徒然子育て日誌〜兼業風味を添えて〜

２８８、可愛いお返し

　保育園から連れて帰って来た犬助に「犬ちゃんとチューちゃんのためにウインナーを焼いたよ」と言うと「ママ！ありがとう！ママにはこれ頼まないようにするね！」とばーばの元に走った犬助に笑ったウサギです。

　犬助とチュー助を保育園から連れて帰ってきた夕方。
　たまたまばーばも我が家に来ていました。
　そんな夕方のお風呂と夕飯の準備でバタバタする時間帯。
　お風呂へと入るように声を掛ける私に対し、犬助とチュー助の手には上下バラバラになったウルトラマンのソフビ人形達が有りました。

　正直な話、上下に分かれたソフビ人形を接続するのって苦手なんです。
　上半身の方にあるスカート上の突起？
　なんと表現して良いのかわからないのですが、その突起の部分を下半身の空洞にシャツをinするみたいに押し込んで接続します。

　それが何気に力がいる作業なんです……。

　下半身の空洞にピッタリだとすぐにポロッと別れちゃいますから、少し大きめに突起の部分が有ります。
　それを指先で押し込むようにググッと接続しなければなりません。
　ソフビ人形によってはその部分が固くて、指が痛くなってしまいます。

　そんな苦手なソフビ人形の接続作業。
　いつもは犬助とチュー助が我先にとお風呂にソフビ人形達を入れて、一晩人形の中を乾かすために半分にしている我が家。
　そんな入浴事情により、お風呂の前にソフビ人形達を接続して元に戻すことが日常となっています。

　しかし、今日は少し違いました。
　たまたま冷蔵庫に残っていたウインナーの賞味期限が近かったので、消費してしまおうと夕飯用に焼いた私。
　犬助とチュー助をお風呂へと釣るための餌として、ウインナーを焼いたよと言ってみました。

　それが犬助の心に効果テキメンに響いてキャッチしたのでしょう。

　ウインナーと聞いた瞬間にパァァァッ！と満面の花が咲くようなキラキラ笑顔になった犬助。
　キラキラ笑顔で「ママ！ありがとう！」と嬉しそうです。
　私も賞味期限が近いウインナーを焼いただけなのに、ここまで喜んでくれて良かったなぁと思っていたら犬助の言葉には続きが有りました。
　キラキラ笑顔のままで「ママ！今日は苦手なのたのまないね！」と言って踵を返す犬助。

　…………ん？
　犬助の言葉に疑問符が飛びました。
　踵を返した犬助の先にはバーバがいて「コレして！」と犬助に頼まれています。

　どうやら犬助はウインナーを焼いたお礼にママの苦手なソフビ人形の接続は今日だけは頼まないね、ということらしいです。
　予想外の可愛らしいお返しに思わず笑ってしまいました。
　そして、ソフビ人形６体を一人で接続することになったバーバの苦労に申し訳なかった出来事でした。