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舞踏会には参加しなくて良いとのことで、そのまま部屋にいなさいとルドヴィカお母さんは言い残し出て行きました。
入れ替わりに色々用意してくれたローディがやってきて、テーブルに置いてくれます。
「ローディ待っていてくれたの?」
「いえ、ちょうど薬局で切らしていたようで薔薇の蒸留水を作ってもらってました」
ローディは微笑みながら言う、私はなんとなく察して微笑みかえした。
「ありがとうローディ」
私はさっそく乾燥した薔薇の花びらをティースプーン7杯分摺鉢に入れて摺棒で潰していく、よく粉になるまでゆっくりと潰す。
粉状になったらティースプーン1ぐらいの温泉水と極少量のアーモンドオイルを調整しながら入れて練ってペースト状にしていく。
そうしたらこれを顔に塗って10分くらい放置。
時間が来たら温泉水で拭き取り、薔薇水で顔をよく洗う。
これでスキンケアは終了。
長く置き過ぎると顔に赤い色素が付き過ぎるので長くはおかないことがポイントね。
まだ若いから成分不明のクリームを使うよりは純度が高そうな薔薇水とアーモンドオイルでシンプルなケアしたほうが良さそうだわ。
私は薔薇水で肌を保湿したあと手のひらで薔薇水とオイルをよく混ぜて乳化させるとそれを擦らないように顔に塗っていった。
これで完成、なかなかいいんじゃないかしらね。
「お嬢様、面白い方法ですね」
「水分と油分のバランスが肌に大事なのよ」
「どこでお知りになったんですか?今まで美容に関心がないかと思ってましたのに」
やばい、うっかりしてたわ、まさかデパコス作ってたんだから当たり前よ、なんて言えないわ。
「うっ…本で、そう本で読みましたの」
「良いことですわ、お嬢様は素材が良いのに調味料を使わずに煮ただけの料理みたいな感じでしたけど、磨きをかければ最高にデリシャスな美女になりましてよ!!」
そういうローディは言うと、暇なこともありお互い美容についての知識交換をすることにした。
「お嬢様、肌は擦らない方がいいんですね」
「ええローディ、本によると肌を刺激しない方がシミやシワに良いと書かれてるのよ」
「私はよく擦ると垢がでるからいいと習いましたわ」
「それはあまり入浴や手入れをしない人の場合みたいだわ、普段からケアしてる人は過剰なピーリングはよくないみたい」
「ピ……ピーリング?」
「垢取りのことよ、英語でそういうみたいよ」
私はなんとか誤魔化すと、話を変えた。
「鉛白は有害だから白粉は鉛白以外か使わない方がいいわね」
「え!!でも鉛白使うと美しさが段違いですよ」
「肌がボロボロになって体調が悪くなると美を結果的に損ねることになるからだめよ、真珠の粉末だけにするか、使わないかにしましょう」
私はそう言いながら日焼け止めにも使える酸化チタンってこの時代あるのかしらと思い聞いてみたがローディは知らないようだった。
これは詳しい医師に聞いてみたほうが良さそうね。
そんな他愛もない会話をしてから私は頃合いをみて切り上げて眠ることにした。
色々慌ただしくはあったけど
世の中なるようにしかならないもの。
そう思いながら私は夢の世界へと誘われていった。
入れ替わりに色々用意してくれたローディがやってきて、テーブルに置いてくれます。
「ローディ待っていてくれたの?」
「いえ、ちょうど薬局で切らしていたようで薔薇の蒸留水を作ってもらってました」
ローディは微笑みながら言う、私はなんとなく察して微笑みかえした。
「ありがとうローディ」
私はさっそく乾燥した薔薇の花びらをティースプーン7杯分摺鉢に入れて摺棒で潰していく、よく粉になるまでゆっくりと潰す。
粉状になったらティースプーン1ぐらいの温泉水と極少量のアーモンドオイルを調整しながら入れて練ってペースト状にしていく。
そうしたらこれを顔に塗って10分くらい放置。
時間が来たら温泉水で拭き取り、薔薇水で顔をよく洗う。
これでスキンケアは終了。
長く置き過ぎると顔に赤い色素が付き過ぎるので長くはおかないことがポイントね。
まだ若いから成分不明のクリームを使うよりは純度が高そうな薔薇水とアーモンドオイルでシンプルなケアしたほうが良さそうだわ。
私は薔薇水で肌を保湿したあと手のひらで薔薇水とオイルをよく混ぜて乳化させるとそれを擦らないように顔に塗っていった。
これで完成、なかなかいいんじゃないかしらね。
「お嬢様、面白い方法ですね」
「水分と油分のバランスが肌に大事なのよ」
「どこでお知りになったんですか?今まで美容に関心がないかと思ってましたのに」
やばい、うっかりしてたわ、まさかデパコス作ってたんだから当たり前よ、なんて言えないわ。
「うっ…本で、そう本で読みましたの」
「良いことですわ、お嬢様は素材が良いのに調味料を使わずに煮ただけの料理みたいな感じでしたけど、磨きをかければ最高にデリシャスな美女になりましてよ!!」
そういうローディは言うと、暇なこともありお互い美容についての知識交換をすることにした。
「お嬢様、肌は擦らない方がいいんですね」
「ええローディ、本によると肌を刺激しない方がシミやシワに良いと書かれてるのよ」
「私はよく擦ると垢がでるからいいと習いましたわ」
「それはあまり入浴や手入れをしない人の場合みたいだわ、普段からケアしてる人は過剰なピーリングはよくないみたい」
「ピ……ピーリング?」
「垢取りのことよ、英語でそういうみたいよ」
私はなんとか誤魔化すと、話を変えた。
「鉛白は有害だから白粉は鉛白以外か使わない方がいいわね」
「え!!でも鉛白使うと美しさが段違いですよ」
「肌がボロボロになって体調が悪くなると美を結果的に損ねることになるからだめよ、真珠の粉末だけにするか、使わないかにしましょう」
私はそう言いながら日焼け止めにも使える酸化チタンってこの時代あるのかしらと思い聞いてみたがローディは知らないようだった。
これは詳しい医師に聞いてみたほうが良さそうね。
そんな他愛もない会話をしてから私は頃合いをみて切り上げて眠ることにした。
色々慌ただしくはあったけど
世の中なるようにしかならないもの。
そう思いながら私は夢の世界へと誘われていった。
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