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そんな世界だったの?
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和食店からダムに向かう途中の事だ。何でだったかGPSの話になり、そこから人工衛星の話になった。
「ふむ。星を打ち上げるとは、やはり英雄界のやる事は凄まじいな」
と腕を組むジョンポチ陛下。何に感心しているやら。とも思うが、改めて言われてみると、星を打ち上げているのだ。そりゃあ凄い。
「まあ、大きさ的にはそんなに大きくないですけどね」
「そうなのか?」
「星と言うよりも機械、魔道具だと思って貰えるとイメージしやすいかも」
「ふむ。それで位置が知れるのか?」
「ええ。衛星から電波をやり取りして、三角関数で位置を割り出しているそうです」
と言ったところで、流石にジョンポチ陛下やディアンチュー嬢はキョトンとしている。
「要は三角法だよねえ?」
「三角測量は距離の測り方としては古いわねえ」
とオルさんとバヨネッタさんは流石である。
「空に打ち上げると言うのも、言われてみれば納得だね。確かにその衛星があれば測量の精度は今までとは段違いかもねえ」
研究者であるオルさんの言葉に、マスタック侯爵は感心していたが、
「しかし打ち上げたとして、その衛星はいつまでその場に留まっていられるのだ?」
と不安の声を漏らす。
「確かにそうですねえ。その衛星がずっとその位置にいると言うなら、その精度も保証されますけど、動いたり、すぐに落ちたりしては意味がありませんよねえ」
それに続いて不安を口にするオルさん。中空に浮かぶサリィを知っているのに、そこを気にするんだ。
「ははは。流石に俺も衛星の位置や数は知りませんけど、そうそう落ちてはこないと思いますよ」
「そうなのかい?」
「まあ、実際には落ち続けているんですけど、重力と遠心力のバランスで落ちていないと言うか」
「遠心力? 何故遠心力が関係してくるんだい?」
「え? 地球が、星がこう自転しているじゃないですか」
「星が自転している?」
んん? なんだろう、話が伝わっている気がしない。
「俺たちがいるこの星、大地や海があるこの星ですよ」
「…………ハルアキくん、ちょっと待ってくれるかい?」
「はい」
オルさんに待っていてくれ、と言われたので素直に待つ。その間オルさんは腕を組んで考え込んでいた。
「それはつまり、僕らが立つこの大地が、天にある太陽や月のような星々の一つだと言いたいのかい?」
「…………はい。そう言ったつもりですけど」
異世界集団全員が首を傾げてしまった。あれ、もしかしてあの異世界って、未だに地動説じゃなくて天動説が信じられている世界なのか?
「えっと、地動説とか天動説って分かります?」
「地動説?」
とオルさん。地動説自体がまだないのかあ。
「ええっとですねえ、俺たちのいるこの大地や海は球体でですねえ。こう、太陽の周りを回っているんですよ」
そう説明しても、首を傾げられてしまう。まあ、そうだよねえ。いきなりこんな現実、受け止められないよねえ。
「どうやら、この英雄界と僕らの世界では、世界の形が違うみたいだねえ」
と呑気な答えを出すオルさん。オルさんの言葉に、異世界集団も「成程」と納得している。違うんだよ。世界は球体なんだよ。
「じゃあなんですか? オルさんたちの世界は球体じゃなくて、円盤状の平面だと言いたいんですか? あれですか? 世界を巨大な象や亀が支えているとでも?」
「ほう? こちらの世界でもそのように言われていたりするんだね?」
と嬉しそうなオルさん。その姿、研究者らしくないぞ。そして俺は意地悪な質問をする。
「俺、世界平面説を聞いてて、凄い謎なんですけど、あれって、世界の端から海の水がこぼれてどこか行っちゃわないんですか?」
「それは大丈夫だよ。世界の果てには『果ての大地の大蛇』が世界をぐるりと囲っているからね。その大蛇が海水が世界からこぼれ落ちるのをせき止めているんだよ」
「『果ての大地の大蛇』、ですか?」
「うん。世界の果てには大地程も大きな蛇がぐるりと世界を囲い、自らの尾に噛み付いているんだ。そしてその大蛇は尾を飲み込み続けながら前進し、一年掛けて世界を一周すると言われているよ」
はあ。なんだか信じて疑わないような言い方だなあ。何を根拠に? と言いたくなる。
「その先には何があるんでしょうねえ」
俺の独り言みたいな言葉に、首を左右に振るうオルさん。それはそうだろうなあ。妄言なんだから。
「リットーが『果ての大地の大蛇』まで飛んでいったみた事があるそうだけど、そこから先には大地も海もなく、空虚な空がどこまでも続いていただけだったそうだよ」
「へえ、そうなんですか」
流石はリットーさん。世界の果てまでひとっ飛び! ってか。
「って、えええええええええ!!!!?? 世界の果てを見た人がいるんですか!?」
俺の驚きは余程煩かったのだろう、車内の全員に耳を塞がれてしまった。
「あ、ああ。そりゃあいるよ。古代から世界の果てに魅了される人たちと言うのは一定数いるからねえ。神話時代から現代まで、世界の果てを旅した冒険記には事欠かないよ」
マジか!? つまりそれって、世界に果てがある事が、多数の人間によって証明されているって事!? 今更だけど、なんだその世界!?
「どうかしたのかい?」
俺があまりに呆けていたからだろう。オルさんが心配して声を掛けてくれた。
「い、いえ、大丈夫です。俺たちの世界とでは、世界の形が違うと言うのは、理解出来ました」
これで世界の果てを見たのがリットーさんでなく他の人ならば、まだ疑いの余地があるのだが、いくらリットーさんでも、「世界の果てを見た」なんて大言壮語は言わないだろう。あの人が見たと言うなら、信じられる。そうかあ、世界に果てがあるのかあ。
「そうなってくると天国と地獄もありそうですよねえ」
「そうだねえ。天国や地獄の在り処は分からないけど、地下界と言うか、僕らが住む世界の下にも世界はあるようだねえ」
とオルさん。マジかよ。
「伝説ではマグマ煮えたぎる炎の世界だとも、降り立ったが最後、一瞬にして全てが凍り付く氷の世界とも言われ、かつて世界を支配し、神の座へとその手を伸ばした巨人の王マーマウが、その大罪の罰として、地下世界から悪鬼魍魎が世界に這い出てこないように、世界を支え続けているのだとか」
ファンタジーと言うよりも神話の話だな。その巨人の王の罪、ギリシャ神話のアトラスよりも重くない?
「一人で大丈夫なんですか?」
「どうだろうねえ? やはり大変らしくて、たまに地面が揺れるのは、マーマウが世界の重さに耐え兼ねて、肩や腕の位置をずらした時だと言われているねえ」
地震のスケールがデカい。いや、こっちの地震のスケールも大きいんだけど、方向性が真逆だな。
「ちなみに海に波が起こるのは、『果ての大地の大蛇』が、絶えず自分の尾を喰らい続けているからと言われているよ」
いや、それは流石に風のせいだろう。…………そんな事もないんだろうか。もうなんか、これまで積み重ねてきた常識がガラガラと崩れていく音が聞こえる。
そんな話をしているうちに、異世界集団はダムに着いたのだった。
「ふむ。星を打ち上げるとは、やはり英雄界のやる事は凄まじいな」
と腕を組むジョンポチ陛下。何に感心しているやら。とも思うが、改めて言われてみると、星を打ち上げているのだ。そりゃあ凄い。
「まあ、大きさ的にはそんなに大きくないですけどね」
「そうなのか?」
「星と言うよりも機械、魔道具だと思って貰えるとイメージしやすいかも」
「ふむ。それで位置が知れるのか?」
「ええ。衛星から電波をやり取りして、三角関数で位置を割り出しているそうです」
と言ったところで、流石にジョンポチ陛下やディアンチュー嬢はキョトンとしている。
「要は三角法だよねえ?」
「三角測量は距離の測り方としては古いわねえ」
とオルさんとバヨネッタさんは流石である。
「空に打ち上げると言うのも、言われてみれば納得だね。確かにその衛星があれば測量の精度は今までとは段違いかもねえ」
研究者であるオルさんの言葉に、マスタック侯爵は感心していたが、
「しかし打ち上げたとして、その衛星はいつまでその場に留まっていられるのだ?」
と不安の声を漏らす。
「確かにそうですねえ。その衛星がずっとその位置にいると言うなら、その精度も保証されますけど、動いたり、すぐに落ちたりしては意味がありませんよねえ」
それに続いて不安を口にするオルさん。中空に浮かぶサリィを知っているのに、そこを気にするんだ。
「ははは。流石に俺も衛星の位置や数は知りませんけど、そうそう落ちてはこないと思いますよ」
「そうなのかい?」
「まあ、実際には落ち続けているんですけど、重力と遠心力のバランスで落ちていないと言うか」
「遠心力? 何故遠心力が関係してくるんだい?」
「え? 地球が、星がこう自転しているじゃないですか」
「星が自転している?」
んん? なんだろう、話が伝わっている気がしない。
「俺たちがいるこの星、大地や海があるこの星ですよ」
「…………ハルアキくん、ちょっと待ってくれるかい?」
「はい」
オルさんに待っていてくれ、と言われたので素直に待つ。その間オルさんは腕を組んで考え込んでいた。
「それはつまり、僕らが立つこの大地が、天にある太陽や月のような星々の一つだと言いたいのかい?」
「…………はい。そう言ったつもりですけど」
異世界集団全員が首を傾げてしまった。あれ、もしかしてあの異世界って、未だに地動説じゃなくて天動説が信じられている世界なのか?
「えっと、地動説とか天動説って分かります?」
「地動説?」
とオルさん。地動説自体がまだないのかあ。
「ええっとですねえ、俺たちのいるこの大地や海は球体でですねえ。こう、太陽の周りを回っているんですよ」
そう説明しても、首を傾げられてしまう。まあ、そうだよねえ。いきなりこんな現実、受け止められないよねえ。
「どうやら、この英雄界と僕らの世界では、世界の形が違うみたいだねえ」
と呑気な答えを出すオルさん。オルさんの言葉に、異世界集団も「成程」と納得している。違うんだよ。世界は球体なんだよ。
「じゃあなんですか? オルさんたちの世界は球体じゃなくて、円盤状の平面だと言いたいんですか? あれですか? 世界を巨大な象や亀が支えているとでも?」
「ほう? こちらの世界でもそのように言われていたりするんだね?」
と嬉しそうなオルさん。その姿、研究者らしくないぞ。そして俺は意地悪な質問をする。
「俺、世界平面説を聞いてて、凄い謎なんですけど、あれって、世界の端から海の水がこぼれてどこか行っちゃわないんですか?」
「それは大丈夫だよ。世界の果てには『果ての大地の大蛇』が世界をぐるりと囲っているからね。その大蛇が海水が世界からこぼれ落ちるのをせき止めているんだよ」
「『果ての大地の大蛇』、ですか?」
「うん。世界の果てには大地程も大きな蛇がぐるりと世界を囲い、自らの尾に噛み付いているんだ。そしてその大蛇は尾を飲み込み続けながら前進し、一年掛けて世界を一周すると言われているよ」
はあ。なんだか信じて疑わないような言い方だなあ。何を根拠に? と言いたくなる。
「その先には何があるんでしょうねえ」
俺の独り言みたいな言葉に、首を左右に振るうオルさん。それはそうだろうなあ。妄言なんだから。
「リットーが『果ての大地の大蛇』まで飛んでいったみた事があるそうだけど、そこから先には大地も海もなく、空虚な空がどこまでも続いていただけだったそうだよ」
「へえ、そうなんですか」
流石はリットーさん。世界の果てまでひとっ飛び! ってか。
「って、えええええええええ!!!!?? 世界の果てを見た人がいるんですか!?」
俺の驚きは余程煩かったのだろう、車内の全員に耳を塞がれてしまった。
「あ、ああ。そりゃあいるよ。古代から世界の果てに魅了される人たちと言うのは一定数いるからねえ。神話時代から現代まで、世界の果てを旅した冒険記には事欠かないよ」
マジか!? つまりそれって、世界に果てがある事が、多数の人間によって証明されているって事!? 今更だけど、なんだその世界!?
「どうかしたのかい?」
俺があまりに呆けていたからだろう。オルさんが心配して声を掛けてくれた。
「い、いえ、大丈夫です。俺たちの世界とでは、世界の形が違うと言うのは、理解出来ました」
これで世界の果てを見たのがリットーさんでなく他の人ならば、まだ疑いの余地があるのだが、いくらリットーさんでも、「世界の果てを見た」なんて大言壮語は言わないだろう。あの人が見たと言うなら、信じられる。そうかあ、世界に果てがあるのかあ。
「そうなってくると天国と地獄もありそうですよねえ」
「そうだねえ。天国や地獄の在り処は分からないけど、地下界と言うか、僕らが住む世界の下にも世界はあるようだねえ」
とオルさん。マジかよ。
「伝説ではマグマ煮えたぎる炎の世界だとも、降り立ったが最後、一瞬にして全てが凍り付く氷の世界とも言われ、かつて世界を支配し、神の座へとその手を伸ばした巨人の王マーマウが、その大罪の罰として、地下世界から悪鬼魍魎が世界に這い出てこないように、世界を支え続けているのだとか」
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「一人で大丈夫なんですか?」
「どうだろうねえ? やはり大変らしくて、たまに地面が揺れるのは、マーマウが世界の重さに耐え兼ねて、肩や腕の位置をずらした時だと言われているねえ」
地震のスケールがデカい。いや、こっちの地震のスケールも大きいんだけど、方向性が真逆だな。
「ちなみに海に波が起こるのは、『果ての大地の大蛇』が、絶えず自分の尾を喰らい続けているからと言われているよ」
いや、それは流石に風のせいだろう。…………そんな事もないんだろうか。もうなんか、これまで積み重ねてきた常識がガラガラと崩れていく音が聞こえる。
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