41 / 642
雨でも降るのかな?
しおりを挟む
目が覚めると、部屋は薄暗かった。朝だろうか? それとも夕方? 横のベッドでオルさんが寝ているから、明け方なのだろう。
頭がスッキリしている。身体もダルくない。熱が引いたのだと、今まで生きてきた経験則で分かった。耳下を触ってみるが、腫れていないし、痛くもない。これは完治したと考えて良いのではなかろうか。
などとベッドの中でもぞもぞしていると、もう片方のベッドでオルさんが動く。
「んん、ハルアキくん、起きたのかい?」
オルさんは布団にくるまったまま、ベッド脇のチェストに置かれた眼鏡を掴むと、眼鏡を掛けて俺をじっくり観察してくる。
「ええ。お陰様で。熱もダルさもありませんし、下膨れの顔も治ったみたいだし、ハルアキ完全復活! って感じですよ」
「そう。良かったよ。でもまだ無理をしちゃいけないよ」
「はい」
そう言われてもな。何て言うか、病み上がりの身体を動かしたい欲ってあるよなあ。などと思いながら上半身だけを起こし、辺りを見遣る。
そういや、ここで海賊の手先と戦闘があったんだよなあ。手先たちはバヨネッタさんに撃たれて血も流していたと言うのに、部屋に血痕らしきものは見当たらない。それに壊された寝室の扉も直っている。バヨネッタさんがやったのだろうか?
「どうかしたかい?」
俺が不思議そうな顔をしていたのだろう。オルさんに尋ねられた。すると、扉を直したのは確かにバヨネッタさんだが、血抜きはオルさんとアンリさんが浄化魔法で綺麗にしたのだそうだ。
「あの、海賊の手先たちはどうなったんですか?」
「大半はこの船の船長の空間庫行きで、生き残った者たちも、見張り付きの船倉に閉じ込めてあるよ」
とオルさんはさも当然のように語った。これが異世界流の対処法なのだろう。海賊も大半はバヨネッタさんの大砲で海の藻屑となり、残った者たちもほうほうのていで逃げていったそうだ。流石にバヨネッタさんも追いはしないか。
「こちらにも、死者が出たんですか?」
「ああ。船員や乗客に何人かね」
そうか人死にが出たのか。死の身近でない日本で生活していたからだろうか。何人死んだか分からないが、ピンとこないな。目の前に死体がある訳でもないし。
「生き残れたのは、運が良かったですね」
「そうだねえ」
しみじみそう思っていると、寝室の扉がノックされた。
「オル様、お目覚めでしょうか?」
アンリさんの声だ。
「お食事をお持ちしました」
おお、食事か。それを聞いて俺の腹の虫がグーグー鳴く。相当腹が減っているようだ。
「丸一日以上寝てたからね。仕方ないよ」
そう語るオルさん。え? 俺、丸一日眠ってたの?
そこにアンリさんが扉を開けて寝室に入ってくると、俺が起きている事に気付いてちょっと驚いていた。
「ハルアキくん、もう起きて大丈夫なのですか?」
「はい。もう全快ですよ」
笑顔で答えたつもりだったが、アンリさんの顔は硬い。どうしたんだろう?
「アンリ、俺の分は良いから、先にハルアキくんに食事を」
「いえ、そう言う訳には」
ああ成程、まさか俺が起きているとは思わなくて、俺の分の朝食は持ってきていないから、ちょっと困った顔になったのか。
「俺は後でいいですよ。オルさん先に食事してください」
「いやしかし、ハルアキくん、病み上がりでお腹空いているんじゃないのかい?」
空いていないと言えば嘘になるが、アンリさんは貴族であるオルさんの下で働いている人であり、俺はバヨネッタさんの従僕と言う立場になっている。ならば当然貴族であるオルさんの食事が優先されるべきだ。
「俺は大丈夫です。ちょっと、甲板に行って、風にでも当たってきますね」
別に横でオルさんが朝食を摂っているところを見ていても良かったのだが、グーグー腹を鳴らしているガキが横にいては、オルさんも食事がし難いだろう。と気を使って寝室を出た。
甲板に吹き抜ける風が、意外と強い。病み上がりだと、手すりに掴まり、ちょっと踏ん張らないといけないくらい大変だ。
東があっちで西があっち。東から西に船が進んでいるって事は、海賊の襲撃を受けて、クーヨンに引き返さなかったって事か。なら、客や船員の死者数はそれ程でもなかったんだろうな。
「良かった。……いや、良くないだろ」
死者が出てるんだよ。死者を見ていないからピンときてないのかも知れない。でも死体なんて見たくないしなあ。
「何を百面相しているのよ?」
声を掛けられた。そちらを見るとバヨネッタさんがいた。
「おはようございますバヨネッタさん」
「ええ、おはよう」
「海賊戦ではお疲れ様でした。お陰で生き残る事が出来ました」
「いえ、私の見通しが甘かったわ」
そうなのか?
