話せなかったんだ……」
「お互い気苦労が絶えないな……」


ヒュレルが帰ると、僕は心配になり、直ぐにエルレーンと会話を試みた……

「…………グググ……ガチャガチャ……ツー……る……ルーカス、聞こえる?」
「あっ、エルレーン、聞こえるよ」
「…………ちょっ……ちょっと今、話してるから……」
「どうしたのエルレーン、誰かいるの?」
「……あっ、ごめんルーカス、今、部屋にアリナが来てるのよ、彼女酔ってるから……こら……」
水晶の映像はちょっと乱れていてよくわからないけど、どうやらアリナと一緒にいるらしい、随分と仲がよくなっているようで逆に安心する。

「だから、ごめんね、あまり話ができなくて……」
「あっ、いいよ、元気な声が聞けただけで嬉しいよ」
「うん、私も……それじゃ、また明日でにも……」
「わかった、水晶を切るね」

僕がそう言うと、水晶の共有が切れた……あまり話はできなかったけど、元気そうでよかった。

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