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176、追いかけっこ
しおりを挟むウガイと手洗いの度に寸劇混じりの追いかけっこをチュー助と繰り広げるウサギです。
最近のチュー助は手洗いやウガイに洗面所へと移動する際に、何かを期待するように私を見ている気がするのは勘違いなのでしょうか?
恐らく勘違いでは無いと思ってしまっている私です。
手洗いやウガイをする。
クマ太郎もいる。
ママは怪獣役。
……という3つの方程式がチュー助の心の中で確立していると感じるのは、私の思い違いでは無いと思っています。
チュー助がご飯のあとや歯磨きのあとにクマ太郎が洗面所へと行こうと声を掛けても「やーだよー」と答えます。
別に「やーだよー」と悪戯な笑顔で答えることを問題視するつもりも有りません。
しかし、そんなチュー助が私へと何かを期待しているようにいつも感じます。
そのため私はチュー助の期待に答えるようにやることがあります。
「チュぅぅ助ェェ……!」
少しだけ声を低くして、語尾を伸ばしたように名前を呼ぶのが合図です。
そうしますとキラキラとしたパッチリ可愛いお目々でチュー助はクマ太郎と一緒に洗面所へと走って行きます。
私はチュー助を足音をわざと立てながら追いかけて行きます。
イメージはウルトラマンの怪獣です。
怪獣が大地を踏み鳴らすようにゆっくりと歩く姿を想像しながら洗面所へと追いかけて行く私。
洗面所へと辿り着いてもすぐには姿を見せずにドアを引っ掻くような音を立てたりして自分の存在をアピールする。
まるで貞子とかお化けが見えないけどいるとアピールする感じです。
そんな怪獣チックな私との追いかけっこを楽しみ、キャーキャー言って笑いながらウガイや手洗いをします。
私が捕まえるよりも先に手洗いやウガイが終わればチュー助の勝ちという設定みたいです。
そのため、私がチュー助を捕まえて勝利を得るパターンは全く無くて、チュー助が楽しくウガイと手洗いをするためだけの寸劇です。
まあ……それでもチュー助が楽しく手洗いとウガイをしてくれるならば、それで良いかなーという私とクマ太郎です。
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