1 / 1
映画 第一回 THE FIRST SLAM DUNK
しおりを挟む
THE FIRST SLAM DUNK
2022年製作/124分/G/日本、配給:東映、劇場公開日:2022年12月3日
興行収入158億7000万円
初めまして今日から映像作品のレビューをしていきます。
このレビューは個人的なものであり批判ともとれる内容、採点等も含みます、またネタバレは極力しない方向で行きますがそれに準ずる内容が含まれる可能性がありますのでご注意ください。
初回は、少年ジャンプで連載されていた伝説のバスケ漫画「スラムダンク
漫画について語り始めたら終わらないのでここでは映像作品について。
さて、なんといってもこの作品を見るにあたり、最大の壁となったのは旧アニメの存在かと思う。
声優の総入れ替えが今回行われた訳だが、違和感を覚えたのは私だけではないはずだ。
セリフの言い回し、解釈違いによるニュアンスの伝わり方にも、私は違和感を覚えたのだ。原作を読んでいる分このセリフはもっとゆっくり強調してほしかった等という場面が多かった、というのが正直な感想である。
またセリフが小さくて聞こえづらく、大切なセリフだったのでは、といったものが結構多かった様に感じる。
また巷で話題になっているCGに関してだが、昨今のCG技術の凄さは目を見張るものがあり、大なり小なり技術の差があるのは当然の事であると私は思っている。
それらと比較する事はナンセンスであるし、アニメとCGとでは違う動きというのもあるので、そこに関してはよかったと思う。
次にこの作品の最大の議論点、それはこの「映画・THE FIRST SLAM DUNK」での主役が「宮城リョータ」にフォーカスしたとが原作ファンにとってどう映るか、という事である。
漫画スラムダンクにおける主人公は桜木花道である為、この采配に対して違和感を覚える方も多少いると思う。
原作のある作品を映像化する事で出てくる違和感をどれくらい抑え込むことができるかどうかが大切だと私は思うのだ。
私個人としては、主役が違うこの作品をどのタイミングで受け入れる事ができたかだが、私は最初から受け入れることが出来た。
というのも私は「宮城リョータ」というキャラクターが、嫌いではない、むしろ好きな部類だからである、というのが大きい。
実際この主役が主メンバーの赤城、三井、流川の誰であっても気にしないだろう。
何故なら私の中の桜木花道が主役のスラムダンクは漫画で最終回を迎えているからだ。
だから私はこの作品は漫画スラムダンクの外伝という感覚で視ることができた。
新規の人でも視れるという評価も見られるが、その点で考えると原作既読の人の方が楽しむ事ができるし、違和感が少なくて済むのではと感じた。
何故なら青春時代に夢中で原作を読んだ者は、今回の対戦相手ヤマオー(山王)に至るまでの経緯を知っており、キャラクターも知っているからだ。
漫画における宮城が関わっていない場面に関する背景や、関係性は初めて観た人に関しては主人公は宮城リョータになり、漫画を熟読した者たちはカットされた部分をしっているだろうというこの手法には随分と視聴者任せ過ぎる気がしなくもない。
新規の人はどういう感覚でこの作品をみていたのか、非常に気になる所である。
私はストーリーに関しては、良かったと思っている。
だがしかし、先程述べたカットへのスタンスを考慮しても、カットしてはいけない場面やキャラクターがあったことがとても残念でならない。
キャラクターのリアクションが繋がらない場面があった様に感じたのだ。
二時間ぐらいでまとめるにしてもダメだろうとすら…。
と、まあ色々と思うところはあるが、馴れ親しんでいる漫画では知り得なかった宮城リョータがどんな思いでバスケと向き合っていたのか、を知ることが出来て良かった、という事と、映像作品として最後の試合、湘北対山王が見れて良かった、という所は評価すべき点だと思う。豊玉?知りませんねそんな高校。
総評としては、随所に散りばめられた違和感は凄かったものの、ゴールありきで作られた作品に対して、制作スタッフの宮城愛で追加されたストーリーは良かった、ということで。
10点満点中6点とさせていただく。
2022年製作/124分/G/日本、配給:東映、劇場公開日:2022年12月3日
興行収入158億7000万円
初めまして今日から映像作品のレビューをしていきます。
このレビューは個人的なものであり批判ともとれる内容、採点等も含みます、またネタバレは極力しない方向で行きますがそれに準ずる内容が含まれる可能性がありますのでご注意ください。
初回は、少年ジャンプで連載されていた伝説のバスケ漫画「スラムダンク
漫画について語り始めたら終わらないのでここでは映像作品について。
さて、なんといってもこの作品を見るにあたり、最大の壁となったのは旧アニメの存在かと思う。
声優の総入れ替えが今回行われた訳だが、違和感を覚えたのは私だけではないはずだ。
セリフの言い回し、解釈違いによるニュアンスの伝わり方にも、私は違和感を覚えたのだ。原作を読んでいる分このセリフはもっとゆっくり強調してほしかった等という場面が多かった、というのが正直な感想である。
またセリフが小さくて聞こえづらく、大切なセリフだったのでは、といったものが結構多かった様に感じる。
また巷で話題になっているCGに関してだが、昨今のCG技術の凄さは目を見張るものがあり、大なり小なり技術の差があるのは当然の事であると私は思っている。
それらと比較する事はナンセンスであるし、アニメとCGとでは違う動きというのもあるので、そこに関してはよかったと思う。
次にこの作品の最大の議論点、それはこの「映画・THE FIRST SLAM DUNK」での主役が「宮城リョータ」にフォーカスしたとが原作ファンにとってどう映るか、という事である。
漫画スラムダンクにおける主人公は桜木花道である為、この采配に対して違和感を覚える方も多少いると思う。
原作のある作品を映像化する事で出てくる違和感をどれくらい抑え込むことができるかどうかが大切だと私は思うのだ。
私個人としては、主役が違うこの作品をどのタイミングで受け入れる事ができたかだが、私は最初から受け入れることが出来た。
というのも私は「宮城リョータ」というキャラクターが、嫌いではない、むしろ好きな部類だからである、というのが大きい。
実際この主役が主メンバーの赤城、三井、流川の誰であっても気にしないだろう。
何故なら私の中の桜木花道が主役のスラムダンクは漫画で最終回を迎えているからだ。
だから私はこの作品は漫画スラムダンクの外伝という感覚で視ることができた。
新規の人でも視れるという評価も見られるが、その点で考えると原作既読の人の方が楽しむ事ができるし、違和感が少なくて済むのではと感じた。
何故なら青春時代に夢中で原作を読んだ者は、今回の対戦相手ヤマオー(山王)に至るまでの経緯を知っており、キャラクターも知っているからだ。
漫画における宮城が関わっていない場面に関する背景や、関係性は初めて観た人に関しては主人公は宮城リョータになり、漫画を熟読した者たちはカットされた部分をしっているだろうというこの手法には随分と視聴者任せ過ぎる気がしなくもない。
新規の人はどういう感覚でこの作品をみていたのか、非常に気になる所である。
私はストーリーに関しては、良かったと思っている。
だがしかし、先程述べたカットへのスタンスを考慮しても、カットしてはいけない場面やキャラクターがあったことがとても残念でならない。
キャラクターのリアクションが繋がらない場面があった様に感じたのだ。
二時間ぐらいでまとめるにしてもダメだろうとすら…。
と、まあ色々と思うところはあるが、馴れ親しんでいる漫画では知り得なかった宮城リョータがどんな思いでバスケと向き合っていたのか、を知ることが出来て良かった、という事と、映像作品として最後の試合、湘北対山王が見れて良かった、という所は評価すべき点だと思う。豊玉?知りませんねそんな高校。
総評としては、随所に散りばめられた違和感は凄かったものの、ゴールありきで作られた作品に対して、制作スタッフの宮城愛で追加されたストーリーは良かった、ということで。
10点満点中6点とさせていただく。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

旧題:洗濯機が壊れました。( ;∀;)から作者雑記帳に変更します。
syarin
エッセイ・ノンフィクション
洗濯機が壊れて、新しい環境が整うまでの話。
だけだったんですが、ちょっと入院するので、雑記帳的な話題を此処にぶっ混んでいきます。
2025年何かが起こる!?~予言/伝承/自動書記/社会問題等を取り上げ紹介~
ゆっち
エッセイ・ノンフィクション
2025年に纏わるさまざまな都市伝説、予言、社会問題などを考察を加えて紹介します。
【予言系】
・私が見た未来
・ホピ族の予言
・日月神示の預言
・インド占星術の予言
など
【経済・社会的課題】
・2025年問題
・2025年の崖
・海外展開行動計画2025
など
【災害予測】
・大規模太陽フレア
・南海トラフ巨大地震
など
※運営様にカテゴリーや内容について確認して頂きました所、内容に関して特に問題はないが、カテゴリーが違うとの事のでホラー・ミステリーから「エッセイ・ノンフィクション」へカテゴリー変更しました。
【写真】気まぐれに風景・生き物撮影
月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
風景や鳥・虫・植物たちを気まぐれに撮影して載せていこうと思います。過去の写真も時々載せる予定です。どのエピソードからでも、お好きに見ていってください。
創作の役に立つかも知れないし役に立たないかも知れないメモ的なようなものかも知れない物
神光寺かをり
エッセイ・ノンフィクション
何かの役に立つかも知れないし、役立たずかも知れないテキストデータです。
この記事は過去にTwitterアカウント(@syufutosousaku)のツイートや、個人ブログの記事を再編集したものです。
※随時更新するかも知れません。
※当方の間違い、スペルミス、取り違えなど御座いましたら、こっそりご指摘ください。
※この作品は、ノベルアップ+にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる