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231、怪我
しおりを挟む突然泣き出した犬助にビックリして、事の顛末を知ってあちゃーっとなったウサギです。
夕飯の片付けをしている時に犬助が急に「い゛だい゛ぃぃ!」と泣き出してビックリしました。
手の指先が痛い、痛いと泣く犬助をクマ太郎と一緒に宥めて、泣き止むのを待つこと数分。
やっと痛がる理由を話してくれた犬助。
その理由を聞いた私は少し……ほんのちょっぴり「何でそんな事をしたの……?」と思いました。
犬助曰く、床の上に転がっていたボールを手でバンっ!と叩いて、その衝撃で飛び跳ねるようにしたかった、と。
ボールを力いっぱい叩いた時に指先が仰け反り、グキッとなったらしいです。
確かに反対の手に比べて、受傷部位はやや腫れています。
それに少しだけ熱も持っているような……?
クマ太郎と一緒に骨は折れて無さそうな腫れ方だし、冷やしとけば大丈夫そうだねと合意しました。
そんな私とクマ太郎の会話に割り込むように犬助が「あした保育園は痛いからやすむ~!」と泣きます。
痛がる犬助には申し訳ありませんが、保育園を休むまでの怪我では無いな~と思ってしまう私。
取り敢えず明日の朝まで冷やして様子を見て、その結果次第で病院受診を含めて考えようということで落ち着きました。
……ぶっちゃけ何でボールを跳ねさせたいという理由のために力一杯叩いちゃったの……?
それで怪我して保育園を休みたいって……と思ってしまうのは大人の事情ですね。
やってみたい、してみたい、という子どもの好奇心ゆえの行動に深い理由を求めてしまうのは野暮というものでしょう。
しかし、好奇心は猫を殺すとも言いますし、これに懲りたら手加減することを覚えてもらいたいものです。
明日の朝には腫れと痛みが引いてくれると良いなぁ……と願う私です。
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