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174、怖いという感情
しおりを挟むお昼休みに休憩室へと移動していたら、何となく視線を向けた先の窓の網戸にセミがとまっていたのを見付けて「うわっ」となったウサギです。
ぶっちゃけセミの裏側ってグロいですよね……。
いきなり何だ何だ?と言った感じですよね。
でもですね、ふとした瞬間に向けた視線の先に大きなセミの裏側が見えたら「うわっ」となる人は一定数居るのではないでしょうか……?
表側は木にとまっている姿を子供の頃から見慣れていますけど、なかなか裏側を見ることってない気がします。
大人になってからは特にセミへと興味を向ける事はありませんし……。
子どもの頃は弟が夏になるとセミを追いかけ回して、一緒にセミ取りをすることも有りました。
それから何十年……。
すっかり虫が嫌いになってしまった私。
子どもの頃には感じなかった気持ち悪いという感情が育った結果かと思います。
大人になるって何が変わっていくことなんだなあ……と黄昏る私です。
苦手なもの繋がりの話になりますが、少し前に「ドア閉め魔チュー助」を書きました。
それに少し関連するお話かもしれません。
前回の時に記しましたように、最近のチュー助はドア閉め魔です。
ドアが開いていると一目散に走って行ってドアを閉めます。
クマ太郎とも不思議だね、と話はしても別に悪いことではないので見守っていました。
そんな我が家での就寝時についてなんですが……。
我が家ではリビングと隣の部屋がスライドドアで開け閉めして、広く使ったり、区切ったり出来る間取りになっています。
そんなリビングから区切ることが出来る方の部屋を寝室として使っています。
夏の夜って暑いのでクーラーは付けたいものの、直接冷房が当たると寒かったりして子ども達が風邪をひかないかと心配になります。
そんな時にリビング側の冷房を付けてドアを少し開けておくと調度いい温度で眠ることが出来ます。
今までもずっとそうして夏の夜を過ごしてきた我が家。
しかし、チュー助がドア閉め魔を発動してからは、リビングとの境のドアを必ず締めてしまうようになりました。
チュー助が眠ったあとに眠気で怠い身体を引きずって、ドアを開けて涼しい風が入ってくるようにしてから倒れるように眠っていた私。
真夜中に「んーっ!」という声で目が醒めれば、布団に座ったチュー助が開いたドアを閉めろと指を指しています。
それが何度か続いた夜は流石に勘弁してほしいなぁっと言う感じでした。
そして、ある夜の就寝する直前のこと。
たまたまその日は電気を消灯したあとに、クマ太郎が戸締まりを見るためにもう一度リビングの方へと行きました。
リビングへのドアをすぐに戻るため開けたまま行ったクマ太郎。
そうしますと、チュー助が暗いリビングの方へクマ太郎を追い掛けてギャンギャン泣き始め、右往左往するという……。
抱き締めて落ち着かせて聞きますと、暗い部屋が見えるドアが開いているのが怖い、と。
正直に言いますと「あらまぁ……チュー助も怖いのね」と言った感じでした。
どうしても観察していると犬助の同じ頃に比べるとヤンチャで怖いもの知らずなチュー助。
チュー助も普通に暗いのが怖いのね、と少し微笑ましい気持ちになりました。
本当にそんな風に思ってしまうくらい、チュー助は今まで怖いという感情よりも好奇心の方が強くて心配になる子でしたから。
でも、一端に怖いという感情が芽生えてくれてチュー助の成長を感じました。
あと恐らくは、犬助の好んで視聴するゲゲゲの鬼太郎効果でしょうか?
子ども心に鬼太郎を見て怖いと感じていたのかもしれません。
取り敢えずは、チュー助の様子を見ながら怖がらないように対策を練っていこうと思っています。
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