勇者?いいえ、聖・魔剣使いです。〈 聖・魔剣使いの英雄談〉

カザミドリ

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第2章 ベアトリス女王国防衛編

7.魔法訓練

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防衛戦翌日、朝食を済ませ司達と訓練場に来ていた、その理由は。

「魔法を教えてもらいたい?」

「あぁ、今回のように、物理攻撃に強い魔物が出てきた際、魔法が使えないと不便だからな」

「……本音は?」

「せっかく異世界に着たんだ、魔法を使ってみたい!」

「……まぁ、あんたはぶっちゃけ魔法とか関係ないしね、聖剣や魔剣があるし」

そう、物理耐性など有って無いようなものである、しかし、昨日の防衛戦を見て思った、俺もカッコいい魔法使いたい!
前に、司の光魔法を見て思っていたが何せ暇がなかった、なので、今がチャンスなのだ。

「うーん、魔法を教えるといっても、僕達も教えるほど、得意と言う訳でもないしなぁ」

「司達は、誰に教わったんだ?」

「私達が教わったのは、エレナちゃんだよ?」

「よし!連れてくる!」

「え!?いや、ちょっと、まっ……」

……5分後……

「というわけで、エレナ姫を、拉致……
いや、快く着いてきてくれた」

「……あの、私戦後の処理や今後について、大臣達と話し合いがあるんですが」

「そんなの、女王に任せておけ、お前は
どうせ座って、聞いてるだけなんだなら」

「うぅ……確かにその通りですけど、そんなにはっきりと言わなくても…」

「……役立たずなんだから」

「今、何で追い討ちかけたんですか!?」

「いや、何となく?」

「ひどい!」

「えっと、ごめんね、エレナちゃん、忙しいのに?」

「いえ、いいですけど、できれば疑問系はやめてください」

「う、うん、それで、明くんに魔法を教えたいんだけど…」

「ハイ、分かりました、私が教えます、
そんなことしかできませんから」

エレナ姫が、卑屈になってしまったが、
これでやっと魔法が使えるな

〈魔法を使う際は、まず、魔力操作と、
初級の魔法を使う事をお勧めします〉

うん?いきなり派手な魔法や強い魔法を
使うなって事?使ったらどうなるんだ?

〈マスターは聖剣の加護に寄り魔法も強化されています、ですので、強力な魔法を撃つと、辺り一帯吹き飛びます〉

オウ、またかよ。

「工藤様なら、強力な魔法も撃てると思いますが…」

「それは、辞めた方がいいな、辺り一帯何も無くなってもいいなら、別だけど」

「……ひょっとして、聖剣の?」

「あぁ、加護があるらしい、なので、弱い魔法を教えてくれ」

それから、魔力の使い方や操作の仕方、初級の魔法を教えてもらい、試すことに、すると……

ドォォォン!

「何事ですか!?」

「申し訳ありません、お母様、工藤様に魔法を教えていたんですが……」

結果、初級の火魔法でさえ、訓練場の壁を粉砕する程であった。加護強すぎじゃね?
使い勝手が悪いわ!
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