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602、ハロウィン

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 ハロウィンだった昨日に事件は起きました……なウサギです。

 二回連続声かけに落ち込んでいても、元気な犬助とチュー助は笑顔で飛び込んできます、な昨日のお迎え。
 そんな保育園の玄関先で事件は起きました。

 先生とのお話が終わって、自宅でまたお話をしなきゃなぁ……と思っていた私。
 そこへやって来た先生が何やらカゴいっぱいにキャンディらしきものを持っていました。
 その中の一つを「ハロウィンだから犬助くんにもあげるね」と下さったのは良いのですけれど……。
 ハロウィンを楽しみにしていた犬助は「大きい飴玉だ!」と飛び付きました。
 しかし、その後に続いた「偽物だけどね」という先生の一言に固まりました。
 折り紙の包み紙を開け、飴玉ではなく丸めた紙が入っているだけと気が付き「アメは?!」とショックを受けた犬助。
 追い打ちを掛けるような「保育園で本物を配るわけ無いじゃなーい」という先生の一言がトドメでした。
 玄関先で泣いてしまった犬助に、あらあらまあまあ、と笑う先生。

 ……本物はお母さんに買ってもらいなさい?
 
 そうじゃないでしょう?
 あなたの言動にショックを受けて泣いている子が目の前にいるのに?

 謝れとは言いません。
 慰めろとも言いません。

 2年以上は受け持っている子どもの気持ちに寄り添えない。
 気持ちが荒れているのか、2日連続で友達とトラブルを起こしている犬助の気持ちを更に傷付けるような行為。
 しかも、母親がもう一人の担任へと直接精神的に荒れていると伝えているでしょう。
 報連相をしていないの?

 ……なんて、先生にモヤモヤした気持ちを抱えることはいけませんね。
 お友達とのトラブルが有って落ち込んでいるとは言え、それはそれ、コレはコレ。

 きっとタイミングが悪かったのでしょう。
 そして、根本的に私とは考えが合わない方なのだと思います。
 同じ状況でも、私のように感じる人もいれば、先生の方に同調して軽く流すお母さんもいるでしょう。

 私はまだまだ精神的に未熟なようだと、頑張らなきゃなぁと思った夕方でした。
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