続く

すなみ やかり

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13歳

小さな体

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「あれ…魔力が入らない…」
お祖母様が強く僕の手を握った。
星空が揺れて、体に痛みが走る。
「いッ!」
「ちょっと我慢して」
体に打ち込まれているような感覚。
お祖母様に腕を掴まれて、離れることもできない。
その時、星空が消えてゆめいろの雲が広がった。
「譚・繧九↑」
僕は唱えていた。
なんの魔法かもわからない。
「!」
星空も、空も消えた。
お祖母様が部屋の隅にいる。
なんで?
僕は何をしたんだろう。
「諡俶據鬲疲ウ�」
お祖母様がなにか唱えた。
がくんッと僕はひざまずく。
体が動かない。
縛り付けられてるみたいだ。
「もう一人前まで使ったのか」
お祖母様が僕を見下す。
「空間魔法を使ったんだな!?」
きんっとした声が僕の耳を打つ。
僕は頷く。
僕は奴隷にされちゃうのかな…
お父様の顔をもう一年間見てない。
もう一生見れないのかな。
「…そうか」
拘束がほどけて、僕は立ち上がる。
「部屋に戻って、出てこないようにして」
僕は走って部屋に戻った。
部屋から出ないように…か。
窓から外を見ると、馬車が出ていくのがわかる。
お祖母様が乗ってるのも大体わかる。
あれから僕はずっと縛り付けられている感じがする。
もう、家には帰れないのかな?
せっかく公爵になるテスト…合格点以上取れるようになったのに…
お父様にも連絡したはずなのに来てくれなかった。
…さみしい。
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