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プロローグ

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おいしいかしら?
それ、友達がケツの穴について
力説してるときに
思いついたレシピで作ったのよ。
やだ、汚いわ、吹き出さないでよ、
マナー違反だわ。
仕方ないでしょう?

もし私が「私は伯爵令嬢カトリーヌ」だ

なんて言ったら異世界で婚約破棄されたり、悪役令嬢になったり、聖女になってみたりスローライフやらチートでザマァしたりみたいなありがちな話だと勘違いして読むのをやめるかもしれないでしょ?

そういうのがお好みなら私の書いた「オネエが悪役令嬢になったけど何も問題がない件」をお読みになって、楽しめると思うわAmazonの批評は賛否分かれてるけど。
そう言えば、イギリスからダムソンの苗を送ってもらって、ダムソンジンを作ったから帰りに持って帰ってね、自分で言うのもなんだけど美味しいわ。

何の話だっけ、やだわ、いつも脱線するのよ、そうそう実際に私が解決した事件の話よね。
あれは本当に今考えても恐ろしい事件だったわ。
みんなにも小説じゃなく、事件を書いたらと言われるけど本当にあったことを得意げに書くなんて慎ましくて上品な私にはできないことよ。

あら、それはヴィクトリアサンドイッチよ、
昔ながらの長方形にしてるのよ、
今は丸いケーキみたいにするのが主流みたいだし、
生地もスポンジケーキみたいな感じだからちょっと違うわよね。
あぁ、お茶をもう一杯いかが?マリアージュフレールのオペラにてよ、私のお気に入りのお茶なの、真藤くんがプレゼントしてくれたのよ、あ、砂糖は使わないでそのままどうぞ。
良い香りで落ち着くわ。

さあ話しましょう、はじめはどうしようかしら?
昔々……いえ、そんな昔じゃないわね。
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