66 / 642
奴隷なんて存在しません
しおりを挟む
「ただいま~」
「ゥワン」
学校から帰ってくると、玄関でミデンがおすわりをして待ってくれていた。
「おう、ミデンただいま」
そう言って俺はミデンを抱き上げる。すると首輪に見慣れない札が二枚付いているのを発見した。
「母さんただいま」
「おかえり」
リビングでソファに座りながらクッションを抱え、チョコを食べながらテレビで午後のニュースを見ている母に、あいさつがてら尋ねてみる。
「ねえ、ミデンの首輪に付いている札って何?」
「ああそれ? 鑑札って言う犬を役所に登録した時に貰える登録証明と、注射済票って言う、狂犬病の予防注射を済ませていますよって言う証明の札よ。二枚とも付けておかなきゃいけないから、勝手に外さないでね。特に鑑札は登録番号が明記されてて、どこの犬か分かるようになっているから」
そうなのか。ならこれでミデンがもしもこっちで迷子になっても、鑑札のお陰でどこの犬かすぐに分かって、保護されたら連絡がくるって訳だな。まあ、ミデンが迷子になるとかあり得ないけど。
と、こんな事を考えている場合じゃなかった。バヨネッタさんに報告する事があったんだった。
俺はミデンを連れて自室に戻ると、直ぐ様つなぎに着替えて転移門を開いた。と、そこで「ただいま~」とカナが帰宅したようだ。
「ミーちゃんただいま~」
とミデンに声を掛けているのが聞こえてくる。ん? ミデンここにいるよな? ミデンを見ると「ワンッ」と一声吠えた。成程分身か。確かに、俺たちが異世界に行っている間に、うちの家族がミデンの姿が見当たらない事を心配するかも知れないからな。やはりミデンは賢い犬だ。
などと思いながら、俺とミデンは転移門を潜って異世界へと向かったのだった。
黒犬の寝床亭の俺とオルさんの部屋に、オルさんの姿は見られなかった。バヨネッタさんとアンリさんの部屋かな? と思って俺が隣りの部屋へ向かうと、部屋からズラズラと冒険者たちが肩を落として出てくる。ポンコ砦の番犬の一件に取り組んでいた、十一人の冒険者たちだ。
彼らは俺に気付きもしないで、まるでお通夜のように暗い顔をして、黒犬の寝床亭を後にしたのだった。
「あら、ハルアキくん、戻っていたのですね」
それを見送る俺に、部屋の中からアンリさんが声を掛けてくる。
「あ、はい。ただいま戻りました。あの、あの人たちどうかしたんですか? 絶望が全身から漏れ出ていましたけど?」
「借金を申し込んできたのよ」
それに答えてくれたのは、部屋の奥の椅子に座るバヨネッタさんだ。その膝の上には二匹のミデンが乗っていた。そういや、昨日、家に帰る前に分身してたっけ。
三匹のミデンは互いを確認すると一ヶ所に集まり、また一匹のミデンに戻り、とてとてと俺の元にやって来る。俺はミデンを抱き上げると、それをバヨネッタさんにパスした。
「借金、ですか?」
「ほら、彼らポンコ砦の攻略に、大量に冒険者ギルドで冒険者を雇っていただろう。その賃金の支払いを、攻略の報奨金で払おうと思っていたのに、バヨネッタ様とハルアキくんが先に攻略してしまったから、払うアテがなくなってしまったんだよ」
とバヨネッタさんの横に座っていたオルさんが答えてくれた。
「それで借金をしに頭下げてきたんですか?」
余程切羽詰まっていたのだろうな。俺だったらそんな厚かましい事出来ない。
「あいつら領主にも借金の申し出をしたらしいけど、断られてこっちにきたのよ」
う~ん。形振り構ってられないか。
「払えないとどうなるんですか?」
「当然犯罪者として牢屋行きよ。その後労役で払えなかった借金を払っていく事になるでしょうね」
「犯罪奴隷的な扱いですか?」
俺がこの言葉を口にすると、バヨネッタさんだけでなく、オルさんもアンリさんまで厳しい顔つきになった。
「そんな旧時代の言葉、どこで覚えてきたの?」
「旧時代、ですか?」
バヨネッタさんの話し方から察するに、奴隷と言うものはいないらしい。それどころか、その発想が忌むべき事なのだと分かる。ラノベやマンガとは違うようだ。そう言えば、使用人や召使い、お手伝いさんのような人は見掛けても、今まで奴隷を見掛けた事は一度もなかった。
「奴隷制と言うものは、人間から尊厳を奪い、人間を物扱い、ただの労働力として扱い、人間を使い潰す、そんな制度よね?」
そう言われると酷い制度だ。
「現在、この世界では魔法が広く普及してきているわ。そのお陰で貴族であれ大商人であれ、奴隷を持たず、使用人を雇うと言う形で家を維持出来るようになった。今後はもっと魔法が普及して、使用人も必要なくなり、庶民でも個人で何でも出来るようになると言われているの。奴隷制の時代は終わったのよ」
成程、この世界でも奴隷制は旧時代の負の文化として語られているのか。まあ確かに、地球でも奴隷制は古い制度で、奴隷がするような労働は、ほとんど機械化、ロボット化が進み、今後は様々な場面でロボットの手助けを受ける時代になるんだろうと言われているしな。
「すみません。変な事を口にしました」
「私たちの前だったから良かったものの、人権派を名乗る活動家の前で言っていたら、どうなっていたか分からないわよ?」
そんな活動している人もいるのか。不用意な事は口に出来ないな。
「さて、あと五日は街から動けない訳だし、今日は今後のルートの説明でもしようかしら」
「あ、その前に一つ質問良いですか?」
「何かしら?」
俺は首を傾げるバヨネッタさんに、手を上げて質問する。緊張でゴクリと喉が鳴る。
「この世界の魔王の事なんですけど」
「うん?」
「魔王の名前って、伺っても良いですか?」
「名前、教えていなかったかしら?」
「はい」
「魔王の名は、ノブナガよ」
はあ~~~。やっぱりか。俺は脱力して手で顔を覆い、その場に膝を付いてしまった。
「どうかしたの?」
俺が人目も憚らず落胆しているからだろう、あまり物事に動じないバヨネッタさんさえ、心配そうに声を掛けてくれた。
「その、ノブナガって魔王、もしかしたら俺の世界からの転生者かも知れません」
「は?」
「え?」
「!?」
三人とも、俺の発言の意味が分からずフリーズしていた。
「ゥワン」
学校から帰ってくると、玄関でミデンがおすわりをして待ってくれていた。
「おう、ミデンただいま」
そう言って俺はミデンを抱き上げる。すると首輪に見慣れない札が二枚付いているのを発見した。
「母さんただいま」
「おかえり」
リビングでソファに座りながらクッションを抱え、チョコを食べながらテレビで午後のニュースを見ている母に、あいさつがてら尋ねてみる。
「ねえ、ミデンの首輪に付いている札って何?」
「ああそれ? 鑑札って言う犬を役所に登録した時に貰える登録証明と、注射済票って言う、狂犬病の予防注射を済ませていますよって言う証明の札よ。二枚とも付けておかなきゃいけないから、勝手に外さないでね。特に鑑札は登録番号が明記されてて、どこの犬か分かるようになっているから」
そうなのか。ならこれでミデンがもしもこっちで迷子になっても、鑑札のお陰でどこの犬かすぐに分かって、保護されたら連絡がくるって訳だな。まあ、ミデンが迷子になるとかあり得ないけど。
と、こんな事を考えている場合じゃなかった。バヨネッタさんに報告する事があったんだった。
俺はミデンを連れて自室に戻ると、直ぐ様つなぎに着替えて転移門を開いた。と、そこで「ただいま~」とカナが帰宅したようだ。
「ミーちゃんただいま~」
とミデンに声を掛けているのが聞こえてくる。ん? ミデンここにいるよな? ミデンを見ると「ワンッ」と一声吠えた。成程分身か。確かに、俺たちが異世界に行っている間に、うちの家族がミデンの姿が見当たらない事を心配するかも知れないからな。やはりミデンは賢い犬だ。
などと思いながら、俺とミデンは転移門を潜って異世界へと向かったのだった。
黒犬の寝床亭の俺とオルさんの部屋に、オルさんの姿は見られなかった。バヨネッタさんとアンリさんの部屋かな? と思って俺が隣りの部屋へ向かうと、部屋からズラズラと冒険者たちが肩を落として出てくる。ポンコ砦の番犬の一件に取り組んでいた、十一人の冒険者たちだ。
彼らは俺に気付きもしないで、まるでお通夜のように暗い顔をして、黒犬の寝床亭を後にしたのだった。
「あら、ハルアキくん、戻っていたのですね」
それを見送る俺に、部屋の中からアンリさんが声を掛けてくる。
「あ、はい。ただいま戻りました。あの、あの人たちどうかしたんですか? 絶望が全身から漏れ出ていましたけど?」
「借金を申し込んできたのよ」
それに答えてくれたのは、部屋の奥の椅子に座るバヨネッタさんだ。その膝の上には二匹のミデンが乗っていた。そういや、昨日、家に帰る前に分身してたっけ。
三匹のミデンは互いを確認すると一ヶ所に集まり、また一匹のミデンに戻り、とてとてと俺の元にやって来る。俺はミデンを抱き上げると、それをバヨネッタさんにパスした。
「借金、ですか?」
「ほら、彼らポンコ砦の攻略に、大量に冒険者ギルドで冒険者を雇っていただろう。その賃金の支払いを、攻略の報奨金で払おうと思っていたのに、バヨネッタ様とハルアキくんが先に攻略してしまったから、払うアテがなくなってしまったんだよ」
とバヨネッタさんの横に座っていたオルさんが答えてくれた。
「それで借金をしに頭下げてきたんですか?」
余程切羽詰まっていたのだろうな。俺だったらそんな厚かましい事出来ない。
「あいつら領主にも借金の申し出をしたらしいけど、断られてこっちにきたのよ」
う~ん。形振り構ってられないか。
「払えないとどうなるんですか?」
「当然犯罪者として牢屋行きよ。その後労役で払えなかった借金を払っていく事になるでしょうね」
「犯罪奴隷的な扱いですか?」
俺がこの言葉を口にすると、バヨネッタさんだけでなく、オルさんもアンリさんまで厳しい顔つきになった。
「そんな旧時代の言葉、どこで覚えてきたの?」
「旧時代、ですか?」
バヨネッタさんの話し方から察するに、奴隷と言うものはいないらしい。それどころか、その発想が忌むべき事なのだと分かる。ラノベやマンガとは違うようだ。そう言えば、使用人や召使い、お手伝いさんのような人は見掛けても、今まで奴隷を見掛けた事は一度もなかった。
「奴隷制と言うものは、人間から尊厳を奪い、人間を物扱い、ただの労働力として扱い、人間を使い潰す、そんな制度よね?」
そう言われると酷い制度だ。
「現在、この世界では魔法が広く普及してきているわ。そのお陰で貴族であれ大商人であれ、奴隷を持たず、使用人を雇うと言う形で家を維持出来るようになった。今後はもっと魔法が普及して、使用人も必要なくなり、庶民でも個人で何でも出来るようになると言われているの。奴隷制の時代は終わったのよ」
成程、この世界でも奴隷制は旧時代の負の文化として語られているのか。まあ確かに、地球でも奴隷制は古い制度で、奴隷がするような労働は、ほとんど機械化、ロボット化が進み、今後は様々な場面でロボットの手助けを受ける時代になるんだろうと言われているしな。
「すみません。変な事を口にしました」
「私たちの前だったから良かったものの、人権派を名乗る活動家の前で言っていたら、どうなっていたか分からないわよ?」
そんな活動している人もいるのか。不用意な事は口に出来ないな。
「さて、あと五日は街から動けない訳だし、今日は今後のルートの説明でもしようかしら」
「あ、その前に一つ質問良いですか?」
「何かしら?」
俺は首を傾げるバヨネッタさんに、手を上げて質問する。緊張でゴクリと喉が鳴る。
「この世界の魔王の事なんですけど」
「うん?」
「魔王の名前って、伺っても良いですか?」
「名前、教えていなかったかしら?」
「はい」
「魔王の名は、ノブナガよ」
はあ~~~。やっぱりか。俺は脱力して手で顔を覆い、その場に膝を付いてしまった。
「どうかしたの?」
俺が人目も憚らず落胆しているからだろう、あまり物事に動じないバヨネッタさんさえ、心配そうに声を掛けてくれた。
「その、ノブナガって魔王、もしかしたら俺の世界からの転生者かも知れません」
「は?」
「え?」
「!?」
三人とも、俺の発言の意味が分からずフリーズしていた。
1
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる