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友人と食事に ルーカス視点

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エルレーンが出張で留守になって寂しいのもあり、今日はヒュレルと食事の約束をしていた──恋人同士が待ち合わせに使う広場のモニュメントの横で、待っていると彼はやってきた。

「ごめん待たせたな、ルーカス」
「いや、そんなに待ってないよ」
そう僕は言うと、彼はすぐに本題へと話を持っていった。

「さて、何を食べようか」
「ちょっと僕が行きたい店があるんだけどいいかな」
「おっ、何の店だい」
「猪肉の専門店だよ、エルレーンが猪肉が嫌いなんで普段はいけないから……」
「おっ、いいね、俺は猪肉は大好きだぞ」
「それは良かった、店はもう調べてるんだ、すぐそこだかた移動しよう」

猪肉の専門店は、路地裏の通りにあった……情報書物などでも紹介されてる有名店で、すでに店内は混雑している。

僕たちは一般的な猪肉のコースを頼んだ……妻の留守中に高級なコースを注文するのはやはり気が引けたので、無難な選択である。

「昨日は、エルレーンと遠距離対話水晶でずっと話ししちゃったよ」
僕がそう言うと、ヒュレルは少し寂しそうな表情になる。
「そ……そうか……」
「どうしたのヒュレル……君は遠距離対話水晶を使わなかったのかい」
「いや……連絡をしようとはしたんだけど、どうしてか全然繋がらなくてな……」
「そうなんだ……まあ、忙しかったんだよ、そんな時もあるよ、今日はきっと連絡取れるんじゃないかな」
「そうだといいんだけどな……」

ちょっとしんみりとした雰囲気になったので僕は話題を変えた。
「そうだ、ヒュレル、話は変わるけど、僕にも道具のアイデアが浮かんでね」
「えっ、そうなのか、どんな道具なんだ」
「えとね、移動型投影水晶って言って……──」
「ふむふむ、面白いよそれ、今度、ちょっと作ってみようか」


食事を終えると、すぐに僕たちは解散した……家に帰ると、エルレーンと話がしたくて、すぐに遠距離対話水晶を使用する。
「あれ……エルレーンどうしたんだろ……応答がないな……」

それから何度も試すが、やはり応答は無かった……ちょっと何かあったのか心配だったけど、手の離せない用事があったのだろうとその日の通話は諦めた……

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