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213、兄弟愛

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 自分だけ仕事の日ってどうしてこんなにも後ろ髪が引かれてしまうのかと、いつもの如くうだうだと行きたくないでごじゃるモードのウサギです。

 家族みんながお休みなのに、自分一人だけが出勤とかテンションが上がりません……。
 クマ太郎も一人出勤の時は同じような雰囲気で出勤します。
 どうしてこんなにも仕事ってテンションが上がらないのでしょう……?
 まあ……私の場合は多分忙しいだろうなぁ……と無意識にでも思ってしまうからだとは思います。
 仕事が忙しいのって本当に嫌だなぁ……と思ってしまう私です。

 これはチュー助が家の中で転んでしまった時の話です。

 我が家のチビっ子怪獣、3歳児様のチュー助で有ったとしても、まだまだ身体能力は発達過程です。

 走り回って、ジャンプして、蹴りを放つチュー助ですが、バランス能力は今ひとつなためすぐに転びます。
 周囲への注意力もまだまだ発達途中なため、カーペットの縁や落ちているオモチャでよく転びます。

 転んでもすぐに立ち上がって、勢いよく走り出す日もあれば、そのまま「ままー!」と泣き出すこともあります。
 最近は「ままー!」と泣き出すことが多い気がします。
 外ならば兎も角、部屋のカーペットの上ならばそんなに痛くなさそうだけどなぁ、と思うのは大人の感覚なのかもしれません。
 子どもにとっては転んだ衝撃だけでもビックリして泣いてしまうのかもしれないと思います。

 そんなまだまだ元気が有り余っていた夜のチュー助。
 楽しそうに部屋の中で走っていたかと思うと、足がもつれて転んでしまいました。
 走っていた勢いも相まって、ズデンっ!と豪快に転けました。
 一部始終を目撃した私から見ても、今のは痛かっただろうなぁと感想を抱きました。
 絶対に泣くなぁと思って近寄り、抱き上げたチュー助はやはり泣き始めてしまいました。
 
 痛みとビックリで泣いてしまうチュー助をあやす私の側に近寄る小さな影。
 オモチャで遊んでいた犬助がトコトコと近寄ってきました。
 んん?どうしたのかなー?と思っていたら、犬助がティッシュで優しくチュー助の涙を拭いてくれたのです!
 犬助がチュー助の涙を拭いて、頭を撫でてあげれば、大粒の涙を流していたチュー助がニッコリと笑いました。

 どんだけにーにが好きなの、チュー助?!

 犬助の優しさと尊くて可愛いがふんだんに詰め込まれた麗しい兄弟愛にキュンキュンしました。
 うちの子たちが尊すぎて辛いけれど、ヤバいくらいに可愛らしい姿に頑張って生きる!と思った秋の夜でした。
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