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『るなとお月さまの物語』
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昔々あるところに、小さな村がありました。
その村には、
美しい夜空を眺めることが大好きな少女が住んでいました。名前は、るな。
るなは 毎晩、窓からお月さまを眺めていました。
なぜだか、心が落ち着くのです。
ある満月の夜のこと。
ふと、お月さまに向かってささやいてみました。
「お月さま、、、優しい笑顔になるようなお話しが聞きたいです。」
すると、そのささやきが、風に乗ってお月さまの耳に届きました。
お月さまは、るなの願いを叶えるため、静かな夜風を起こしました。
すると、村に、昔から伝わるという物語が 語り部となって現れました。
その物語とは、一度は怖がられていたが本当は心の優しい 龍に、関するものでした。
物語は、昔々の事。
人々が恐れを抱きながらも、本心では 美しい龍を崇めていた、、、というものでした。
龍は山の中腹に住み、大地や人々を守る役割を果たしていました。
しかし、龍を恐れて、その山の中腹に 近づく者はありませんでした。
そんなある日、村に災害が訪れました。
大旱魃という長い干ばつが続き、人々は 来る日も、来る日も、、、水と食料に困窮しました。
村は絶望に包まれ、誰もが救いを求めていました。
そんな時でした。
心優しい龍は、人々の苦しみを知ったのです。
なんと、山の中腹から大地に身を投じ、川を作り出しました。すると、清らかな水が村に流れ込み、人々は再び、、、命の喜びを感じることができたのでした。
それから龍は、人々のために美しい泉を作り、村を緑豊かな場所へと変えました。その優しさと力強さは、村人たちの心に深く刻まれたのでした。
そして、るなは 物語の終わりを迎えた瞬間、窓の外に 再び輝くお月さまを見つけました。
お月さまは微笑みながら
言いました。
「心優しい龍の物語は、
あなたの心を癒やすために語られました。優しさと助け合いの力は、どんな困難な時も人々を救うことができるのです。」
るなも、お月さまに 感謝の気持ちを込めて、微笑みました。
「ありがとう。」
そして、、、物語は 風に乗って静かに、去っていきました。
るなの心は温かさに包まれ、心地よい眠りにつくことができました。
~おわり~
その村には、
美しい夜空を眺めることが大好きな少女が住んでいました。名前は、るな。
るなは 毎晩、窓からお月さまを眺めていました。
なぜだか、心が落ち着くのです。
ある満月の夜のこと。
ふと、お月さまに向かってささやいてみました。
「お月さま、、、優しい笑顔になるようなお話しが聞きたいです。」
すると、そのささやきが、風に乗ってお月さまの耳に届きました。
お月さまは、るなの願いを叶えるため、静かな夜風を起こしました。
すると、村に、昔から伝わるという物語が 語り部となって現れました。
その物語とは、一度は怖がられていたが本当は心の優しい 龍に、関するものでした。
物語は、昔々の事。
人々が恐れを抱きながらも、本心では 美しい龍を崇めていた、、、というものでした。
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しかし、龍を恐れて、その山の中腹に 近づく者はありませんでした。
そんなある日、村に災害が訪れました。
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村は絶望に包まれ、誰もが救いを求めていました。
そんな時でした。
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なんと、山の中腹から大地に身を投じ、川を作り出しました。すると、清らかな水が村に流れ込み、人々は再び、、、命の喜びを感じることができたのでした。
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そして、るなは 物語の終わりを迎えた瞬間、窓の外に 再び輝くお月さまを見つけました。
お月さまは微笑みながら
言いました。
「心優しい龍の物語は、
あなたの心を癒やすために語られました。優しさと助け合いの力は、どんな困難な時も人々を救うことができるのです。」
るなも、お月さまに 感謝の気持ちを込めて、微笑みました。
「ありがとう。」
そして、、、物語は 風に乗って静かに、去っていきました。
るなの心は温かさに包まれ、心地よい眠りにつくことができました。
~おわり~
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