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448、怒って、拗ねて、いじけて、叱られる。
しおりを挟む保育園へとお迎えに行った私とのちょっとした遊びではしゃぐ犬助に嬉しいけれど、困ってしまうこともあるウサギです。
最近保育園へとお迎えに行くと、天気の良い日は外で遊んでいることが多い犬助。
ちょうど園庭沿いに駐車場が有るので、園庭で遊んでいる犬助とフェンス越しにお話することも可能です。
そんなフェンス越しの会話の延長で、いつの頃からかちょっとしたゲームをするようになりました。
ルールは至って簡単です。
駐車場から保育園への玄関に私が辿り着くまでに、犬助が帰りの支度をして玄関へと来れるかです。
私が先に玄関へと到着すれば私の勝ち。
逆に私より先に犬助が玄関へと辿り着けば、犬助の勝ち。
ただし、駐車場から玄関までゆっくりと歩いても一分掛かりませんので、ハンデとして何十秒か数えて私はスタートします。
なんてことは無い犬助との簡単なゲーム。
簡単なゲームのはずだったんです……。
誤算だったのは犬助の負けず嫌いな性格でしょう。
回数を重ねるごとに私が数えるハンデの数十秒が増えていき、負けるとご機嫌を損ねることが増えた犬助。
負けることが余っ程悔しいのでしょう。
私が先に玄関に到着していると「ママ!ズルしたでしょ!」と怒ることが有りました。
そして、今日お迎えに行った時に駐車場のフェンス越しに犬助を探しましたが見付からず、偶々チュー助が居たので声を掛けました。
しばらくチュー助の「ムシいたー」などの会話を交わし、帰る準備をするように促した私。
その間も犬助の姿は見当たりませんでした。
犬助はお部屋遊びをしているのかな?と玄関へと向かい、しばらく二人が出てくるのを待ちました。
そうしますと、肩を怒らせた犬助がドタドタとやって来て「なんで犬ちゃんを見付けてくれなかったの?!ママ、ズルした!」と。
犬助曰く、トンネルの中で遊んでいたのにママが気が付かなかったのが悪い!だそうです。
ぶっちゃけ犬助も私に気が付いていなかったのに、私に気付けと言われても「えー……知らんがな……」です。
千里眼でもない限りトンネルの壁の中まで見えるはずが有りません。
トンネルの中までママには見えないよ、と説明しても納得しない犬助。
自宅に帰る途中も、帰ってからも怒って、拗ねて、いじけて、最後には私に叱られる。
負けず嫌いなのは悪いことでは無いけれど、勘弁してくれ……と思った出来事でした。
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