89 / 639
デジャヴかな?
しおりを挟む
「かーっはっはっはっ!!」
デジャヴかな?
決闘翌日、学校から帰ってきてからベフメ伯爵邸に出向くと、リットーさんが客室で大笑いしていた。あまりに普通にいるから、ちょっとビビる。
「おお! 昨日の少年じゃないか! こんな時間まで何をしていたんだ?」
「はあ、まあ。勉強ですね」
「成程! 勤勉だな君は!」
「お褒め頂きありがとうございます」
と一礼してから、同じように客室に集まっていたオルさんの耳元で尋ねた。
「どうしてここにいるんですか?」
「ベフメ家が正式にリットー殿を客人として迎え入れたからだよ」
「はあ、それで話し相手としてオルさんが選ばれたと?」
オルさんは一度リットーさんに視線を戻してから、また俺に耳打ちしてくれた。
「まあね。ベフメ伯爵とバヨネッタ様は水路建設で手が離せないからね」
確かに。二人はリットーさんに構っている場合ではないな。今日も雨が降っている。いつまでも降り続けると言う事はないだろうが、水路建設の進捗が滞るのはまずい。効率的な水路建設が求められる。
ジェイリスくんはこっちに来ていてもおかしくないが、プライドの高い男である。仕事として水路建設が決まった以上、そちらを放り出してこっちに来る事はないか。
「いやあ、すまないねえ、オル殿! せめて雨が降っていなければ、外で武術の修練でもして暇を潰していたのだが!」
とリットーさん。
「はは。気にしなくて良いですよ、リットー殿。あなたの旅話は実に面白い。僕の知見を広げるものだ」
「ふむ。そう言って頂けると心が軽くなるな!」
などと案外話に花を咲かせていた。オルさんも流石貴族だな。リットーさんと普通に大人の対応をしている。
「少年!」
「はい?」
「少年もそんな所に立っていないで、座ったらどうだ?」
とリットーさんに勧められたので、俺はオルさんの横に座った。
「いやあ、昨日の決闘は中々見応えがあったよ!」
「はあ、ありがとうございます」
「が、避けるのは巧かったが、攻めるのは下手だったな」
ははは。武道の経験もない、ただの学生ですから。
「どうだ? 私が君の指導してみると言うのは?」
「ええええ?」
あ、露骨に嫌そうな反応になってしまった。
「いや、これは、あの、違うって言うか……」
「かーっはっはっはっ!! 素直だな少年!」
うう。顔から火が出る程恥ずかしい。
「いや、まあ、あれです。そう言うのはジェイリスくんに申し出てはどうですか? 彼、リットーさんに憧れているみたいですから。あ!」
思わず「リットーさん」と言ってしまった!
「かーっはっはっはっ!! 素直正直結構結構! そう気張らず、「リットーさん」で構わんさ!」
「あ、ありがとうございます」
はあ。穴があったら入りたいとはこの事か。気後れしているのか何なのか、どうにも会話にボロが出る。そんな俺の事をリットーさんは面白そうにじいっと眺めていた。
「君は、シンヤイチジョーを知っているかい?」
といきなり何かの名前を出された。? シンヤイチジョー? 何だそれ? 魔物の名前かな?
「本人は、シンヤと呼んでくれ。と言っていたな」
ふむ。人の名前だったのか。シンヤ・イチジョー。こっちの世界で姓を名乗るのは珍しい事だ。と言う事は俺のような異世界転移者か? …………シンヤ・イチジョーって、イチジョー・シンヤ? え? 一条辰哉? シンヤの事? は? え? 頭の中が大混乱を起こしているですけど? なんでリットーさんの口からシンヤの名前が!?
「…………そいつは、俺のような黒髪黒眼で、左の目元にホクロのある、俺くらいの年齢の男ですか?」
「おお! やはり知り合いであったか! うむ、まとっている雰囲気が似ておったからな! もしや同郷の知り合いかと思ってな!」
同郷の知り合いどころか、あの多重事故で行方不明になった俺の友人の一人ですけど。なんで? なんでリットーさんがシンヤと知り合いなの?
「ええと、リットーさんはいつどこでシンヤと知り合ったんですか?」
「うむ。パジャンでな」
「パジャン?」
どこそこ? と思っていると、オルさんが教えてくれた。
「フーダオの花形箱の発掘される国だよ」
と言う事は、海を越えた東の大陸にシンヤがいるのか。シンヤが、シンヤが生きているのか……。実感湧かない。もう一年近く会っていないしなあ。
「シンヤは、そこで元気にやっているんですか?」
「ああ! 勇者として精力的に活動していたぞ!」
…………え?
