466 / 639
即興ライブ
しおりを挟む
「はあ~、でもどうしよう。どんな歌を歌えば良いのかしら?」
ウキウキ気分だなL魔王。
「出来ればすぐにでも始めて貰えるとありがたいんですけど」
と急かす武田さん。
「すぐに!? ええ!? セトリとか決まってないよ~」
「音源なら俺が持ってきてあります!」
一曲じゃないのか。って言うか武田さんも乗り気だなあ。元々好きなんだっけL魔王。まあ歌自体はサングリッター・スローンのマイクを使えば、マルガンダ中に轟かせる事も可能だろう。が、問題はそれをマルガンダの住民たちが天使の歌だと認識するかどうかだ。
「L魔王さん」
「なに?」
「アンゲルスタでカロエルがやったみたいに、世界中に自分のビジョンをデカデカと映し出すみたいなのって、出来ませんか?」
「ああ、あれね。でも私、この世界の管轄じゃあないしねえ」
成程。カロエルがあれを出来たのは、地球がカロエルの管轄下だったからか。
「じゃあ、こっちの世界の管轄をしている天使に頼んで……」
「それは無理」
言い切られてしまった。
「だってこの世界の最上位管轄者は、魔王軍の魔天使ネネエルだもの」
「何それ? そんな……天使としてそれで良いんですか?」
「私たちの業務の一環として、色んな世界で色んな可能性を探る。と言うものがあるのよ。そこからフィードバックして私たち自身の世界をより良くする為に。この世界の場合は、考えるに断続的な魔王の脅威でしょうね。そこから人類がどのように成長進化するのか。その実験用舞台がこの世界なのでしょう」
そんな、そんなの……、
「酷過ぎるって言いたいんでしょう? 顔に書いてあるわよ」
俺は息を飲み込みながら首肯した。
「そうね、あなたたちからしたら、理解出来ないでしょうね。でもそれは、あなたたちが娯楽としているゲームやマンガ、アニメ、ラノベ、映画など、あらゆるエンターテイメントに共通するわ。あなたたちを楽しませる為に、いったいどれだけの娯楽作品で人が殺されてきた事か。それを止めようとしている人もいる。でもあなたは違うでしょう?」
それはそうだ。確かに俺はゲームだからと人を殺し、娯楽作品の悲劇を非難する人を、現実でも起こりえるのだからと冷ややかな目で見てきた。これはその予行練習だ。リハーサルだ。いつか現実となった時の為の訓練だ。こう言った事に慣れておかなければ、いざと言う時に何も出来なくなる。そんな考えで。その考えを天使に当てはめるなら、天使たちの世界にも俺たちの世界同様に問題があり、その問題解決のシミュレータとしてこの世界を使用している。理解は出来る。だからと言って割り切れる話じゃない。
「そんな事は今はどうでも良いでょう」
そこにカッテナさんを連れてバヨネッタさんが現れた。
「もう起き上がって大丈夫なんですか?」
と俺が近づくと、
「人から勝手に魔力を抜き取っておいて良く言うわね」
と言われてしまった。あはは。
「何はともあれ、今は混乱しているマルガンダをどうにかするのが先決よ」
「ですね」
「リコピンを通して事態は把握しているわ。要はそこの天使を大きく見せ掛ければ良いのでしょう?」
俺たちは首肯する。
「なら、キッコに頼んで、ハッタリになるような装置を内蔵して貰っているから大丈夫よ」
そんな話から始まり、俺たちはああでもないこうでもないとL魔王の即興ライブの打ち合わせをしていくのだった。
「良し! じゃあこれでいきましょう!」
ライブのセトリ━━セットリストが決まったところで、操縦室に即席のライブステージが完成していた。まあ、バヨネッタさんのスキル『金剛』と『黄金化』があれば可能である。メッチャ金ピカだな。
「じゃあいきましょう」
とバヨネッタさんがゴーサインを出そうとしたところで、
「ちょっと待ってください」
と俺が制止する。皆盛り上がっているのに、水を差したので、視線が冷たい。
「L魔王って名前のままで大丈夫ですかね?」
「あ」
流石に天使が魔王を名乗るのは問題だろう。
「それに頭の角のはやめた方が良いと思います」
「それは確かに」
皆がどうするべきか腕を組み始めた。
「じゃあ今回は、L天使でいきましょう」
そう言い出したのはL魔王自身だ。
「良いんですか? 名前にこだわりとか……」
「ううん。なんか面白い。と思って付けただけだから。それにご時世がら、魔王はやめた方が良いかもって事務所からも言われているのよね」
まあ、うん。LMAOって英語で爆笑って意味だしね。
「それにこんなの、双子だって設定にすれば良いのよ。L魔王は天界で悪さしたから地上に堕とされて、L天使の方は今まで天界で慎ましく暮らしていたんだけど、最近になってL魔王が勢力を増してきているから、神様から地上を浄化してきなさい。と命令されてやって来た。って設定でいきましょう!」
よくもまあ、この一瞬でそんなホラ話を思い付けるものだ。
「じゃあそれで。衣装もその黒のエナメルから、白い衣装に変えて貰って良いですか?」
「オッケー」
と言うや否や、L魔王がその場で一回転すると、白いワンピースに変わっていた。背中には白い翼まで生えており、頭の角キャスケットはなくなっている。
「流石は天使ですね」
「まあねえ。一曲ずつ衣装替えていくからそのつもりで」
はあ。それって、後々2D配信とか3D配信とかの時にこっちが衣装用意しないといけなくなるやつだ。まあ良いけどねえ。
「それじゃあ、改めていくわよ!」
とバヨネッタさんの指示の下、L魔王改めL天使のライブが始まった。
カメラを操作するのはリコピンとアニンだ。全方位からL天使を映し出し、その映像はサングリッター・スローンの上空に巨大ホログラムとなって映し出される。更にはサングリッター・スローンから小型のドローンが多数出動し、ホログラムのL天使を映し出す。
「皆、こんエル~! L天使です! 私が来たからにはこの戦いももうお終い! 歌でこの戦いを終わらせちゃうわ!」
そう言って乗り乗りで歌い出したL天使だが、一曲目に選出されたのは、ミドルテンポの曲だった。それはモーハルドに昔から伝わる民族楽曲で、モーハルド人なら誰でも知っているその曲を、正に楽園の美声と呼べる歌声で歌い上げるL天使。間近にいると聞き惚れるな。脳みそがとろとろになる。
そうしている間に、徐々にL天使の側に近付いていく人工天使たち。L天使に危害を加える為ではない。なんとL天使の周りで踊りを踊り始めたのだ。人工天使たちが完全にL天使の支配下である。と民衆に印象付ける為の作戦だったのだが、何だかシュールな映像になってしまった。地上の様子を見るに、皆祈っているので問題ないのだろう。
そうして民族楽曲を歌い上げた後は、アップテンポの曲だ。人工天使たちが陽気に踊る姿に、地上の人々も沸き立つ衝動を抑えられなくなったのだろう。皆が人工天使を真似て踊り始める。こうなったらもうこっちのものだろう。
セトリの通りに武田さんが曲を流し、アニンとリコピンがカメラとドローンを操作して、ライブは大盛り上がりとなり、最後はまた違う民族楽曲で締め。今度の民族楽曲はスローテンポで、踊り騒ぎまくった民衆の熱を冷ますような、心地良いそよ風のような楽曲だった。そしていつの間にか辺りは夜となっていた。
ウキウキ気分だなL魔王。
「出来ればすぐにでも始めて貰えるとありがたいんですけど」
と急かす武田さん。
「すぐに!? ええ!? セトリとか決まってないよ~」
「音源なら俺が持ってきてあります!」
一曲じゃないのか。って言うか武田さんも乗り気だなあ。元々好きなんだっけL魔王。まあ歌自体はサングリッター・スローンのマイクを使えば、マルガンダ中に轟かせる事も可能だろう。が、問題はそれをマルガンダの住民たちが天使の歌だと認識するかどうかだ。
「L魔王さん」
「なに?」
「アンゲルスタでカロエルがやったみたいに、世界中に自分のビジョンをデカデカと映し出すみたいなのって、出来ませんか?」
「ああ、あれね。でも私、この世界の管轄じゃあないしねえ」
成程。カロエルがあれを出来たのは、地球がカロエルの管轄下だったからか。
「じゃあ、こっちの世界の管轄をしている天使に頼んで……」
「それは無理」
言い切られてしまった。
「だってこの世界の最上位管轄者は、魔王軍の魔天使ネネエルだもの」
「何それ? そんな……天使としてそれで良いんですか?」
「私たちの業務の一環として、色んな世界で色んな可能性を探る。と言うものがあるのよ。そこからフィードバックして私たち自身の世界をより良くする為に。この世界の場合は、考えるに断続的な魔王の脅威でしょうね。そこから人類がどのように成長進化するのか。その実験用舞台がこの世界なのでしょう」
そんな、そんなの……、
「酷過ぎるって言いたいんでしょう? 顔に書いてあるわよ」
俺は息を飲み込みながら首肯した。
「そうね、あなたたちからしたら、理解出来ないでしょうね。でもそれは、あなたたちが娯楽としているゲームやマンガ、アニメ、ラノベ、映画など、あらゆるエンターテイメントに共通するわ。あなたたちを楽しませる為に、いったいどれだけの娯楽作品で人が殺されてきた事か。それを止めようとしている人もいる。でもあなたは違うでしょう?」
それはそうだ。確かに俺はゲームだからと人を殺し、娯楽作品の悲劇を非難する人を、現実でも起こりえるのだからと冷ややかな目で見てきた。これはその予行練習だ。リハーサルだ。いつか現実となった時の為の訓練だ。こう言った事に慣れておかなければ、いざと言う時に何も出来なくなる。そんな考えで。その考えを天使に当てはめるなら、天使たちの世界にも俺たちの世界同様に問題があり、その問題解決のシミュレータとしてこの世界を使用している。理解は出来る。だからと言って割り切れる話じゃない。
「そんな事は今はどうでも良いでょう」
そこにカッテナさんを連れてバヨネッタさんが現れた。
「もう起き上がって大丈夫なんですか?」
と俺が近づくと、
「人から勝手に魔力を抜き取っておいて良く言うわね」
と言われてしまった。あはは。
「何はともあれ、今は混乱しているマルガンダをどうにかするのが先決よ」
「ですね」
「リコピンを通して事態は把握しているわ。要はそこの天使を大きく見せ掛ければ良いのでしょう?」
俺たちは首肯する。
「なら、キッコに頼んで、ハッタリになるような装置を内蔵して貰っているから大丈夫よ」
そんな話から始まり、俺たちはああでもないこうでもないとL魔王の即興ライブの打ち合わせをしていくのだった。
「良し! じゃあこれでいきましょう!」
ライブのセトリ━━セットリストが決まったところで、操縦室に即席のライブステージが完成していた。まあ、バヨネッタさんのスキル『金剛』と『黄金化』があれば可能である。メッチャ金ピカだな。
「じゃあいきましょう」
とバヨネッタさんがゴーサインを出そうとしたところで、
「ちょっと待ってください」
と俺が制止する。皆盛り上がっているのに、水を差したので、視線が冷たい。
「L魔王って名前のままで大丈夫ですかね?」
「あ」
流石に天使が魔王を名乗るのは問題だろう。
「それに頭の角のはやめた方が良いと思います」
「それは確かに」
皆がどうするべきか腕を組み始めた。
「じゃあ今回は、L天使でいきましょう」
そう言い出したのはL魔王自身だ。
「良いんですか? 名前にこだわりとか……」
「ううん。なんか面白い。と思って付けただけだから。それにご時世がら、魔王はやめた方が良いかもって事務所からも言われているのよね」
まあ、うん。LMAOって英語で爆笑って意味だしね。
「それにこんなの、双子だって設定にすれば良いのよ。L魔王は天界で悪さしたから地上に堕とされて、L天使の方は今まで天界で慎ましく暮らしていたんだけど、最近になってL魔王が勢力を増してきているから、神様から地上を浄化してきなさい。と命令されてやって来た。って設定でいきましょう!」
よくもまあ、この一瞬でそんなホラ話を思い付けるものだ。
「じゃあそれで。衣装もその黒のエナメルから、白い衣装に変えて貰って良いですか?」
「オッケー」
と言うや否や、L魔王がその場で一回転すると、白いワンピースに変わっていた。背中には白い翼まで生えており、頭の角キャスケットはなくなっている。
「流石は天使ですね」
「まあねえ。一曲ずつ衣装替えていくからそのつもりで」
はあ。それって、後々2D配信とか3D配信とかの時にこっちが衣装用意しないといけなくなるやつだ。まあ良いけどねえ。
「それじゃあ、改めていくわよ!」
とバヨネッタさんの指示の下、L魔王改めL天使のライブが始まった。
カメラを操作するのはリコピンとアニンだ。全方位からL天使を映し出し、その映像はサングリッター・スローンの上空に巨大ホログラムとなって映し出される。更にはサングリッター・スローンから小型のドローンが多数出動し、ホログラムのL天使を映し出す。
「皆、こんエル~! L天使です! 私が来たからにはこの戦いももうお終い! 歌でこの戦いを終わらせちゃうわ!」
そう言って乗り乗りで歌い出したL天使だが、一曲目に選出されたのは、ミドルテンポの曲だった。それはモーハルドに昔から伝わる民族楽曲で、モーハルド人なら誰でも知っているその曲を、正に楽園の美声と呼べる歌声で歌い上げるL天使。間近にいると聞き惚れるな。脳みそがとろとろになる。
そうしている間に、徐々にL天使の側に近付いていく人工天使たち。L天使に危害を加える為ではない。なんとL天使の周りで踊りを踊り始めたのだ。人工天使たちが完全にL天使の支配下である。と民衆に印象付ける為の作戦だったのだが、何だかシュールな映像になってしまった。地上の様子を見るに、皆祈っているので問題ないのだろう。
そうして民族楽曲を歌い上げた後は、アップテンポの曲だ。人工天使たちが陽気に踊る姿に、地上の人々も沸き立つ衝動を抑えられなくなったのだろう。皆が人工天使を真似て踊り始める。こうなったらもうこっちのものだろう。
セトリの通りに武田さんが曲を流し、アニンとリコピンがカメラとドローンを操作して、ライブは大盛り上がりとなり、最後はまた違う民族楽曲で締め。今度の民族楽曲はスローテンポで、踊り騒ぎまくった民衆の熱を冷ますような、心地良いそよ風のような楽曲だった。そしていつの間にか辺りは夜となっていた。
0
お気に入りに追加
325
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる