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第1章 ベアトリス王国編

6.戦闘準備

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魔物の大群と戦う事になった俺であるが、先に考えないといけないことがある。

 勿論それは、作戦などではない、事前にナビさんに確認した通り、俺にとって脅威ではないのだ。

 ならば、何を考えるかと言うと、日野についてである。日野は、俺が活躍するのをよしとしないであろう、確実に何かしてくるに違いない。

「話しは纏まったのよね?何を悩んでいるの?」

日野について考えを巡らせていると、すっかり存在を忘れていた、鈴が聞いてくる。

「これから、どう動くかなと思ってな、日野や国王に、ありのまま伝えても俺の言葉を信じないだろう」

「では、ワタシが伝令として、国王様に魔物の事を伝えましょう」

「アリシア団長、では私も、お父様に伝えるのに着いていきます、その方が信憑性が高まると思いますから」

「なら、日野には、僕達が説明するよ」

「司、大丈夫なのか?」

「何とかしてみせるよ、これくらいしかできないからね…」

 国王については、エレナ姫とアリシアが何とかしてくれそうだが、日野については、司達が伝えると言っているが、確認すると苦笑いだった、まぁ、日野に関しては恐らく止まらないだろうな。

それぞれに役割を任せば、俺も役割に徹する事にする。
まずは、服装をどうにかしなければな、流石にボロボロの姿で戦いに赴くのもどうかと思うしね。

澪に相談すると、直ぐに俺用の服が出てきた、街に行った際似合いそうな服を買っていたそうだ。
別にいいんだが、澪の趣味なので、少し派手目の服だ、澪はどうゆう目で俺を見ているんだ?

手早く着替えた後、ナビさんに頼んで、魔物の詳細を教えてもらう。

魔物の大群内訳
ゴブリン×1000
ステータス
一匹の場合大人の村人でも倒せるほど

オーク×1000
ステータス
一匹の場合騎士余裕で倒せるほど

コボルト×1000
ステータス
一匹の場合騎士2・3人で余裕で倒せるほど

ボブゴブリン×500
ステータス
一匹の場合騎士がパーティーを組対応するほど

オークジェネラル×500
ステータス
一匹の場合騎士がパーティーを組対応するほど

ハイ・コボルト×500
ステータス
一匹の場合騎士のパーティーを組対応するほど

ゴブリンロード×10
ステータス
一匹の場合騎士が軍団で対応し何とか討伐できる

オークキング×10
ステータス
一匹の場合騎士が軍団で対応し少しの犠牲を払い討伐できる

コボルトクイーン×10
ステータス
一匹の場合騎士が軍団で対応し一個師団は壊滅する可能性がある

レッサードラゴン×3
ステータス
一匹の場合騎士の軍団は壊滅し、街にも甚大じゃない被害が出る

魔王・モルト
ステータス
世界に破滅をもたらす七人の魔王の一人、魔物の王の称号を持ち、魔物を操る事に長けている、その力は国も用意に滅ぼせる

大群の中にヤバイのがいるな、特に後半二つ、最後に関しては魔王だしね。
そりゃこの国の兵力じゃ太刀打ちできないわな…

情報を整理し、戦いの準備をしていると、司が慌てて部屋に入って来る。

「明、大変だ!日野が皆を連れて、魔物の討伐に向かった!」

ある種予想通りの展開になった、やはり日野は、司の言葉に耳を貸さなかったか。
いや、日野だけではなく、他の者達も話を聞きさえしなかったのだろう。
司達が、俺を気に懸けるのを心良く思わない者は少なくない。

「ごめん、結局止めることはできなかったよ…」

「気に病むな、大体は予想していたからな、それより、澪達はどうしたんだ?」

「日野と一緒に行ったよ、出来るだけ他の人達を守る為に、僕だけ、明に伝える為に残されたんだ…」

「そうか…なら急がないとな」

日野達はどうでもいいが、澪達は絶対に死なせはしない。

ナビさん澪達は今どこだ?

〈現在、魔物の目前でございます、まもなく戦闘に入るものとされます〉

猶予はないらしい、俺達は急いで城から出る、すると城の入り口にはアリシアが馬車の準備をして待っていた。

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