360 / 639
目玉品
しおりを挟む
「どぅあああああああああ!!!!」
「ぬおおおおおおおおおお!!!!」
叫んでるなあ。武田さんとタカシがティラノサウルスもどきから逃げ回っている。しかも尻尾には複数の棘が生えているので、あれで打たれたらひとたまりもないだろう。それ以前に大顎から生えた歯がやばいか。
そんな逃げる二人を追って俺も走る。しかしこんな罠だらけのところを良く全力疾走出来るものだ。二人とティラノが通った後の床は、穴ぼこだらけで、それを覗くと、穴の底には鋭い円錐が何本も設置されていた。落ちたら最後だな。
前を逃げる二人は、自分たちは罠を避け、ティラノにだけ罠を踏ませている。そしてティラノが罠にハマったところをロングナイフやスモールソードでボコボコにしているのだ。ちなみに銃器も持ってきたが、低階層で早々に弾切れを起こしていた。
ボコッ。
またもティラノが穴に落ち、それを確認した二人は一路反転すると、身動きの取れなくなったティラノに襲い掛かるのだった。
「はあ、はあ、はあ……」
「はあ、はあ、はあ……」
何とかしてティラノを倒した二人は、互いに拳と拳をぶつけて喜びを表す。
「お疲れー。お、ドロップアイテムじゃん」
穴の中でくたりとしていたティラノサウルスもどきは、他の魔物同様に床に吸収されていったのだが、その後に残った物があった。小さな宝箱だ。魔物を多く倒すと、数百体~千体に一体、こう言った宝箱を残していくのだ。
宝箱の大きさは両手で握れる程なので、宝箱と言うよりジュエリーボックスと言ったところか。星の意匠が中央に刻まれているのが特徴だ。こんな小ささでも中は『空間庫』のようになっており、結構大きな物が入っている場合もある。しかしこの宝箱、一度中身を取り出すと、『空間庫』の機能を失って、普通の宝箱になってしまうのが難点だ。まあ、俺が『空間庫』を持っているのでウチのパーティは大丈夫だが。
「星三つか」
「これだけやって星三つかよ」
俺が取り上げた宝箱を、武田さんとタカシが覗き込む。どうやら二人としては宝箱のランクに不満があるようだ。
ドロップアイテムの宝箱にはランクがある。それは中身を見ずとも簡単に分かる。星の数だ。星の数が多ければ多い程、その宝箱の中身はレアと言う事になる。
「良し。開けてみるか」
タカシが宝箱に手を伸ばそうとしたところを、武田さんがその手を掴んでガードする。
「何か?」
「ここは年功序列だろ?」
睨み合う二人。そこからガシッと両手を重ねて、手押し相撲のように力比べを始める二人。
文句言いながらも、中身が楽しみなんだな。
「はいはい。馬鹿な事はそれぐらいにして。ジャンケンで決めようぜ」
『空間庫』に宝箱を仕舞いながらの俺の提案に、二人は不承不承頷き、相手から手を離す。
「それじゃあ、いきますよ。ジャ~ンケ~ン、ポン!」
ガッツポーズをする武田さん。崩折れて落ち込むタカシ。まあ、武田さんの『空識』は未来視もあるからなあ。こうなる事は予想出来た。しかし武田さんも大人げない。
宝箱を渡すと、早速とばかりにポキポキ指を鳴らして宝箱を開ける武田さん。三人で覗き込むと、中から何かが飛び出してきた。
「くっ、宝箱じゃなくて罠かよ!」
「馬鹿な!? そんな反応なかったぞ!?」
左手で宝箱を素早く『空間庫』に仕舞いつつ、右手をアニンの黒刃に変化させて、出てきた何かを攻撃する。
キィン。
弾かれた!? 驚きとともに凝視すると、出てきた何かは、エンジ色のボールだった。こんなものにアニンの黒刃が弾かれたのか?
俺の攻撃が防がれた事で、危機意識が上がった三人で、ボールから距離を取る。エンジ色のボールはそれこそバスケットボール大で、宙に浮いている。なんだろう? 見た事がある気がする。
向こうからの攻撃はない。とりあえず石を投げてみると、ボールに当たる前に弾かれた。結界か!
「そうか! 思い出した!」
俺の声に二人が視線だけこちらに向けたところで、宙に浮くボールの中心にすうっと線が入り、それが開かれる。中から現れたのは大きな一つの眼だ。
「やっぱり。カロエルの塔でティカが使役していた中に、こんな目玉の魔物がいたっけ」
「どうやら、覗く者と言う名の魔物のようだ」
「覗く者、ですか」
覗く者は、ジーッとこちらを見るだけで攻撃を仕掛けてこない。正確には覗く者が見ているのは武田さんだが。
「え? 俺、か?」
自分を指差す武田さんに、首肯する俺とタカシ。宝箱を開けたのは武田さんだ。武田さんに対して何か思うところがあるのだろう。
俺とタカシの「行けよ」と言う視線に耐えられなくなった武田さんが、じりじりと覗く者に近付いていく。すると覗く者の方も武田さんに近寄ってきた。
見詰め合う武田さんと覗く者。武田さんが手を伸ばすと、覗く者は自身の頭? を武田さんに差し出し触れた。瞬間、武田さんと覗く者の周囲が魔法陣のように光る。これは? しばらく観察してみたが、何かが起こりそうな気配はない。
「……武田さん、大丈夫ですか?」
「ああ。…………なんかこの魔物と従魔契約出来たんだが」
覗く者の頭をさすりながら首を傾げる武田さん。
「従魔契約ですか?」
「ああ。いきなりこいつと視界が共有されたと思ったら、俺の脳内ウインドウに『名前を決めてください』ってメッセージが出ているよ」
成程。どうやらこの宝箱の中身は確かにこの魔物で、この魔物と従魔契約が出来るのが、宝箱を開けた者の権利であるようだ。
「契約するんですか?」
「もう契約しているんだよ」
さっきの光か。武田さんは「何でこんな事に……」と文句を言いながら、覗く者に名前を付ける。
「良し! ヒカルにしよう!」
武田さんに命名して貰った覗く者は、とても喜んでいる。意外と普通の名前になったな。
「向こうの名前にしなかったんですね」
「ああ。色々迷ったが、こいつ、オスメスの区別がないらしくてな」
確かに。ヒカルなら雄雌どちらでも付けられるか。
「でもさあ、ヒカルって感じじゃなくない? なんか由来でもあるの?」
確かに、覗くと言うと影からってイメージがある。光とは反対だ。
「光源氏からだよ」
成程。確か光源氏が若い頃、幼い頃の紫の上の部屋を覗き見たってエピソードがあったっけ。俺は得心がいったが、タカシは首を捻っていた。まあ、男はあんまり源氏物語に馴染みはないよなあ。
「じゃあ、先に進みましょうか」
俺の掛け声で二人が先に歩き出す。それを見ながら、俺は今回手に入れた宝箱を『空間庫』から取り出した。宝箱はクリスタルように透明な中にラメの入った材質に変わっていた。開いてみても『空間庫』の機能は既になく、ただの小箱になっていた。
(ベフメ領で見たフーダオの花形箱みたいだな)
そんな事を思いながら、俺は宝箱を『空間庫』に仕舞った。
「ぬおおおおおおおおおお!!!!」
叫んでるなあ。武田さんとタカシがティラノサウルスもどきから逃げ回っている。しかも尻尾には複数の棘が生えているので、あれで打たれたらひとたまりもないだろう。それ以前に大顎から生えた歯がやばいか。
そんな逃げる二人を追って俺も走る。しかしこんな罠だらけのところを良く全力疾走出来るものだ。二人とティラノが通った後の床は、穴ぼこだらけで、それを覗くと、穴の底には鋭い円錐が何本も設置されていた。落ちたら最後だな。
前を逃げる二人は、自分たちは罠を避け、ティラノにだけ罠を踏ませている。そしてティラノが罠にハマったところをロングナイフやスモールソードでボコボコにしているのだ。ちなみに銃器も持ってきたが、低階層で早々に弾切れを起こしていた。
ボコッ。
またもティラノが穴に落ち、それを確認した二人は一路反転すると、身動きの取れなくなったティラノに襲い掛かるのだった。
「はあ、はあ、はあ……」
「はあ、はあ、はあ……」
何とかしてティラノを倒した二人は、互いに拳と拳をぶつけて喜びを表す。
「お疲れー。お、ドロップアイテムじゃん」
穴の中でくたりとしていたティラノサウルスもどきは、他の魔物同様に床に吸収されていったのだが、その後に残った物があった。小さな宝箱だ。魔物を多く倒すと、数百体~千体に一体、こう言った宝箱を残していくのだ。
宝箱の大きさは両手で握れる程なので、宝箱と言うよりジュエリーボックスと言ったところか。星の意匠が中央に刻まれているのが特徴だ。こんな小ささでも中は『空間庫』のようになっており、結構大きな物が入っている場合もある。しかしこの宝箱、一度中身を取り出すと、『空間庫』の機能を失って、普通の宝箱になってしまうのが難点だ。まあ、俺が『空間庫』を持っているのでウチのパーティは大丈夫だが。
「星三つか」
「これだけやって星三つかよ」
俺が取り上げた宝箱を、武田さんとタカシが覗き込む。どうやら二人としては宝箱のランクに不満があるようだ。
ドロップアイテムの宝箱にはランクがある。それは中身を見ずとも簡単に分かる。星の数だ。星の数が多ければ多い程、その宝箱の中身はレアと言う事になる。
「良し。開けてみるか」
タカシが宝箱に手を伸ばそうとしたところを、武田さんがその手を掴んでガードする。
「何か?」
「ここは年功序列だろ?」
睨み合う二人。そこからガシッと両手を重ねて、手押し相撲のように力比べを始める二人。
文句言いながらも、中身が楽しみなんだな。
「はいはい。馬鹿な事はそれぐらいにして。ジャンケンで決めようぜ」
『空間庫』に宝箱を仕舞いながらの俺の提案に、二人は不承不承頷き、相手から手を離す。
「それじゃあ、いきますよ。ジャ~ンケ~ン、ポン!」
ガッツポーズをする武田さん。崩折れて落ち込むタカシ。まあ、武田さんの『空識』は未来視もあるからなあ。こうなる事は予想出来た。しかし武田さんも大人げない。
宝箱を渡すと、早速とばかりにポキポキ指を鳴らして宝箱を開ける武田さん。三人で覗き込むと、中から何かが飛び出してきた。
「くっ、宝箱じゃなくて罠かよ!」
「馬鹿な!? そんな反応なかったぞ!?」
左手で宝箱を素早く『空間庫』に仕舞いつつ、右手をアニンの黒刃に変化させて、出てきた何かを攻撃する。
キィン。
弾かれた!? 驚きとともに凝視すると、出てきた何かは、エンジ色のボールだった。こんなものにアニンの黒刃が弾かれたのか?
俺の攻撃が防がれた事で、危機意識が上がった三人で、ボールから距離を取る。エンジ色のボールはそれこそバスケットボール大で、宙に浮いている。なんだろう? 見た事がある気がする。
向こうからの攻撃はない。とりあえず石を投げてみると、ボールに当たる前に弾かれた。結界か!
「そうか! 思い出した!」
俺の声に二人が視線だけこちらに向けたところで、宙に浮くボールの中心にすうっと線が入り、それが開かれる。中から現れたのは大きな一つの眼だ。
「やっぱり。カロエルの塔でティカが使役していた中に、こんな目玉の魔物がいたっけ」
「どうやら、覗く者と言う名の魔物のようだ」
「覗く者、ですか」
覗く者は、ジーッとこちらを見るだけで攻撃を仕掛けてこない。正確には覗く者が見ているのは武田さんだが。
「え? 俺、か?」
自分を指差す武田さんに、首肯する俺とタカシ。宝箱を開けたのは武田さんだ。武田さんに対して何か思うところがあるのだろう。
俺とタカシの「行けよ」と言う視線に耐えられなくなった武田さんが、じりじりと覗く者に近付いていく。すると覗く者の方も武田さんに近寄ってきた。
見詰め合う武田さんと覗く者。武田さんが手を伸ばすと、覗く者は自身の頭? を武田さんに差し出し触れた。瞬間、武田さんと覗く者の周囲が魔法陣のように光る。これは? しばらく観察してみたが、何かが起こりそうな気配はない。
「……武田さん、大丈夫ですか?」
「ああ。…………なんかこの魔物と従魔契約出来たんだが」
覗く者の頭をさすりながら首を傾げる武田さん。
「従魔契約ですか?」
「ああ。いきなりこいつと視界が共有されたと思ったら、俺の脳内ウインドウに『名前を決めてください』ってメッセージが出ているよ」
成程。どうやらこの宝箱の中身は確かにこの魔物で、この魔物と従魔契約が出来るのが、宝箱を開けた者の権利であるようだ。
「契約するんですか?」
「もう契約しているんだよ」
さっきの光か。武田さんは「何でこんな事に……」と文句を言いながら、覗く者に名前を付ける。
「良し! ヒカルにしよう!」
武田さんに命名して貰った覗く者は、とても喜んでいる。意外と普通の名前になったな。
「向こうの名前にしなかったんですね」
「ああ。色々迷ったが、こいつ、オスメスの区別がないらしくてな」
確かに。ヒカルなら雄雌どちらでも付けられるか。
「でもさあ、ヒカルって感じじゃなくない? なんか由来でもあるの?」
確かに、覗くと言うと影からってイメージがある。光とは反対だ。
「光源氏からだよ」
成程。確か光源氏が若い頃、幼い頃の紫の上の部屋を覗き見たってエピソードがあったっけ。俺は得心がいったが、タカシは首を捻っていた。まあ、男はあんまり源氏物語に馴染みはないよなあ。
「じゃあ、先に進みましょうか」
俺の掛け声で二人が先に歩き出す。それを見ながら、俺は今回手に入れた宝箱を『空間庫』から取り出した。宝箱はクリスタルように透明な中にラメの入った材質に変わっていた。開いてみても『空間庫』の機能は既になく、ただの小箱になっていた。
(ベフメ領で見たフーダオの花形箱みたいだな)
そんな事を思いながら、俺は宝箱を『空間庫』に仕舞った。
0
お気に入りに追加
325
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる