322 / 639
トンデモSFです(補考)
しおりを挟む
「何を他人事みたいに。この魔力の引力を利用して魔法は運用されているのよ?」
「そうなのか?」
「そうよ。魔法で何もない所から、炎や水が出てくる事を不思議に思った事はなかったの?」
まあ、なかったと言えば嘘になるけど。
「これも魔力の超次元的引力で簡単に説明出来るわ。実質、人体や魔石はそれ自体複雑な魔道具としての性質を持っているから、そこに強大な魔力があれば、魔力を思い描く形に集中させるだけで、事象が生まれ、炎や水は生み出されるの」
成程?
「なあ、俺は『空間庫』って言う、異空間に物を収納出来るスキルを持っているんだけど、あれはどんな理屈なんだ?」
「あれは、時空が持つ拡張性を使っているのよ」
「拡張性?」
「現在でもこの宇宙が広がっていっている事は知っているわよね?」
俺は首肯する。まあ、良く聞く宇宙論だな。
「あれは低次元よりも高次元の方が広くて魔力が多く、その高次元にある魔力の引力によって広がっていくのだけど、拡張性があると言う事は、つまりは時空が折り畳まれて小さくなっていると言う事なのよ」
「ああ、成程。その折り畳まれて小さくなっている時空を、少し拡張して使うのが『空間庫』なのか」
俺の返答に満足なのか、浅野は鷹揚に頷いてみせる。きっとそれぞれの魔法やスキルが、浅野には説明出来るのだろうけど、俺には更に気になる事が出てきてしまった。
「んで、何でそもそも俺たち人間は、こんな魔法の行使なんて事が可能なんだ?」
魔法の行使には、スキルやギフト、魔石や魔法陣など、必要な法則性があるが、浅野に聞く限り自由度も高そうだ。
「それは魔力には、ユーザー効果と呼ばれる、強力な人間原理と言うか、強力な観察者効果と言うか、そう言う力が働くからよ」
「まあた、難しい専門用語が出てきた」
タカシが辟易したようにテーブルに突っ伏す。
「人間原理?」
と今度は小太郎くんが尋ねてきた。
「人間原理はさっきL魔王と話していた、この宇宙がまるで人間に都合が良いように出来ているって話だよ」
「観察者効果は?」
「観察すると言う行為によって、観察対象の結果が変化するって話。観察するって行為は、観察対象に多かれ少なかれ関わるって事だから、観察するのとしないので、結果が変化するって言われているんだよ」
「ふ~ん」
俺の説明を聞いて、小太郎くんは分かったような分からないような顔だ。まあ、そうだよねえ。俺は浅野に向き直って話を続けた。
「ユーザー効果って言うのは聞かないけど、言わんとしている事は分かるよ。この世界が上位世界の何者かによって創造され、運営されているのなら、その者たちが認知し、書き換え可能な世界でなければ、存在していないだろうからね」
「そう言う事よ。まあ、実質私たち自体時空と魔力で構成されているのだから、私たちの意思が魔法に反映されるのも当然。との考え方も出来るけどね」
成程、それもそうだな。さて、話を戻そう。
「この、ガイツクールって、大丈夫なのか?」
「大丈夫って?」
「その、人間の意識を乗っ取ったりしないかって話」
「何それ? ああ、私たちがそっちの戦いが終わった後に、乗り込んで行った時用に、何か仕掛けがしてあるんじゃないかって事? そんな事しないわよ」
ああ、それは考えていなかったな。その可能性もあったのか。
「いや、実はさ、俺とこのアニンは現在同化の最中なんだけど、問題発生しているんだよねえ」
「問題?」
何でちょっと嬉しそうなんだよ?
「ああ。同化が進むと、享楽的になると言うか、凶暴性が増して、暴走してしまうんだよ」
「何それ?」
訳分からん。みたいな顔をするな。質問しているのはこっちだ。
「どうやら化神族って言うのはそう言う種族らしくてさ。代々所有者を乗っ取り、凶暴化させてきた過去があるらしい」
「ふ~ん。謎ね」
「謎なんだよ」
「でもまあ、ガイツクールは魔法生体兵器だから、武器としての本能と、生命としての本能が混ざり合って、強く現出しているのかも知れないわ」
武器としての本能と生命としての本能が混ざり合った結果か。まあ、確かに人間にも、生きたいと言う生存本能と、戦いたいと言う闘争本能が存在しているしな。
「でも、さっきも言ったけど、ガイツクールは地球を超える魔法科学文明によって作られ、その中でも貴重な部類なのよねえ。だから世の中に出回る前に、何重にも安全管理と品質チェックがしっかり行われているはずなのよ」
確かに、生命を一つ生み出すなんて、簡単な作業じゃないよな。しかもそれが武器として扱われるとなれば尚更だ。安全管理と品質チェックは万全に行われていたはず。
「となると、何者かが意図的に化神族にこの機能を施して、向こうの世界にばら撒いた。って可能性が出てくるな」
「へえ、何者がそんな仕掛けをしたのか気になるけど、つまり工藤くんは、ウイルス付きのガイツクールを掴まされて難儀していると」
直球過ぎじゃね? まあ、それこそ大昔の魔王がそんな事を仕掛けてきていても驚かないな。その場合、どこから化神族を入手したかだよなあ。いや、向こうの世界の古代文明は現在の文明よりも高度な文明だったらしいし、向こうの世界で自力で作られていてもおかしくないのか。
「う~ん、私がそちらに行ければ、じっくり調べて書き換え可能なんだけどねえ。今はここを離れられないから……、いえ、ちょっと待って、出来るかも知れないわ」
おお! 流石は才女!
「まあ、かなり痛みは伴うでしょうけど」
それは嫌だなあ。
「そうなのか?」
「そうよ。魔法で何もない所から、炎や水が出てくる事を不思議に思った事はなかったの?」
まあ、なかったと言えば嘘になるけど。
「これも魔力の超次元的引力で簡単に説明出来るわ。実質、人体や魔石はそれ自体複雑な魔道具としての性質を持っているから、そこに強大な魔力があれば、魔力を思い描く形に集中させるだけで、事象が生まれ、炎や水は生み出されるの」
成程?
「なあ、俺は『空間庫』って言う、異空間に物を収納出来るスキルを持っているんだけど、あれはどんな理屈なんだ?」
「あれは、時空が持つ拡張性を使っているのよ」
「拡張性?」
「現在でもこの宇宙が広がっていっている事は知っているわよね?」
俺は首肯する。まあ、良く聞く宇宙論だな。
「あれは低次元よりも高次元の方が広くて魔力が多く、その高次元にある魔力の引力によって広がっていくのだけど、拡張性があると言う事は、つまりは時空が折り畳まれて小さくなっていると言う事なのよ」
「ああ、成程。その折り畳まれて小さくなっている時空を、少し拡張して使うのが『空間庫』なのか」
俺の返答に満足なのか、浅野は鷹揚に頷いてみせる。きっとそれぞれの魔法やスキルが、浅野には説明出来るのだろうけど、俺には更に気になる事が出てきてしまった。
「んで、何でそもそも俺たち人間は、こんな魔法の行使なんて事が可能なんだ?」
魔法の行使には、スキルやギフト、魔石や魔法陣など、必要な法則性があるが、浅野に聞く限り自由度も高そうだ。
「それは魔力には、ユーザー効果と呼ばれる、強力な人間原理と言うか、強力な観察者効果と言うか、そう言う力が働くからよ」
「まあた、難しい専門用語が出てきた」
タカシが辟易したようにテーブルに突っ伏す。
「人間原理?」
と今度は小太郎くんが尋ねてきた。
「人間原理はさっきL魔王と話していた、この宇宙がまるで人間に都合が良いように出来ているって話だよ」
「観察者効果は?」
「観察すると言う行為によって、観察対象の結果が変化するって話。観察するって行為は、観察対象に多かれ少なかれ関わるって事だから、観察するのとしないので、結果が変化するって言われているんだよ」
「ふ~ん」
俺の説明を聞いて、小太郎くんは分かったような分からないような顔だ。まあ、そうだよねえ。俺は浅野に向き直って話を続けた。
「ユーザー効果って言うのは聞かないけど、言わんとしている事は分かるよ。この世界が上位世界の何者かによって創造され、運営されているのなら、その者たちが認知し、書き換え可能な世界でなければ、存在していないだろうからね」
「そう言う事よ。まあ、実質私たち自体時空と魔力で構成されているのだから、私たちの意思が魔法に反映されるのも当然。との考え方も出来るけどね」
成程、それもそうだな。さて、話を戻そう。
「この、ガイツクールって、大丈夫なのか?」
「大丈夫って?」
「その、人間の意識を乗っ取ったりしないかって話」
「何それ? ああ、私たちがそっちの戦いが終わった後に、乗り込んで行った時用に、何か仕掛けがしてあるんじゃないかって事? そんな事しないわよ」
ああ、それは考えていなかったな。その可能性もあったのか。
「いや、実はさ、俺とこのアニンは現在同化の最中なんだけど、問題発生しているんだよねえ」
「問題?」
何でちょっと嬉しそうなんだよ?
「ああ。同化が進むと、享楽的になると言うか、凶暴性が増して、暴走してしまうんだよ」
「何それ?」
訳分からん。みたいな顔をするな。質問しているのはこっちだ。
「どうやら化神族って言うのはそう言う種族らしくてさ。代々所有者を乗っ取り、凶暴化させてきた過去があるらしい」
「ふ~ん。謎ね」
「謎なんだよ」
「でもまあ、ガイツクールは魔法生体兵器だから、武器としての本能と、生命としての本能が混ざり合って、強く現出しているのかも知れないわ」
武器としての本能と生命としての本能が混ざり合った結果か。まあ、確かに人間にも、生きたいと言う生存本能と、戦いたいと言う闘争本能が存在しているしな。
「でも、さっきも言ったけど、ガイツクールは地球を超える魔法科学文明によって作られ、その中でも貴重な部類なのよねえ。だから世の中に出回る前に、何重にも安全管理と品質チェックがしっかり行われているはずなのよ」
確かに、生命を一つ生み出すなんて、簡単な作業じゃないよな。しかもそれが武器として扱われるとなれば尚更だ。安全管理と品質チェックは万全に行われていたはず。
「となると、何者かが意図的に化神族にこの機能を施して、向こうの世界にばら撒いた。って可能性が出てくるな」
「へえ、何者がそんな仕掛けをしたのか気になるけど、つまり工藤くんは、ウイルス付きのガイツクールを掴まされて難儀していると」
直球過ぎじゃね? まあ、それこそ大昔の魔王がそんな事を仕掛けてきていても驚かないな。その場合、どこから化神族を入手したかだよなあ。いや、向こうの世界の古代文明は現在の文明よりも高度な文明だったらしいし、向こうの世界で自力で作られていてもおかしくないのか。
「う~ん、私がそちらに行ければ、じっくり調べて書き換え可能なんだけどねえ。今はここを離れられないから……、いえ、ちょっと待って、出来るかも知れないわ」
おお! 流石は才女!
「まあ、かなり痛みは伴うでしょうけど」
それは嫌だなあ。
1
お気に入りに追加
325
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる