257 / 639
前日 18:15
しおりを挟む
「本当ですか!?」
「ああ。私が一言言えば、それぐらい造作もない」
確かにゼラン仙者なら出来るか。六人は真偽が分からないからだろう、俺に視線で助けを求めてくる。それに対して俺が首肯する。
「この人はパジャンでも発言力のある方ですから、それくらいは出来ると思います」
と、またもパァと顔を明るくする六人。
「でしたら、こう言うのはどうでしょう? ゼラン様にはとても不本意かも知れませんが、パジャン全体の企画展として、その中にゼラン様のコーナーを設けるのです。これでしたら、今注目度の高いパジャンの企画展ですから、人も大勢集まります。そちらに宝を展示して頂けるなら、相応の謝礼はお支払いいたします」
「ほう?」
件の官僚の発言に、ゼラン仙者は腕を組んで黙考する。
「私の宝は安くないぞ?」
「それはもちろんです」
互いに目を見てにやりと笑う。何これ?
「あ、この人、日本のお宝を狙っているみたいですから、最悪物々交換とかいけると思います」
「ハルアキ、私を安い人間みたいに言うんじゃない」
俺に半眼を向けるゼラン仙者。はい、すみません。
「そんな事より、私はどうなるのよ?」
とバヨネッタさん。そうでした。
「どうでしょうか? バヨネッタ様もどこかの国と合同で企画展を開くと言うのは?」
官僚がバヨネッタさんにお伺いを立てる。
「それはパジャン以外の、こちらの世界に来ている三国のどこかと合同と言う意味よね?」
首肯する六人。
「じゃあ無理ね。私はゼランのように国に居着いている人間じゃあないから」
「そうですか……」
当ての外れた六人は、持ち込んだ博物館のパンフレットを開く。そして流れる沈黙。
「えっと、異世界の残る三国の企画展を開きたいなら、我社が間を取り持ちますよ?」
「本当ですか!? ありがとうございます!!」
ああ、成程。この六人的には、こっちが本命で我社まで来ていたんだな。そりゃあそうか。どこの誰とも分からない、魔女と仙者の企画展なんて、集客力ないよなあ。
「だから、私は?」
ですよねえ。またも沈黙が会議室を支配する。パンフレットをめくる音だけがぱらりぱらりと、いやに大きく聞こえた。
「へえ、コラボ展なんて言うのもやっているんですね?」
「ええ。今は人気のテレビ番組やSNSチャンネル、タレントやインフルエンサーなどとコラボをする事も少なくありません」
そうなんだ。博物館なんて格式高いイメージがあるけど、こうやって足を運びやすくする工夫とかしているんだなあ。
「コラボ?」
バヨネッタさんが首を傾げる。
「ほら、ゼラン仙者がパジャンと合同で企画展をするようなやつですよ。何か別のやつと合同で展示するんです」
「何でも良いの?」
「良いんじゃないですか? 有名な方が良いでしょうけど」
と俺がそれっぽく返すと、バヨネッタさんは我が意を得たりと口角を上げる。
「『マギ*なぎ』とコラボがしたいわ!」
マジかあ!?
「本気で言ってます、よね?」
「本気よ! 当然でしょう!?」
俺は頭を抱えた。
「あの、『マギ*なぎ』? って何でしょう? 呪文か何かですか?」
博物館協会の人が、初めて聞く言葉に疑問を投げ掛けた。
「あなた、この国の人間なのに、『マギ*なぎ』を知らないの!?」
そりゃあ、知らない人もいるでしょうよ。とそこに件の官僚が横から口を挟む。
「『マギ*なぎ』とはもしや、『宿命少女 マギサ*なぎさ』の事をおっしゃっておられるのですか?」
この人、中々知っている人だな。『宿命少女 マギサ*なぎさ』とは、バヨネッタさんがハマっている、日曜朝に放送されている魔法少女アニメシリーズのタイトルだ。
魔法少女なのか巫女なのか分からないタイトルだが、もうシリーズで十作以上になる。シリーズ毎に〇〇少女の部分に『革命』やら『伝説』やら『戦国』などが入るが、毎回主人公の女の子の名前が『なぎさ』なのはもうお約束だ。
「あなたは出来る側の人間のようね?」
「ええ。あの作品に目を付けるとは、流石は魔女様です」
「バヨネッタさんは、ご自分の武器にトゥインクルステッキとか、ナイトアマリリスとか名前付けちゃうくらい、作品にハマっていますから」
「それはそれは。オタクの鑑のようなお方だ」
オタクじゃあありません。
「分かりました。私の高校からの友人が、『マギ*なぎ』の制作会社でプロデューサーをしていますから、連絡してみましょう」
うえ!? マジかよ!? 官僚は言うが早いか、何やらスマホをイジり始めた。
「どう言う事?」
「あの役人、あのアニメを作っている会社に伝手があるようです」
「本当に!? 凄いじゃない!?」
今日一番テンション上がっているな。などと言っているうちに、
「先方から返信がありました。本物の魔女様のお話を聞きたいそうです」
「良いわよ! こっちだって、いくらでも話をしたいわ! 朝までだって語れるわよ!」
この時、俺は三徹を覚悟した。
「とりあえず、バヨネッタさんは一旦落ち着いてください。それと、文科省と博物館協会の方々はもう少しここでお待ちください。今、異世界四国の人間を呼びますので、話を詰めていきましょう。三枝さん、もう一つ会議室を押さえて貰えますか? 俺とバヨネッタさんはそちらに移って、アニメ制作会社の人と話をします」
俺の言葉を聞き、すぐに行動に移す三枝さん。ありがたい。九藤さん、このタイミングでしれっとお茶飲まないで。
「では、私もそちらに移りましょう」
件の官僚も声を上げる。
「良いわね! 語れる仲間は多い方が良いわ!」
そうッスねー。ああ、もう頭がクラクラしてきたよ。
「ああ。私が一言言えば、それぐらい造作もない」
確かにゼラン仙者なら出来るか。六人は真偽が分からないからだろう、俺に視線で助けを求めてくる。それに対して俺が首肯する。
「この人はパジャンでも発言力のある方ですから、それくらいは出来ると思います」
と、またもパァと顔を明るくする六人。
「でしたら、こう言うのはどうでしょう? ゼラン様にはとても不本意かも知れませんが、パジャン全体の企画展として、その中にゼラン様のコーナーを設けるのです。これでしたら、今注目度の高いパジャンの企画展ですから、人も大勢集まります。そちらに宝を展示して頂けるなら、相応の謝礼はお支払いいたします」
「ほう?」
件の官僚の発言に、ゼラン仙者は腕を組んで黙考する。
「私の宝は安くないぞ?」
「それはもちろんです」
互いに目を見てにやりと笑う。何これ?
「あ、この人、日本のお宝を狙っているみたいですから、最悪物々交換とかいけると思います」
「ハルアキ、私を安い人間みたいに言うんじゃない」
俺に半眼を向けるゼラン仙者。はい、すみません。
「そんな事より、私はどうなるのよ?」
とバヨネッタさん。そうでした。
「どうでしょうか? バヨネッタ様もどこかの国と合同で企画展を開くと言うのは?」
官僚がバヨネッタさんにお伺いを立てる。
「それはパジャン以外の、こちらの世界に来ている三国のどこかと合同と言う意味よね?」
首肯する六人。
「じゃあ無理ね。私はゼランのように国に居着いている人間じゃあないから」
「そうですか……」
当ての外れた六人は、持ち込んだ博物館のパンフレットを開く。そして流れる沈黙。
「えっと、異世界の残る三国の企画展を開きたいなら、我社が間を取り持ちますよ?」
「本当ですか!? ありがとうございます!!」
ああ、成程。この六人的には、こっちが本命で我社まで来ていたんだな。そりゃあそうか。どこの誰とも分からない、魔女と仙者の企画展なんて、集客力ないよなあ。
「だから、私は?」
ですよねえ。またも沈黙が会議室を支配する。パンフレットをめくる音だけがぱらりぱらりと、いやに大きく聞こえた。
「へえ、コラボ展なんて言うのもやっているんですね?」
「ええ。今は人気のテレビ番組やSNSチャンネル、タレントやインフルエンサーなどとコラボをする事も少なくありません」
そうなんだ。博物館なんて格式高いイメージがあるけど、こうやって足を運びやすくする工夫とかしているんだなあ。
「コラボ?」
バヨネッタさんが首を傾げる。
「ほら、ゼラン仙者がパジャンと合同で企画展をするようなやつですよ。何か別のやつと合同で展示するんです」
「何でも良いの?」
「良いんじゃないですか? 有名な方が良いでしょうけど」
と俺がそれっぽく返すと、バヨネッタさんは我が意を得たりと口角を上げる。
「『マギ*なぎ』とコラボがしたいわ!」
マジかあ!?
「本気で言ってます、よね?」
「本気よ! 当然でしょう!?」
俺は頭を抱えた。
「あの、『マギ*なぎ』? って何でしょう? 呪文か何かですか?」
博物館協会の人が、初めて聞く言葉に疑問を投げ掛けた。
「あなた、この国の人間なのに、『マギ*なぎ』を知らないの!?」
そりゃあ、知らない人もいるでしょうよ。とそこに件の官僚が横から口を挟む。
「『マギ*なぎ』とはもしや、『宿命少女 マギサ*なぎさ』の事をおっしゃっておられるのですか?」
この人、中々知っている人だな。『宿命少女 マギサ*なぎさ』とは、バヨネッタさんがハマっている、日曜朝に放送されている魔法少女アニメシリーズのタイトルだ。
魔法少女なのか巫女なのか分からないタイトルだが、もうシリーズで十作以上になる。シリーズ毎に〇〇少女の部分に『革命』やら『伝説』やら『戦国』などが入るが、毎回主人公の女の子の名前が『なぎさ』なのはもうお約束だ。
「あなたは出来る側の人間のようね?」
「ええ。あの作品に目を付けるとは、流石は魔女様です」
「バヨネッタさんは、ご自分の武器にトゥインクルステッキとか、ナイトアマリリスとか名前付けちゃうくらい、作品にハマっていますから」
「それはそれは。オタクの鑑のようなお方だ」
オタクじゃあありません。
「分かりました。私の高校からの友人が、『マギ*なぎ』の制作会社でプロデューサーをしていますから、連絡してみましょう」
うえ!? マジかよ!? 官僚は言うが早いか、何やらスマホをイジり始めた。
「どう言う事?」
「あの役人、あのアニメを作っている会社に伝手があるようです」
「本当に!? 凄いじゃない!?」
今日一番テンション上がっているな。などと言っているうちに、
「先方から返信がありました。本物の魔女様のお話を聞きたいそうです」
「良いわよ! こっちだって、いくらでも話をしたいわ! 朝までだって語れるわよ!」
この時、俺は三徹を覚悟した。
「とりあえず、バヨネッタさんは一旦落ち着いてください。それと、文科省と博物館協会の方々はもう少しここでお待ちください。今、異世界四国の人間を呼びますので、話を詰めていきましょう。三枝さん、もう一つ会議室を押さえて貰えますか? 俺とバヨネッタさんはそちらに移って、アニメ制作会社の人と話をします」
俺の言葉を聞き、すぐに行動に移す三枝さん。ありがたい。九藤さん、このタイミングでしれっとお茶飲まないで。
「では、私もそちらに移りましょう」
件の官僚も声を上げる。
「良いわね! 語れる仲間は多い方が良いわ!」
そうッスねー。ああ、もう頭がクラクラしてきたよ。
1
お気に入りに追加
325
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる