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255、マリオの靴下
しおりを挟む保育園へと行くために自宅を出ようとした玄関で「寒いからマリオの靴下はく!」と叫んだ犬助に振り回されたウサギです。
足のサイズも大きくなったからと数日前に購入した新しいマリオの柄の靴下。
犬助はとても気に入ってくれた様子で、それ以降は毎日のように履いて登園しています。
そんな犬助のお気に入りのマリオの靴下。
今朝はそのマリオの靴下が大騒ぎの原因となりました。
土曜日、日曜日とお休みが続いたあとの月曜日って、子ども達が普段よりも朝のご機嫌が斜めなことが多いです。
やはり楽しかった時間が今日も続けばいいと思ってしまうのでしょう。
一定の確率で保育園へと行きたくない!と犬助は言いますし、はっきりと言葉に出来なくてもチュー助もイヤイヤ!の連発で表現します。
そういった気持ちは大人も、子どもも変わらないのだと思います。
しかし、だからといってずっとお休みが続かないのが現実です。
普段通りならば、いつも以上に手こずりながらも保育園へと出発することが我が家のセオリー。
でも、今朝は普段の休み明けの月曜日とは違って犬助が朝ごはんのベーコンに釣られて早起きし、チュー助の目覚めも素敵でした。
お陰で朝ごはんも、お着替えも、全てがスムーズに進んでホッと一息ついた私とクマ太郎。
……けれども、魔の月曜日。
起きても欲しくない事件が起きたのは出発間際の玄関でした……。
犬助が急に「マリオの靴下!」と言い出しました。
何だか嫌な予感がしつつも、クマ太郎が靴下を収納している引き出しを探してくれています。
しかし……何故か有るはずのマリオの靴下が影も形も有りません。
コチコチと時間ばかりが過ぎ去って、私とクマ太郎の気ばかりが焦ります。
もう保育園へと出発しなければ間に合わない!という最終ボーダーラインへと達した時計の時刻。
今日は違う靴下を履こうと提案した瞬間に泣き出す犬助。
気に入っていることはわかっているのです。
私もクマ太郎も十分に犬助の気持ちは分かります。
……しかし、同時にこうも思うのです……。
そんなに履きたいならば、何で着替え終わってテレビを観ていた時間で履かなかったの……!
その時間帯に言ってくれれば、まだ結末は違ったかもしれないのに……!と思ってしまう私とクマ太郎。
結局……泣く犬助を宥めて、叱って、ヨシヨシして……ギリギリセーフで職場へと飛び込んだ私とクマ太郎でした。
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