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雨のち虹
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私がその事に気付いたのは、小学三年の事だった。交通事故で頭に怪我を負い入院した私の気持ちを代弁するかのように、病室の窓から見える風景は、いつも曇り空か雨空だった。
一ヶ月後に退院したその日は久しぶりの晴れで、まさに私の気持ちを代弁しているように世界がきらきら輝いて見えた。
世界が自分の心の写し鏡であるように感じ始めたのはその頃からで、私の気分が落ち込めば雨が降るし、良い事があってハッピーな気持ちになれば晴れる。私から見た世界はそんな風に写っていた。
それが良い事なのか悪い事なのか、子供に判断出来る訳もなく、また、コントロール出来る代物でもないので、明日は遠足だ! とうきうきで眠りについても、翌日体調を崩して遠足に行けなくなると、私の周りに雨が降るだけでなく、遠足先でも大雨となり、遠足から帰ってきたクラスメイトたちが、最悪な遠足だったと教室で愚痴るのを聞き、また雨が降るのだ。
それ以来私は、この力は良い力ではないと直感し、なるべく感情を殺して生きていくようになった。そうすると不思議と天気は予報通りになるようになっていった。
◯ ◯ ◯
「花見さん、好きです! 付き合ってください!」
「ごめんなさい」
今日も一人の男子生徒を振った。名前も知らない他クラスの男子なので、振った所で何の感情も湧かないが。
中学に上がる頃には、無感動無感情な冷血女としてクラスの女子たちから陰口を言われるようになっていたが、私の意志は揺らがず、世界の命運は私が握っているのだ。と自分に言い聞かせて、これらをやり過ごした。
何が良いのか私はモテた。だからクラスや学年を問わず、私は男子生徒から良く告白されたが、全て断っている。付き合って心を乱されたら、どんな天気になるか分からないからだ。
◯ ◯ ◯
「花見さん大丈夫?」
授業中に不意に隣の席の石井くんに声を掛けられ、少しびっくりしながら振り向けば、彼が心配そうにこちらを見ていた。
「何がですか?」
「いや、何だか辛そうに見えたから。体調悪いなら、保健室に行った方が良いよ」
中学三年と言う微妙な時期に転校してきた石井くんは、どうやら私が何と呼ばれているのか知らないらしい。
「おかしな事を言いますね」
確かに今日は少し体調が優れないが、私はこれでも本心を顔に出さない事にかけては一流だと自負していた。それを見抜かれるとは思っていなかったが、ここはやり過ごす場面だろう。
「僕、転校が多いから、これまで色んなクラスに馴染む為に、クラスメイトの顔色を窺って生きてきたんだ。だから何となく分かるんだよ」
そう言う事もあるのかと、妙に納得出来る説得力があった。
「ご忠告はありがたいですが、今は授業中ですし、それを中断させてまで保健室に行く程、体調が悪い訳ではありませんので」
「そっか。なら良いけど、無理はしない方が良いよ。僕で良ければ相談に乗るから」
無理はしない方が良い? 相談に乗る? バカバカしい。石井くんに私の体質の事を相談したって、何も解決しない。
◯ ◯ ◯
しかしその日以来、石井くんは何かと私に話し掛けてくるようになった。それは最初、天気の話から始まったが、私の反応が悪いと悟ったのか、その話は一度切りで、次からは何が好きか、何が嫌いか、食べ物やら、映画、ドラマ、本など、様々な話を彼と交わすようになっていった。
石井くんは一言で言えば、とても根気強い。と言うのが私の印象だ。最初、話し掛けてきたのは、自惚れだけれど、他の男子生徒同様、私を好きになったからだと思っていた。だけれど私が邪険に扱って、遠ざけようとしても、彼はそれにくじけず、話し掛けてきた。
彼の言動一つ一つから、私への気遣いが感じられて、私の心の奥底に閉じ込めていた感情が、溢れ出しそうになって、このままではいけない。また、天気がおかしな事になると、彼との会話を避けるようになった。
が、時既に遅しと言うやつで、私は石井くんと話さなくなってからと言うもの、彼の事を考えて、心の中で一喜一憂するようになり、それに合致するように、天候不順な日々が続く事になった。
◯ ◯ ◯
このままではいけないと、焦れば焦る程石井くんの事が頭の中を巡り、どうにかなりそうで、陰鬱な気持ちを抱えて下校しようと昇降口から外を見れば、今にも雨が振ってきそうだった。このまま行くと雨が降るなと考えて、私が教室のロッカーに折り畳み傘を取りに行ったのがまずかった。
「石井くん、好きです。付き合ってください」
教室で他クラスで人気の女子が、石井くんに告白している場面に出くわしてしまったのだ。瞬間、雷が鳴り響き、窓の外は土砂降りとなった。そしてハッとなった石井くんが、教室の入り口に立つ私に気付いたのだ。
私はその場から逃げ出していた。石井くんが女子から人気があるのは知っていた。彼は自ら言うように、人の顔色を窺うのが上手い。つまりどんなクラスのグループにも溶け込める才能があるのだ。そこでも上手く立ち回り、好感を持たれて、告白される。だからどうした。私には関係の無い話だ。それなのに、それなのに、外の雨がどんどん強くなる。土砂降りは豪雨になり、横殴りの暴風で、外を出歩く事も厳しくなってしまった。
私は一階の階段下に体育座りで隠れて、心を落ち着かせようと努力するも、一度爆発してしまった感情は止まらず、外の豪雨の音に怯えながら、心と現実の嵐が去るのを待つ他になかった。
「見付けた」
その優しい声は、聴き間違えるはずもなく、私が顔を上げると、石井くんが立っていた。
「良かった、まだ学校内にいてくれて。学校の外に出ていかれていたら、どうしようかと焦ったよ」
「何で? どうして?」
ここにいると言う事は、告白はどうなったんだろう? もしかして、告白してきた相手よりも、私を選んでくれたのだろうか? そんな訳ない。こんな無愛想な女より、向こうの女子の方が良いはずだ。
「また色々悩んでいるみたいだね」
言いながら石井くんも私の隣で体育座りをする。
「この際だから、はっきりさせておくよ」
私は脚を抱える腕に力を込めた。
「僕は花見さんが好きだ」
「嘘よ」
脚の間に顔を埋め、反射的に拒絶していた。
「そうだね。花見さんの体質からしたら、僕は否定したいかも知れない」
石井くんの言葉に、ドクンと心臓が跳ね上がるのが分かり、石井くんの方を見遣れば、石井くんもこちらを見返していた。
「感情で天気が変化するんだろ?」
「知っていたの?」
「途中から気付いた。って感じかな。花見さんが僕に少しずつ心を開いてくれたから、それに合わせて天気が変化するから、気付けたんだ」
「凄いね。そんな事まで分かるんだ」
「うん。僕も似たような体質だから」
「え?」
「僕は人の感情が色として分かるんだ。だから、この人は今、こんな言葉を望んでいるんだろうって推測して、話を合わせていたんだ」
そうだったんだ。私みたいに天気に作用する体質の人間がいるんだから、石井くんみたいな体質の人がいてもおかしくないか。
「ちなみに私の色は……」
「最初は灰色だったよ」
灰色。私らしい。
「灰色をしている人は、感情が不安定で中には自ら死を選ぶ人もいるんだ。だからどうにかしようと思って話し掛けたんだ」
「そう……だったんだ。じゃあ、今も……」
私の感情を安定させる為に。好きなんて嘘を。
「最初はそうだったし、僕自身、花見さんを好きになるとは思っていなかった。暗いし、趣味合わないし、グサグサ人を傷付ける発言するし、感情が安定してきたら、すっと身を引こうと思っていたんだ」
結構な言われようだ。
「でもさ、話しているうちに、花見さんの色んな感情を目にしてきて、それがきらきら輝いていてさ、本当の君は、世界をそうやって見ているんだなって思ったら、いつの間にか好きになっていた自分に気付いたんだ」
「え?」
もう一度しっかり石井くんの顔を覗き込めば、彼は真っ赤になっていた。
「もう一度言うよ。僕は花見さんが好きだ」
その後、「返事は今度で良いから!」とさっきとは逆に、石井くんがその場を飛び出して行ってしまい、一人取り残された私は、どうすれば良いのか分からず、昇降口へと戻り、そこで雨だった事を思い出したが、天気は既に晴れており、雨上がりの空には虹が架かっていた。
一ヶ月後に退院したその日は久しぶりの晴れで、まさに私の気持ちを代弁しているように世界がきらきら輝いて見えた。
世界が自分の心の写し鏡であるように感じ始めたのはその頃からで、私の気分が落ち込めば雨が降るし、良い事があってハッピーな気持ちになれば晴れる。私から見た世界はそんな風に写っていた。
それが良い事なのか悪い事なのか、子供に判断出来る訳もなく、また、コントロール出来る代物でもないので、明日は遠足だ! とうきうきで眠りについても、翌日体調を崩して遠足に行けなくなると、私の周りに雨が降るだけでなく、遠足先でも大雨となり、遠足から帰ってきたクラスメイトたちが、最悪な遠足だったと教室で愚痴るのを聞き、また雨が降るのだ。
それ以来私は、この力は良い力ではないと直感し、なるべく感情を殺して生きていくようになった。そうすると不思議と天気は予報通りになるようになっていった。
◯ ◯ ◯
「花見さん、好きです! 付き合ってください!」
「ごめんなさい」
今日も一人の男子生徒を振った。名前も知らない他クラスの男子なので、振った所で何の感情も湧かないが。
中学に上がる頃には、無感動無感情な冷血女としてクラスの女子たちから陰口を言われるようになっていたが、私の意志は揺らがず、世界の命運は私が握っているのだ。と自分に言い聞かせて、これらをやり過ごした。
何が良いのか私はモテた。だからクラスや学年を問わず、私は男子生徒から良く告白されたが、全て断っている。付き合って心を乱されたら、どんな天気になるか分からないからだ。
◯ ◯ ◯
「花見さん大丈夫?」
授業中に不意に隣の席の石井くんに声を掛けられ、少しびっくりしながら振り向けば、彼が心配そうにこちらを見ていた。
「何がですか?」
「いや、何だか辛そうに見えたから。体調悪いなら、保健室に行った方が良いよ」
中学三年と言う微妙な時期に転校してきた石井くんは、どうやら私が何と呼ばれているのか知らないらしい。
「おかしな事を言いますね」
確かに今日は少し体調が優れないが、私はこれでも本心を顔に出さない事にかけては一流だと自負していた。それを見抜かれるとは思っていなかったが、ここはやり過ごす場面だろう。
「僕、転校が多いから、これまで色んなクラスに馴染む為に、クラスメイトの顔色を窺って生きてきたんだ。だから何となく分かるんだよ」
そう言う事もあるのかと、妙に納得出来る説得力があった。
「ご忠告はありがたいですが、今は授業中ですし、それを中断させてまで保健室に行く程、体調が悪い訳ではありませんので」
「そっか。なら良いけど、無理はしない方が良いよ。僕で良ければ相談に乗るから」
無理はしない方が良い? 相談に乗る? バカバカしい。石井くんに私の体質の事を相談したって、何も解決しない。
◯ ◯ ◯
しかしその日以来、石井くんは何かと私に話し掛けてくるようになった。それは最初、天気の話から始まったが、私の反応が悪いと悟ったのか、その話は一度切りで、次からは何が好きか、何が嫌いか、食べ物やら、映画、ドラマ、本など、様々な話を彼と交わすようになっていった。
石井くんは一言で言えば、とても根気強い。と言うのが私の印象だ。最初、話し掛けてきたのは、自惚れだけれど、他の男子生徒同様、私を好きになったからだと思っていた。だけれど私が邪険に扱って、遠ざけようとしても、彼はそれにくじけず、話し掛けてきた。
彼の言動一つ一つから、私への気遣いが感じられて、私の心の奥底に閉じ込めていた感情が、溢れ出しそうになって、このままではいけない。また、天気がおかしな事になると、彼との会話を避けるようになった。
が、時既に遅しと言うやつで、私は石井くんと話さなくなってからと言うもの、彼の事を考えて、心の中で一喜一憂するようになり、それに合致するように、天候不順な日々が続く事になった。
◯ ◯ ◯