「ゆ、勇者? あいつ勇者やってるんですか!?」
「なんだ、知らなかっのか?」
恥ずかしい! 今日の会話の中で一番恥ずかしい出来事だよ! 友人が異世界で勇者名乗っているとか、どんな拷問だよ!
「どうした? 感極まったような顔だな? 会いたくなったか?」
「いえ。会いません。会いませんとも! もし今度リットーさんがシンヤに会う機会があったなら、モーハルドに桂木翔真と言う同郷の人間がいますので、そいつに頼めば国に帰る事も可能だろうと教えておいてください」
「ふむ。相分かった! シンヤにはそのように伝えておこう! して少年よ! 君の名前は何かな?」
ああ、俺、まだ名乗っていなかったのか。
「ハルアキと言います。よろしくお願いします」
と俺はリットーさんに深々と頭を下げた。はあああ。十分と交わしていない会話なのに、どっと疲れたなあ。
「かーっはっはっはっ!! お疲れのようだな? 私たちとの雑談は、ハルアキには辛いものだったかな?」
「いえ、そんな。ただ、この一年、厄介な事案に巻き込まれる事が多くって、そこにきて友人の生存を知ったので、もう、何が何やら」
とこれを聞いたリットーさんは何か思い当たるのか、「ふむ」と自分の手をジッと見て、また俺の方に向き合う。
「厄介事に巻き込まれるか! それは、ハルアキが英雄運を持っているからかも知れないぞ?」
「英雄運、ですか?」
「ああ! そう言うギフトがあってな! やたらと厄介事に好まれる体質なんだ! かく言う私も、その英雄運の持ち主だ!」
へえ、英雄運ねえ。なんか凄そう。でもなあ。
「俺、一般人なんですけど?」
「私だってそうさ! 英雄運と言う名前だから特別に感じてしまうかも知れないが、大体百人に一人は持っているギフトであるらしい!」
百人に一人なら、それほど珍しくないな。大体一学年に一人はいる計算になる。
「らしい、って事は、リットーさんも人伝てに聞いた話なんですか?」
「ああ! オルドランドの首都に占いをやっているばあさんがいてな! そのばあさんに教えて貰ったんだ! 良ければばあさんの居所を教えよう! 首都に行ったら訪ねてみると良い! さすれば自分の事がもっと分かるだろう!」
ありがたい。そんな訳で俺はリットーさんから占い師のおばあさんの居所を教えて貰った。ふむ。首都に行ってやる事が出来たな。
デジャヴかな?
決闘翌日、学校から帰ってきてからベフメ伯爵邸に出向くと、リットーさんが客室で大笑いしていた。あまりに普通にいるから、ちょっとビビる。
「おお! 昨日の少年じゃないか! こんな時間まで何をしていたんだ?」
「はあ、まあ。勉強ですね」
「成程! 勤勉だな君は!」
「お褒め頂きありがとうございます」
と一礼してから、同じように客室に集まっていたオルさんの耳元で尋ねた。
「どうしてここにいるんですか?」
「ベフメ家が正式にリットー殿を客人として迎え入れたからだよ」
「はあ、それで話し相手としてオルさんが選ばれたと?」
オルさんは一度リットーさんに視線を戻してから、また俺に耳打ちしてくれた。
「まあね。ベフメ伯爵とバヨネッタ様は水路建設で手が離せないからね」
確かに。二人はリットーさんに構っている場合ではないな。今日も雨が降っている。いつまでも降り続けると言う事はないだろうが、水路建設の進捗が滞るのはまずい。効率的な水路建設が求められる。
ジェイリスくんはこっちに来ていてもおかしくないが、プライドの高い男である。仕事として水路建設が決まった以上、そちらを放り出してこっちに来る事はないか。
「いやあ、すまないねえ、オル殿! せめて雨が降っていなければ、外で武術の修練でもして暇を潰していたのだが!」
とリットーさん。
「はは。気にしなくて良いですよ、リットー殿。あなたの旅話は実に面白い。僕の知見を広げるものだ」
「ふむ。そう言って頂けると心が軽くなるな!」
などと案外話に花を咲かせていた。オルさんも流石貴族だな。リットーさんと普通に大人の対応をしている。
「少年!」
「はい?」
「少年もそんな所に立っていないで、座ったらどうだ?」
とリットーさんに勧められたので、俺はオルさんの横に座った。
「いやあ、昨日の決闘は中々見応えがあったよ!」
「はあ、ありがとうございます」
「が、避けるのは巧かったが、攻めるのは下手だったな」
ははは。武道の経験もない、ただの学生ですから。
「どうだ? 私が君の指導してみると言うのは?」
「ええええ?」
あ、露骨に嫌そうな反応になってしまった。
「いや、これは、あの、違うって言うか……」
「かーっはっはっはっ!! 素直だな少年!」
うう。顔から火が出る程恥ずかしい。
「いや、まあ、あれです。そう言うのはジェイリスくんに申し出てはどうですか? 彼、リットーさんに憧れているみたいですから。あ!」
思わず「リットーさん」と言ってしまった!
「かーっはっはっはっ!! 素直正直結構結構! そう気張らず、「リットーさん」で構わんさ!」
「あ、ありがとうございます」
はあ。穴があったら入りたいとはこの事か。気後れしているのか何なのか、どうにも会話にボロが出る。そんな俺の事をリットーさんは面白そうにじいっと眺めていた。
「君は、シンヤイチジョーを知っているかい?」
といきなり何かの名前を出された。? シンヤイチジョー? 何だそれ? 魔物の名前かな?
「本人は、シンヤと呼んでくれ。と言っていたな」
ふむ。人の名前だったのか。シンヤ・イチジョー。こっちの世界で姓を名乗るのは珍しい事だ。と言う事は俺のような異世界転移者か? …………シンヤ・イチジョーって、イチジョー・シンヤ? え? 一条辰哉? シンヤの事? は? え? 頭の中が大混乱を起こしているですけど? なんでリットーさんの口からシンヤの名前が!?
「…………そいつは、俺のような黒髪黒眼で、左の目元にホクロのある、俺くらいの年齢の男ですか?」
「おお! やはり知り合いであったか! うむ、まとっている雰囲気が似ておったからな! もしや同郷の知り合いかと思ってな!」
同郷の知り合いどころか、あの多重事故で行方不明になった俺の友人の一人ですけど。なんで? なんでリットーさんがシンヤと知り合いなの?
「ええと、リットーさんはいつどこでシンヤと知り合ったんですか?」
「うむ。パジャンでな」
「パジャン?」
どこそこ? と思っていると、オルさんが教えてくれた。
「フーダオの花形箱の発掘される国だよ」
と言う事は、海を越えた東の大陸にシンヤがいるのか。シンヤが、シンヤが生きているのか……。実感湧かない。もう一年近く会っていないしなあ。
「シンヤは、そこで元気にやっているんですか?」
「ああ! 勇者として精力的に活動していたぞ!」
…………え?
「ゆ、勇者? あいつ勇者やってるんですか!?」
「なんだ、知らなかっのか?」
恥ずかしい! 今日の会話の中で一番恥ずかしい出来事だよ! 友人が異世界で勇者名乗っているとか、どんな拷問だよ!
「どうした? 感極まったような顔だな? 会いたくなったか?」
「いえ。会いません。会いませんとも! もし今度リットーさんがシンヤに会う機会があったなら、モーハルドに桂木翔真と言う同郷の人間がいますので、そいつに頼めば国に帰る事も可能だろうと教えておいてください」
「ふむ。相分かった! シンヤにはそのように伝えておこう! して少年よ! 君の名前は何かな?」
ああ、俺、まだ名乗っていなかったのか。
「ハルアキと言います。よろしくお願いします」
と俺はリットーさんに深々と頭を下げた。はあああ。十分と交わしていない会話なのに、どっと疲れたなあ。
「かーっはっはっはっ!! お疲れのようだな? 私たちとの雑談は、ハルアキには辛いものだったかな?」
「いえ、そんな。ただ、この一年、厄介な事案に巻き込まれる事が多くって、そこにきて友人の生存を知ったので、もう、何が何やら」
とこれを聞いたリットーさんは何か思い当たるのか、「ふむ」と自分の手をジッと見て、また俺の方に向き合う。
「厄介事に巻き込まれるか! それは、ハルアキが英雄運を持っているからかも知れないぞ?」
「英雄運、ですか?」
「ああ! そう言うギフトがあってな! やたらと厄介事に好まれる体質なんだ! かく言う私も、その英雄運の持ち主だ!」
へえ、英雄運ねえ。なんか凄そう。でもなあ。
「俺、一般人なんですけど?」
「私だってそうさ! 英雄運と言う名前だから特別に感じてしまうかも知れないが、大体百人に一人は持っているギフトであるらしい!」
百人に一人なら、それほど珍しくないな。大体一学年に一人はいる計算になる。
「らしい、って事は、リットーさんも人伝てに聞いた話なんですか?」
「ああ! オルドランドの首都に占いをやっているばあさんがいてな! そのばあさんに教えて貰ったんだ! 良ければばあさんの居所を教えよう! 首都に行ったら訪ねてみると良い! さすれば自分の事がもっと分かるだろう!」
ありがたい。そんな訳で俺はリットーさんから占い師のおばあさんの居所を教えて貰った。ふむ。首都に行ってやる事が出来たな。
1
お気に入りに追加
325
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる