人妻六英雄は自ら股を開く

どらごんまじっく

文字の大きさ
上 下
9 / 106

追跡戦

しおりを挟む
裏門の衛兵はすでに倒されていた……私は彼らを心配しながらも、賊を追いかける……敵の気配を追ってしばらく進んでいると、戦闘が行われているような激しい音がしてきた……

「お前たちは何者だ!」
シュヴァルツの声が響く……しかし、その問いには賊たちは無言であった。

「シュヴァルツ! 私も加勢します!」
私はそう言って戦闘に加わった。

敵は全部で三人……三人ともかなりの手練れで、簡単に倒せそうになかった。
「アリナたちはどこですか!」
私は剣を振るいながらシュヴァルツに聞いた。
「アリナとラーオークは他の賊を追ってる!」
「他にも賊が……」
「敵は全部で十人ほどだった……誰が神剣を持ってるかわからないので別れて追っていたんだ」
なるほど……確かにそうなると一人も逃すわけにはいかない……

いくら手練れでも、六英雄二人を相手では長く持つはずもなく、シュヴァルツによって二人が斬られ、私はもう一人の賊の剣を弾き飛ばして拘束した。

「あなたたちは何者! なんの為に神剣を盗んだの!」
そう聞くが、その賊は毒を隠し持っていたようで、口から血を吐いて絶命した。

「くっ……死んだか……」
「それより、シュヴァルツ、アリナたちの加勢に……」
「そうだな、急ごう」

アリナたちはさらに森の奥に進んだところにいた……すでに賊を五人ほど斬り倒していた。
「ダメだ……二人に逃げられた……」
ラーオークがそう教えてくれる……

「ダメね……やっぱり誰も神剣を持っていない……」
アリナが賊の死体を確認してそう言った。

「やっぱり逃げた奴か……くそっ!」
「どうやらプロのようだし……これから後を追っても無駄ね……城に戻って対策を考えましょう」

無駄に追跡などせずに次の手を考える……さすがはアリナ……決断が早い。

城での話し合いには、ラルガ大臣やキタミ将軍も加わった。二人とも切れ者で知られ、六英雄たちも一目置いている。
「神剣の奪還は絶対です……最優先事項だと思ってください」
「わかっている、ラルガ大臣、絶対に取り戻す」
ラーオークがそう宣言する。
「問題は取り戻す方法だな……」
「すでに部下を情報収拾に動かしている……だが、あれだけの事をやった連中だ……それでどれだけの情報が集まるか……」
キタミ将軍はしみじみとそう言った……確かに抜かりのない連中に思えるが……

「やはり聖女様にお力を借りるしかないですかね……」
アリナの言葉に、自分の記憶をたどってこう発言した。
「聖女……確か大聖堂院にいる……」
「そう……聖女様なら神剣の場所を探ることもできるでしょう……」

アリナのその案には反論する者はなく、聖女様へ助力を頼むことで話し合いは終わった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...