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妖怪戦争
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高橋首相と自衛隊員たちは、武田さんの『転置』で砂地の白塩と置換されて消えた。しかし俺の中から不安は消えない。
「不安がるなよ。中々強かったぞ、あいつら。高橋首相一人くらいなら守れるだろう」
顔に出ていたのだろう。武田さんが心配してか声を掛けてきた。
「いえ、いや、そっちも気になるんですけど、俺たちが天海? ジゲン仙者を倒したとして、『絶結界』内にいる俺たちってどうなるんですかね?」
「ああ~、どうなるだろうなあ?」
『空識』を持つ武田さんに首を傾げられると、何とも言えない気持ちになるな。
「『空間庫』と同じ原理なら、ジゲン仙者を倒せば外に出られますけど、もし、スキル所持者を倒したら中に封じ込められるタイプだと、解決が困難になるなあ、と」
「確かにな。流石に『空識』でも、『絶結界』の所持者を倒したらどうなるかは分からないな」
と武田さんは腕を組む。困ったな。これでは下手に手出し出来ない。向こうはこちらを殺したがっているのに、こちらは殺せない。と言うのは厄介だ。
「その解決策ならパジャンが持っている」
会話に入ってきたのはゼラン仙者だ。
「パジャンさんがですか?」
首を傾げる俺と武田さんに、ゼラン仙者は首肯で返してきた。
「うむ。今のパジャンが勇者と魔王の融合体だと言うのは話したな」
俺は首肯する。
「そのパジャン、勇者の方のスキルが『水晶』なんだが、当然、今のパジャンは魔王のスキルも所持している。その一つが『奪取』だ」
「『奪取』ッ!」
俺は自分でも驚く程の声を上げていた。
「魔王が『奪取』を所持していたとは、中々エグいな」
そんな俺とは対照的に、武田さんは腕組みしながら唸る。
「そんな訳だから、我々のやるべき事は、ジゲン仙者の取り巻きどもを一掃し、ジゲン仙者を拘束、パジャンの『奪取』によってジゲン仙者から『絶結界』を奪い取る。とこんな流れだな」
ゼラン仙者へ首肯する俺と武田さん。
「それじゃあ結界を解くぞ?」
あ、結界張っていてくれてたんですね。それはそうか。毒に冒された人たちが多数いたんだから。
ゼラン仙者がパチンと指を鳴らした瞬間、それまで遮断されていた騒音が、うるさく耳に飛び込んできた。
餓者髑髏が城を攻撃する音、それを結界で跳ね返す音、空翔ける龍が炎を吐き、天狗たちが嵐を呼ぶ。しかもそれだけじゃない。
地上では数多の人骨兵たちが城郭を取り巻き、それらは水晶で出来た槍や剣などの武器を携え、城へと押し寄せていた。それを忍者軍団が、狭間から小銃を突き出して迎え撃っている。なんかもう状況が理解不能のごった煮過ぎて手が出せない。
「俺たちは何と戦えば良いんですか?」
「忍者と天狗だ」
へえ。
「えっ!!? あの骨と龍は仲間なんですか!?」
俺の驚きに武田さんとゼラン仙者は首肯で答えてくれた。あー、そうなんだー。
「骨はサルサルさんのスキルで、龍はアネカネが召喚した」
成程成程? そう言えばサルサルさんは幽冥の魔女とか言う二つ名だったっけ。それで人骨兵なのか。手に持っている水晶の武器はパジャンさんの提供かな? そしてアネカネは龍召喚。
「あれ? 向こうの世界の竜って、脚に火袋付けて飛んでいるイメージでしたけど、あのタイプの龍もいるんですね」
この疑問に答えてくれたのはゼラン仙者だ。
「数は少ないが南方小大陸にな。あの龍は身体の九割以上が息より軽い大気で構成されている。飛ぶと言うより浮くと言うのが妥当だろう」
へえ。
「そしてあれは良く燃える」
「燃えるんだ」
と何となく返答した次の瞬間、カッと天空が光に染まった。
ドグオオオオオオオオオオーーッッ!!!!
そのとんでもない爆発に、森の木々が吹き飛び、人骨兵が吹き飛び、忍者軍団が吹き飛び、バヨネッタさんの結界が壊れ、餓者髑髏が壊れ、城の結界も壊れ、城が半壊した。当然俺たちも吹き飛ばされた。
「ああ……、お二人とも、生きてますか?」
「ああ。なんとかな」
「マジで死ぬかと思った」
俺たちは『清塩』と『聖結界』と『ドブさらい』でこね上げた球体の中に逃れる事で、何とかこの窮地を脱したが、球体からのそのそと這いずり出ると、辺り一面が爆発の衝撃で見るも無残な光景に変わっていた。
敵城は天守閣を完全に失いボロボロ、辺りは木々が吹き飛び地面の岩肌が露出、あれ程蠢いていた人骨兵も餓者髑髏もその姿は今はなく、周りには忍者たちの死体が転がっている。まさか日に二度も爆撃を食らうとは思わなかったな。
「あの龍、水素ででも出来ていたんですかね?」
ヘリウムなら不活性ガスのはずだ。
「水素によるガス爆発だとしても、威力高過ぎるだろ」
「まあ、自爆ですしねえ。この場合はイタチの最後っ屁ならぬ、龍の最後っ屁ですかねえ?」
などと呑気に空を見上げれば、死んだと思った龍はその身体のサイズを小さくひょろひょろにして、今も空を浮かんでいた。あれで死なないのか。
「アネカネ! やるなら事前に教えなさいよ!」
「向こうの天狗たちが悪いのよ! 執拗に私のキャラちゃんを狙ってくるから、キャラちゃんが怒って爆発しちゃったの! 私の命令じゃないから!」
何やら言い争う声。そちらを見遣れば、木々が禿げて丸裸になった岩肌の上に水晶のドームがあり、その中でバヨネッタさんとアネカネが額を突き付け睨み合っている。何をやっているのやら。と言いたいが流石に今回のアネカネは看過出来ない。バヨネッタさんもっと言ってやって下さい。
「とにかくあの龍は今すぐ下げなさい! 仲間を危険に晒すような存在を、戦場に持ってくるんじゃないわよ!」
「何よ! 私だって役に立とうと最大戦力を召喚したのに!」
「それで仲間が死んでいたらどうするつもりだったの!?」
「お母さん! お姉ちゃんがいじめる!」
分が悪いと見るや、母親に救援を求める辺り、妹感が出ているな。
「今回は私もティティの意見に賛成よ。ハルアキくんたちが寸前に日本の方々を避難させてくれていたから良かったものの、まかり間違えば取り返しのつかない事態になっていたのよ」
サルサルさんにこう言われては、アネカネも返す言葉を持たないのか、己の手を空に翳す。直ぐ様それに呼応するように、天空の龍は水晶ドームまでやってきて、アネカネの『空間庫』へ帰っていった。
これで安全かな? とホッとしていると、バヨネッタさんに手招きされる。
「何ですか?」
「何ですか? じゃないわよ。作戦会議始めるわよ」
堂々とした作戦会議だな。敵城の真ん前の更地でやるんだ?
「不安がるなよ。中々強かったぞ、あいつら。高橋首相一人くらいなら守れるだろう」
顔に出ていたのだろう。武田さんが心配してか声を掛けてきた。
「いえ、いや、そっちも気になるんですけど、俺たちが天海? ジゲン仙者を倒したとして、『絶結界』内にいる俺たちってどうなるんですかね?」
「ああ~、どうなるだろうなあ?」
『空識』を持つ武田さんに首を傾げられると、何とも言えない気持ちになるな。
「『空間庫』と同じ原理なら、ジゲン仙者を倒せば外に出られますけど、もし、スキル所持者を倒したら中に封じ込められるタイプだと、解決が困難になるなあ、と」
「確かにな。流石に『空識』でも、『絶結界』の所持者を倒したらどうなるかは分からないな」
と武田さんは腕を組む。困ったな。これでは下手に手出し出来ない。向こうはこちらを殺したがっているのに、こちらは殺せない。と言うのは厄介だ。
「その解決策ならパジャンが持っている」
会話に入ってきたのはゼラン仙者だ。
「パジャンさんがですか?」
首を傾げる俺と武田さんに、ゼラン仙者は首肯で返してきた。
「うむ。今のパジャンが勇者と魔王の融合体だと言うのは話したな」
俺は首肯する。
「そのパジャン、勇者の方のスキルが『水晶』なんだが、当然、今のパジャンは魔王のスキルも所持している。その一つが『奪取』だ」
「『奪取』ッ!」
俺は自分でも驚く程の声を上げていた。
「魔王が『奪取』を所持していたとは、中々エグいな」
そんな俺とは対照的に、武田さんは腕組みしながら唸る。
「そんな訳だから、我々のやるべき事は、ジゲン仙者の取り巻きどもを一掃し、ジゲン仙者を拘束、パジャンの『奪取』によってジゲン仙者から『絶結界』を奪い取る。とこんな流れだな」
ゼラン仙者へ首肯する俺と武田さん。
「それじゃあ結界を解くぞ?」
あ、結界張っていてくれてたんですね。それはそうか。毒に冒された人たちが多数いたんだから。
ゼラン仙者がパチンと指を鳴らした瞬間、それまで遮断されていた騒音が、うるさく耳に飛び込んできた。
餓者髑髏が城を攻撃する音、それを結界で跳ね返す音、空翔ける龍が炎を吐き、天狗たちが嵐を呼ぶ。しかもそれだけじゃない。
地上では数多の人骨兵たちが城郭を取り巻き、それらは水晶で出来た槍や剣などの武器を携え、城へと押し寄せていた。それを忍者軍団が、狭間から小銃を突き出して迎え撃っている。なんかもう状況が理解不能のごった煮過ぎて手が出せない。
「俺たちは何と戦えば良いんですか?」
「忍者と天狗だ」
へえ。
「えっ!!? あの骨と龍は仲間なんですか!?」
俺の驚きに武田さんとゼラン仙者は首肯で答えてくれた。あー、そうなんだー。
「骨はサルサルさんのスキルで、龍はアネカネが召喚した」
成程成程? そう言えばサルサルさんは幽冥の魔女とか言う二つ名だったっけ。それで人骨兵なのか。手に持っている水晶の武器はパジャンさんの提供かな? そしてアネカネは龍召喚。
「あれ? 向こうの世界の竜って、脚に火袋付けて飛んでいるイメージでしたけど、あのタイプの龍もいるんですね」
この疑問に答えてくれたのはゼラン仙者だ。
「数は少ないが南方小大陸にな。あの龍は身体の九割以上が息より軽い大気で構成されている。飛ぶと言うより浮くと言うのが妥当だろう」
へえ。
「そしてあれは良く燃える」
「燃えるんだ」
と何となく返答した次の瞬間、カッと天空が光に染まった。
ドグオオオオオオオオオオーーッッ!!!!
そのとんでもない爆発に、森の木々が吹き飛び、人骨兵が吹き飛び、忍者軍団が吹き飛び、バヨネッタさんの結界が壊れ、餓者髑髏が壊れ、城の結界も壊れ、城が半壊した。当然俺たちも吹き飛ばされた。
「ああ……、お二人とも、生きてますか?」
「ああ。なんとかな」
「マジで死ぬかと思った」
俺たちは『清塩』と『聖結界』と『ドブさらい』でこね上げた球体の中に逃れる事で、何とかこの窮地を脱したが、球体からのそのそと這いずり出ると、辺り一面が爆発の衝撃で見るも無残な光景に変わっていた。
敵城は天守閣を完全に失いボロボロ、辺りは木々が吹き飛び地面の岩肌が露出、あれ程蠢いていた人骨兵も餓者髑髏もその姿は今はなく、周りには忍者たちの死体が転がっている。まさか日に二度も爆撃を食らうとは思わなかったな。
「あの龍、水素ででも出来ていたんですかね?」
ヘリウムなら不活性ガスのはずだ。
「水素によるガス爆発だとしても、威力高過ぎるだろ」
「まあ、自爆ですしねえ。この場合はイタチの最後っ屁ならぬ、龍の最後っ屁ですかねえ?」
などと呑気に空を見上げれば、死んだと思った龍はその身体のサイズを小さくひょろひょろにして、今も空を浮かんでいた。あれで死なないのか。
「アネカネ! やるなら事前に教えなさいよ!」
「向こうの天狗たちが悪いのよ! 執拗に私のキャラちゃんを狙ってくるから、キャラちゃんが怒って爆発しちゃったの! 私の命令じゃないから!」
何やら言い争う声。そちらを見遣れば、木々が禿げて丸裸になった岩肌の上に水晶のドームがあり、その中でバヨネッタさんとアネカネが額を突き付け睨み合っている。何をやっているのやら。と言いたいが流石に今回のアネカネは看過出来ない。バヨネッタさんもっと言ってやって下さい。
「とにかくあの龍は今すぐ下げなさい! 仲間を危険に晒すような存在を、戦場に持ってくるんじゃないわよ!」
「何よ! 私だって役に立とうと最大戦力を召喚したのに!」
「それで仲間が死んでいたらどうするつもりだったの!?」
「お母さん! お姉ちゃんがいじめる!」
分が悪いと見るや、母親に救援を求める辺り、妹感が出ているな。
「今回は私もティティの意見に賛成よ。ハルアキくんたちが寸前に日本の方々を避難させてくれていたから良かったものの、まかり間違えば取り返しのつかない事態になっていたのよ」
サルサルさんにこう言われては、アネカネも返す言葉を持たないのか、己の手を空に翳す。直ぐ様それに呼応するように、天空の龍は水晶ドームまでやってきて、アネカネの『空間庫』へ帰っていった。
これで安全かな? とホッとしていると、バヨネッタさんに手招きされる。
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