徒然子育て日誌〜兼業風味を添えて〜

千代に咲く

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139、マミーポコ

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 保育園のお迎えに来たら犬助が同級生のパパにお腹おっきい!と連呼したので、思わず顔が引き攣ったウサギです。

 子どもって純粋無垢で、悪意なく現実を突き付けようとすることが有りますよね。
 自分や家族ならばまだマシですけれど、義理の両親や親戚へと心に突き刺さるようなことを言われると焦ります。
 それ以外に見知らぬ人や話したことのない同級生のパパへと外見的特徴を言われたりすると、顔が引き攣るか白目を向きたくなります。
 …………重々とわかるんです。
 子どもに本音と建前、正直な感想を口にしてはいけませんという言葉の意味を理解してもらえないことはわかるんですけれども……。
 でもそれでも、強面の体格の良い同じクラスのパパさんにお腹がおっきい!と連呼しなくてもいいと思うのです……!
 少し離れた靴箱の影で犬助が言ったので聞こえていなかったのでしょう。
 一度、二度とお腹おっきい!をなんの悪意もなく繰り返すので、親の私は冷や汗ものでした。
 何とか犬助の口を塞いでモゴモゴとほっぺを弄び、はっきりと言葉を言えない状態にして、そのパパさんの隣を足早に通り過ぎた私。
 片手に犬助、片手にチュー助を抱えて速やかに立ち去った私は、多少は挙動不審だったかもしれません。
 子どもの素直なお口は時として凶器となり得るということを痛感し、遠い目になってしまった私です。

 我が家ではドラックストアかネットでオムツを箱買いすることが多かったりします。
 布おむつは洗濯が大変ですけれども、紙オムツってコストが大変ですね。

 そんなパンパースやマミーポコには犬助もチュー助もお世話になっております。

 さて、そんなオムツを購入した日の夕方。

 リビングの一角に買ったばかりのマミーポコが鎮座しておりました。
 そのマミーポコに近付く小さな人影…………チュー助です。

 まるでプロレスのゴングが鳴り響くかのようにマミーポコに掴み掛かり、抱きしめ引っ付いたチュー助。
 
 そのままパッケージを引っ張ったかと思えば、マミーポコを持ち上げて大きく振りかぶり投げました。

 軽くバウンドして着地したマミーポコへと走り寄って伸し掛かったチュー助。

 果たして勝利のゴングはどちらに!?

 …………そんな感じでマミーポコと戯れるチュー助。
 本人は真面目に楽しそうに見えるので、マミーポコに自業自得な反撃を受けていても余程危なく無ければ様子を見る私とクマ太郎。

 何と言いますか…………弱冠2歳児にしてプロレスごっこするなんて驚きですね。

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