このままではいけないと、焦れば焦る程石井くんの事が頭の中を巡り、どうにかなりそうで、陰鬱な気持ちを抱えて下校しようと昇降口から外を見れば、今にも雨が振ってきそうだった。このまま行くと雨が降るなと考えて、私が教室のロッカーに折り畳み傘を取りに行ったのがまずかった。
「石井くん、好きです。付き合ってください」
教室で他クラスで人気の女子が、石井くんに告白している場面に出くわしてしまったのだ。瞬間、雷が鳴り響き、窓の外は土砂降りとなった。そしてハッとなった石井くんが、教室の入り口に立つ私に気付いたのだ。
私はその場から逃げ出していた。石井くんが女子から人気があるのは知っていた。彼は自ら言うように、人の顔色を窺うのが上手い。つまりどんなクラスのグループにも溶け込める才能があるのだ。そこでも上手く立ち回り、好感を持たれて、告白される。だからどうした。私には関係の無い話だ。それなのに、それなのに、外の雨がどんどん強くなる。土砂降りは豪雨になり、横殴りの暴風で、外を出歩く事も厳しくなってしまった。
私は一階の階段下に体育座りで隠れて、心を落ち着かせようと努力するも、一度爆発してしまった感情は止まらず、外の豪雨の音に怯えながら、心と現実の嵐が去るのを待つ他になかった。
「見付けた」
その優しい声は、聴き間違えるはずもなく、私が顔を上げると、石井くんが立っていた。
「良かった、まだ学校内にいてくれて。学校の外に出ていかれていたら、どうしようかと焦ったよ」
「何で? どうして?」
ここにいると言う事は、告白はどうなったんだろう? もしかして、告白してきた相手よりも、私を選んでくれたのだろうか? そんな訳ない。こんな無愛想な女より、向こうの女子の方が良いはずだ。
「また色々悩んでいるみたいだね」
言いながら石井くんも私の隣で体育座りをする。
「この際だから、はっきりさせておくよ」
私は脚を抱える腕に力を込めた。
「僕は花見さんが好きだ」
「嘘よ」
脚の間に顔を埋め、反射的に拒絶していた。
「そうだね。花見さんの体質からしたら、僕は否定したいかも知れない」
石井くんの言葉に、ドクンと心臓が跳ね上がるのが分かり、石井くんの方を見遣れば、石井くんもこちらを見返していた。
「感情で天気が変化するんだろ?」
「知っていたの?」
「途中から気付いた。って感じかな。花見さんが僕に少しずつ心を開いてくれたから、それに合わせて天気が変化するから、気付けたんだ」
「凄いね。そんな事まで分かるんだ」
「うん。僕も似たような体質だから」
「え?」
「僕は人の感情が色として分かるんだ。だから、この人は今、こんな言葉を望んでいるんだろうって推測して、話を合わせていたんだ」
そうだったんだ。私みたいに天気に作用する体質の人間がいるんだから、石井くんみたいな体質の人がいてもおかしくないか。
「ちなみに私の色は……」
「最初は灰色だったよ」
灰色。私らしい。
「灰色をしている人は、感情が不安定で中には自ら死を選ぶ人もいるんだ。だからどうにかしようと思って話し掛けたんだ」
「そう……だったんだ。じゃあ、今も……」
私の感情を安定させる為に。好きなんて嘘を。
「最初はそうだったし、僕自身、花見さんを好きになるとは思っていなかった。暗いし、趣味合わないし、グサグサ人を傷付ける発言するし、感情が安定してきたら、すっと身を引こうと思っていたんだ」
結構な言われようだ。
「でもさ、話しているうちに、花見さんの色んな感情を目にしてきて、それがきらきら輝いていてさ、本当の君は、世界をそうやって見ているんだなって思ったら、いつの間にか好きになっていた自分に気付いたんだ」
「え?」
もう一度しっかり石井くんの顔を覗き込めば、彼は真っ赤になっていた。
「もう一度言うよ。僕は花見さんが好きだ」
その後、「返事は今度で良いから!」とさっきとは逆に、石井くんがその場を飛び出して行ってしまい、一人取り残された私は、どうすれば良いのか分からず、昇降口へと戻り、そこで雨だった事を思い出したが、天気は既に晴れており、雨上がりの空には虹が架かっていた。
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