「私はハルアキに『聖結界』があるからって、何もしないで出て行ったのよ。あそこはハルアキの状態を鑑みて、結界を張っておくべきだったわ」
ああ。そう言う事か。
「でも助けにきてくれましたし」
「当然でしょ」
怒られてしまった。
「……まあ、あれね。『聖結界』が解けてもアンリたちを守ろうとした事は褒めてあげるわ」
おお、褒められた。珍しい! 言っても一回盾で防いだだけなんですけど。きっとオルさんが上手いこと口添えしてくれたんだな。
「何よ?」
「いや、雨でも降るのかなあ。と」
「? それも野生の勘なの?」
「いえ、ただの言い伝えです」
不思議そうに首を傾げるバヨネッタさんに、何かバツが悪くなって俺は笑って誤魔化した。
「お二人ともここでしたか」
とそこにアンリさんが俺たちを呼びに来てくれた。
俺とバヨネッタさんは、バヨネッタさんの船室のリビングスペースで朝食を摂り、「今日一日は安静に」とバヨネッタさんとオルさんに言われたので、また俺たちの寝室で読書となった。俺はオルさんに字を教えて貰いながらだったが。
そしてその日の午後に雨が降った。バヨネッタさんに怪訝な眼差しで見られた。たまたまだから! 偶然だから!
頭がスッキリしている。身体もダルくない。熱が引いたのだと、今まで生きてきた経験則で分かった。耳下を触ってみるが、腫れていないし、痛くもない。これは完治したと考えて良いのではなかろうか。
などとベッドの中でもぞもぞしていると、もう片方のベッドでオルさんが動く。
「んん、ハルアキくん、起きたのかい?」
オルさんは布団にくるまったまま、ベッド脇のチェストに置かれた眼鏡を掴むと、眼鏡を掛けて俺をじっくり観察してくる。
「ええ。お陰様で。熱もダルさもありませんし、下膨れの顔も治ったみたいだし、ハルアキ完全復活! って感じですよ」
「そう。良かったよ。でもまだ無理をしちゃいけないよ」
「はい」
そう言われてもな。何て言うか、病み上がりの身体を動かしたい欲ってあるよなあ。などと思いながら上半身だけを起こし、辺りを見遣る。
そういや、ここで海賊の手先と戦闘があったんだよなあ。手先たちはバヨネッタさんに撃たれて血も流していたと言うのに、部屋に血痕らしきものは見当たらない。それに壊された寝室の扉も直っている。バヨネッタさんがやったのだろうか?
「どうかしたかい?」
俺が不思議そうな顔をしていたのだろう。オルさんに尋ねられた。すると、扉を直したのは確かにバヨネッタさんだが、血抜きはオルさんとアンリさんが浄化魔法で綺麗にしたのだそうだ。
「あの、海賊の手先たちはどうなったんですか?」
「大半はこの船の船長の空間庫行きで、生き残った者たちも、見張り付きの船倉に閉じ込めてあるよ」
とオルさんはさも当然のように語った。これが異世界流の対処法なのだろう。海賊も大半はバヨネッタさんの大砲で海の藻屑となり、残った者たちもほうほうのていで逃げていったそうだ。流石にバヨネッタさんも追いはしないか。
「こちらにも、死者が出たんですか?」
「ああ。船員や乗客に何人かね」
そうか人死にが出たのか。死の身近でない日本で生活していたからだろうか。何人死んだか分からないが、ピンとこないな。目の前に死体がある訳でもないし。
「生き残れたのは、運が良かったですね」
「そうだねえ」
しみじみそう思っていると、寝室の扉がノックされた。
「オル様、お目覚めでしょうか?」
アンリさんの声だ。
「お食事をお持ちしました」
おお、食事か。それを聞いて俺の腹の虫がグーグー鳴く。相当腹が減っているようだ。
「丸一日以上寝てたからね。仕方ないよ」
そう語るオルさん。え? 俺、丸一日眠ってたの?
そこにアンリさんが扉を開けて寝室に入ってくると、俺が起きている事に気付いてちょっと驚いていた。
「ハルアキくん、もう起きて大丈夫なのですか?」
「はい。もう全快ですよ」
笑顔で答えたつもりだったが、アンリさんの顔は硬い。どうしたんだろう?
「アンリ、俺の分は良いから、先にハルアキくんに食事を」
「いえ、そう言う訳には」
ああ成程、まさか俺が起きているとは思わなくて、俺の分の朝食は持ってきていないから、ちょっと困った顔になったのか。
「俺は後でいいですよ。オルさん先に食事してください」
「いやしかし、ハルアキくん、病み上がりでお腹空いているんじゃないのかい?」
空いていないと言えば嘘になるが、アンリさんは貴族であるオルさんの下で働いている人であり、俺はバヨネッタさんの従僕と言う立場になっている。ならば当然貴族であるオルさんの食事が優先されるべきだ。
「俺は大丈夫です。ちょっと、甲板に行って、風にでも当たってきますね」
別に横でオルさんが朝食を摂っているところを見ていても良かったのだが、グーグー腹を鳴らしているガキが横にいては、オルさんも食事がし難いだろう。と気を使って寝室を出た。
甲板に吹き抜ける風が、意外と強い。病み上がりだと、手すりに掴まり、ちょっと踏ん張らないといけないくらい大変だ。
東があっちで西があっち。東から西に船が進んでいるって事は、海賊の襲撃を受けて、クーヨンに引き返さなかったって事か。なら、客や船員の死者数はそれ程でもなかったんだろうな。
「良かった。……いや、良くないだろ」
死者が出てるんだよ。死者を見ていないからピンときてないのかも知れない。でも死体なんて見たくないしなあ。
「何を百面相しているのよ?」
声を掛けられた。そちらを見るとバヨネッタさんがいた。
「おはようございますバヨネッタさん」
「ええ、おはよう」
「海賊戦ではお疲れ様でした。お陰で生き残る事が出来ました」
「いえ、私の見通しが甘かったわ」
そうなのか?
「私はハルアキに『聖結界』があるからって、何もしないで出て行ったのよ。あそこはハルアキの状態を鑑みて、結界を張っておくべきだったわ」
ああ。そう言う事か。
「でも助けにきてくれましたし」
「当然でしょ」
怒られてしまった。
「……まあ、あれね。『聖結界』が解けてもアンリたちを守ろうとした事は褒めてあげるわ」
おお、褒められた。珍しい! 言っても一回盾で防いだだけなんですけど。きっとオルさんが上手いこと口添えしてくれたんだな。
「何よ?」
「いや、雨でも降るのかなあ。と」
「? それも野生の勘なの?」
「いえ、ただの言い伝えです」
不思議そうに首を傾げるバヨネッタさんに、何かバツが悪くなって俺は笑って誤魔化した。
「お二人ともここでしたか」
とそこにアンリさんが俺たちを呼びに来てくれた。
俺とバヨネッタさんは、バヨネッタさんの船室のリビングスペースで朝食を摂り、「今日一日は安静に」とバヨネッタさんとオルさんに言われたので、また俺たちの寝室で読書となった。俺はオルさんに字を教えて貰いながらだったが。
そしてその日の午後に雨が降った。バヨネッタさんに怪訝な眼差しで見られた。たまたまだから! 偶然だから!
1
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる