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47、ブルータスお前もか?!

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 体重を減らしたいとダイエットを決意しても、お菓子を貰うと嬉しくて食べてしまうウサギです。

 子どもを産むたびに増えるだけ増えて、全く減らない体重……。
 誰かが母乳を飲ませていれば、すぐに減るよ!と言っていましたが、そんなものは幻想であり、眉唾ものでした。
 脂肪や体重が増えるよりも、お財布の諭吉さんが増えるならば手放しで喜べるのはみんな一緒でしょうね。
 頑張って筋トレや食事制限をと思うのですが、簡単に餌付けされる自分が憎いです。
 意志の弱さは折り紙付きですが、もうちょっと努力をしてみようと思います。
 しかし、小さい子どもがいるママさん達はどんなタイミングで運動をしているんでしょう?
 子どもが一緒にいると運動を遊んでいると思われて登りかかってきますし、眠っているとランニングには行けませんよね?
 家の周囲は夜になると街灯が少ない影響でそれなりに暗いです。
 そうなると怖いのでランニングに行けませんし……?
 タイミングがなかなか難しいですが、出来る筋トレを続けていこうと思う私です。

 さてさて、最近の犬助の涙もろさはビックリするレベルです。

 保育園へとお迎えに行った帰り道。
 まずは、車へと二人を乗せなければなりません。
 そうなってきますと、まずはチュー助をチャイルドシートに乗せます。
 その後に犬助を簡易製のチャイルドシートへと乗せました。
 シートベルトを固定している時に、隣りに座っているチュー助が私の頭をバンバン叩きます。
 ダメよ、と言いながらシートベルトを固定している私の顔面に走った衝撃。

 犯人は満面の笑顔で私の顔面に、お気に入りの腹ペコ青虫マークの黄色い長靴をめり込ませたチュー助でした。

 人間って予想外の痛みに弱いですよね。
 条件反射で強めに「止めなさい!痛いでしょう!!」と怒ってしまった私。
 肩で息をしながら「はっ?!」と気が付いた時には、涙目になっているチュー助。

 頭を抱えたくなる気持ちを押し殺して、チュー助の元へと行き宥めました。
 頭を撫でて、チャイルドシートに乗せたまま抱きしめて。
 やっと落ち着き始めたと思って顔を上げると犬助と目が合いました。

 ……犬助がウルウルと涙目でした。

 「ブルータス、お前もか?!」的な気持ちと、「何で今?!」という気持ちがせめぎ合いました。

 犬助へ声を掛けると、シートベルトを付けるために自分の側にいたママがチュー助の側に行って、抱きしめたりしたのが寂しかったそうです。

 「わ~、とっても可愛いヤキモチ~」と余裕があれば微笑ましく思えたかもしれません。

 しかし、現実というものは過酷です。
 仕事でヘトヘトの身体に鞭打って、これからお風呂に入れたり、夕飯だったり、片付けだったり……。
 まだまだ一日の終わりはほど遠い時間。

 多少煤けた感じに疲労が滲み出ながら、今度は犬助を宥める保育園の駐車場での一幕でした。
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