徒然子育て日誌〜兼業風味を添えて〜

３７、初めての絵

　朝の準備が順調に進んだと思えば、チュー助にオモチャ箱をひっくり返されて悲鳴を上げたウサギです。

　本当に朝の準備は最後まで油断できませんね。
　朝ごはんも着替えも全部が順調に進んだと思えば、まさかのＫ.Ｏ.しそうな渾身の一撃をチュー助が放ちました。
　チュー助はオモチャ箱の縁を両手でしっかりと掴み、美しい放物線を描いてひっくり返しました。
　悲鳴を上げる私にキョトン、とした可愛らしい顔を向けるチュー助。
　我が家の２歳児様は今朝も絶好調に小さな怪獣さんの本領を発揮してくれました。
　何も分からずやっているのに、的確にこちらにダメージを与えてくるチュー助。
　朝からベスト記録更新を目指す速さでオモチャを箱に放り投げた私です。

　さてさてこれは、我が家の４歳児様である犬助の話です。
　犬助は図形、アルファベットや数字がなぜか好きです。
　なぜ好きなのかは私にもわからないのですが、気が付けば図形などが好きになっていました。
　そのため、犬助が書く絵は丸、四角、三角から始まり、まだまだ下手ですが数字やアルファベットへと移行しました。
　基本的に私は犬助本人が好きなものを自由に書けば良いと思うのです。
　特にそれを不満に思っているわけではありません。
　…………いえ、ちょっぴり寂しく感じています。

　同じ年頃の子がパパとママの絵を書いている姿を見ると、私達も描いてもらえないかなぁと欲が出てしまいます。
　犬助へママとパパの絵は描かないの？とちょっとアピールしてみましたが、「いや！」の一言で見事に撃沈しました。
　犬助が描きたくないと言うものを無理矢理に描かせたくは無いので気長に待つことにしていました。

　それから数ヶ月。
　やっと犬助が初めてのパパとママの絵を描いてくれました。
　まあ一番最初に描いたのはチュー助の似顔絵だったのはご愛嬌でしょう。
　念願の犬助からの似顔絵に私とクマ太郎はテンションMAX狂喜乱舞しました。
　クマ太郎が写真を取って義母に送るくらい嬉しかったです。
　
　マグネットペンで繰り返しお絵描き出来るボードに描いてくれたので、紙とは違ってすぐに消されちゃったのが残念でした。
　しかし、バッチリと写真を残せたので額縁に入れて飾るべきか検討中の私とクマ太郎です。