78 / 701
78、要領の良さは大切です
しおりを挟む週末の休みの間に建てられた我が家の鯉のぼりに、季節を感じているウサギです。
気が付けばもう4月の半ばを過ぎ去りまして、もうすぐ5月がやってきます。
5月といえば、我が家は男の子兄弟なので鯉のぼりを出す季節です。
我が家の鯉のぼりはアパート用の物なので、そんなに大きくは有りません。
時々、車を走らせているとすごく大きな立派な鯉のぼりを見かけます。
子ども達は「すごいすごい」とはしゃぎますが、大人の私はその大きな鯉のぼりの値段と立てる労力にブルブルしてしまいます。
子どもの頃の純粋な感情は、大人になるに連れて変化してしまうものだなぁと遠い目をしてしまった私です。
これはちょっと笑ってしまった昨夜のチュー助の話です。
夕食もお風呂も終わった子ども達の夜のまったりタイム。
最近の犬助とチュー助のお気に入りであるディズニーの「海賊島のキャプテンジェイク」。
仲良く二人でオープニングの音楽に合わせて踊ったり、真似をしたりしています。
しかし、どんなに楽しい時間にも終わりというラインは存在します。
我が家でのテレビをオフする最終ボーダーラインは10時ですが、それは歯磨きを9時半前から開始した場合に限ります。
そんなお約束を破ってしまった子がいました。
そう…………犬助です。
多くの場合においてクマ太郎が声を掛ければ動き出す子なんですが、昨夜はジェイクに熱狂するあまりクマ太郎の声に反応しないという……。
クマ太郎が歯磨きとうがいが大嫌いな2歳児様のチュー助を磨き終わっても、犬助は歯磨きを始めません。
うがいへと行くことをごねるチュー助の相手をしていても始めません。
とうとう怒ったクマ太郎が犬助を叱り始めました。
その一連の流れをキッチンから眺めていた私の視界にシュバッと走った小さな人影。
そう…………我らが暴れん坊2歳児様、チュー助です。
さっきまで絶対に行かない、行かないからね!とばかりにクマ太郎へと必死で抵抗していたチュー助。
そんなチュー助がシュバババッと忍者のように素早く動いたかと思うと、一目散に洗面所へと向かい、うがいを始めようとしたんです。
避けてあった子ども用の踏み台を自分で洗面台の前まで移動させて、私がチュー助を追いかけて洗面所へと辿り着いた時にはベストポジョンを確立していました。
第一子よりも、第二子の方が要領がいい、と誰かが言っていましたが本当ですね。
クマ太郎が本気で兄である犬助を叱り始めると同時に動いたチュー助。
パパの怒りを自分に向けないがための行動と思うと、その要領の良さに笑ってしまいました。
こんなにも小さい頃から周囲の感情を読み取っているチュー助がとてもすごいなぁと思う一連の出来事でした。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。





ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる