徒然子育て日誌〜兼業風味を添えて〜

千代に咲く

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452、不機嫌チュー助

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 朝一番から抱っこしていないと泣くドラ子ちゃんとご機嫌斜めのチュー助に振り回されてヘトヘトのウサギです。

 何故か朝起きた瞬間よりご機嫌斜めだったチュー助。
 熱が有ったり、咳をしているなど風邪の症状は無いので、体調が悪い訳では無いと思いたいのですが……。
 しかも、そんな時ほどドラ子ちゃんの機嫌も悪いという……。
 ベビーベッドに寝かせると泣き、抱っこしていると機嫌が良くなります。

 一応いつも通りに朝の準備を進めていく私とクマ太郎ですが、取り敢えず片方がドラ子ちゃんを抱っこし続けます。
 職場へと確実に間に合うためにも7時半過ぎには自宅を出発したいクマ太郎。

 しかし、今日のチュー助のご機嫌斜め虫は頑固で強力でした。

 まずは布団から離れることもイヤイヤ!

 朝ご飯もネバネバご飯(納豆ご飯)も、シャカシャカご飯(ふりかけご飯)もイヤイヤ!

 ママの膝の上から降りるのもイヤイヤ!

 何をするにしてもイヤイヤ!

 普段以上の頑固さにこちらがタオルを投げるか、白旗を振りそうです。
 でも、職場へと間に合うためにも諦める訳にはいきません。
 そう……諦めたら試合終了だと安西先生も言ってました。
 あんまりにもイヤイヤするチュー助にイライラしそうになる気持ちを押し留める私。
 此処でイライラのままに対応するとチュー助がギャン泣きして、一番最悪な展開となります。

 頑張って自分の気持ちを押し留めながら対応して、やっと納豆ご飯に興味を示してくれたチュー助。

 しかし、此処からもまた忍耐の時間でした。

 次は、幼児特有の自分でする!のお時間です。

 納豆のパッケージを開けるのも、ネバネバするのも、タレを入れるのも、ご飯にかけるのも、ぜーんぶ自分でする!です。
 ……小さいタレの袋は流石に開けれないでしょう……と言っても聞いてくれる3歳児様では有りません。

 色々と諦めつつ、現実を直視せずに遠い目をして居ないと爆発しそうな私の心の中の火山。
 頑張って、頑張って優しく対応して納豆ご飯を食べ終わったチュー助。

 その時点ですでに7時20分過ぎ。
 さあ、遅れを巻き返すためにも着替えるぞ!と思ったその瞬間。

 「おかーり、シャカシャカたべるー」

 ……マジかよ……!チュー助……!
 荒れ狂う心の中で崩れ落ちる私。
 
 「おかわり無理!時間ない!」
 「やっ!シャカシャカ!たべる!」

 私とチュー助の主張は平行線を辿ります。
 おかわりする、しないを2~3回やり取りした後に、諸々を鑑みておかわりをさせることを決断しました。
 何故ならおかわりで問答して時間を消費するよりも、少なめにおかわりをさせて満足させた方が早いからです。
 ぶっちゃけ問答をして時間を消費することも、機嫌が再び悪くなることも悪手です。
 ……頑固なチュー助がおかわりを諦めるとも思えませんし。

 少なめおかわりをした事で納得したチュー助。
 これ以降は何とか普段通りに準備を進め、クマ太郎も職場に間に合いました。

 明日は普通に起きてくれれば良いなぁと思う朝でした。

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