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彼は分かっていなかった
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そのままベイル男爵家に帰った私は、父と母に今日の出来事を全て話した。
「…婚約を解消する、だと?そしてその侯爵家の女性と結婚すると、クリフォード殿はそう言ったのだな?」
「ええ、たしかにそのように。…もうよろしいのではないですか?お父様。どうせ元々我が家にはさほどの利もない婚約でしたわ」
私が淡々とそう言うと、母も憤慨した様子で言った。
「そうですわあなた!娘をこんなにもこけにされてまで、わざわざあんな侯爵家を助けてあげる義理はございませんわよ。パトリシアのことを好いてくださっている殿方は何人もいるのですもの。この子の価値を分かってくださっていて、心から愛してくださる男性の元に嫁がせてあげたいわ」
父はふぅ、とため息をつくと、
「…分かった。エイムズ侯爵から頭を下げられた時、せめてパトリシアを大切にしてくれるご子息ならばと思い婚約に同意したが…。それさえも望めぬのならば、わざわざエイムズ侯爵家にしがみつく理由はひとつもないな」
そう言ったのだった。私たち親子は顔を見合わせあい、コクリと頷いた。
その後エイムズ侯爵家に婚約破棄の書面を届けた父は、私のためにと素晴らしい縁談をまとめてくれた。
「感激です!まさかパトリシア嬢と夫婦になることが叶うなんて…!あなたのことは以前からよく知っていました。お父上譲りで賢く商才のあるお嬢さんだと、こちらの領地の商人たちの間でも評判でしたし、ベイル男爵領は国内でも特に経営が順調で潤っているとか。きっとパトリシア嬢の才覚のおかげなのですよね」
向かいに座っていた子爵令息は、そう言って私を見つめながら瞳をキラキラと輝かせている。…ここまで褒められると、何だかすごく気恥ずかしい。
「私など、まだまだ父の足元にも及びませんわ。ですが、こうしてあなた様とのご縁をいただいた以上は、そちらの領地の収益をさらに上げてより一層潤沢にしていけるよう私も全力を尽くしますわ」
「…ありがとう、パトリシア嬢。ですが、僕があなたとの縁談を喜んでいるのは、あなたが才覚ある人だからというだけではありません。一人の女性としても、とても魅力的な方だと思っているんです。…信じてくださいね」
恥ずかしそうに耳を赤くしてそう言ってくれた子爵令息の顔を見て、私まで頬が熱くなってきたのだった。
******
「どういうことだクリフォード!!何故勝手にベイル男爵令嬢との婚約を破棄するなどと言った!」
先方から送られてきた婚約破棄の書類を手にした父が、こめかみに筋を浮かべて怒鳴り散らしてくる。
「元々あまりにも不釣り合いだったんですよ、この俺が男爵家の娘と結婚するだなんて。俺は学園で運命の相手に出会ったんです。シェリー・カヴァナー侯爵令嬢ですよ。彼女は侯爵家の娘だし、容姿も美しい。この俺の妻として相応しい人です。こっちの方が父上も嬉しいでしょう?」
「嬉しいわけがあるか!!しかも何故よりにもよってカヴァナー侯爵家なんだ…!あそこだって特別領地が潤っているわけでもない…、いや、むしろうちと同じくらいに切羽詰まっているからこそ、これまでろくな縁談がなかったんだろう…。ああ…!馬鹿息子め……!」
「…うちと同じくらいに、切羽詰まっている…?…どういう意味ですか…?」
まだ学生だからと遊び歩いてばかりいた俺は、自分の家の実情を何も知らなかった。この時初めて父から全てを聞いて、全身から血の気が引く思いがしたのだった──────
******
「パッ…………パトリシア……ッ!!」
「…あら、エイムズ侯爵令息。…また何か?」
何度も屋敷まで押しかけてきていたけれどずっと門前払いにしていたからだろうか、ついに彼はあの日のように学校の前までやって来た。しかも今日は卒業式。最後の最後まで騒がせてくれるものだ。あの日と同じように私たちを遠巻きに見ている下校中の生徒たちは、またかと興味津々の様子だ。
「パトリシア…!お、俺が間違っていた…!婚約破棄を取り消してくれないか…っ?し、知らなかったんだよ…。まさか…うちがここまで切羽詰まっていただなんて…!」
「……。今さらですわね。あなたから嫌われても馬鹿にされても、周囲から何と言われても、私はずっと黙っていましたわ。それがあなたの妻になる自分の役目だと思っていたからです。あなたに恥をかかせるわけにはいかないと。ですがもう、私には別の婚約者がおりますの」
「まっ、まだ正式に書面を交わしてはいないだろう?!うちとの婚約破棄がまだ済んでいないのだから!」
「ええ。ですからお早く書類を提出していただけます?」
「無理だよ!俺には君しかいないんだ!」
ざわ…、と、周囲がどよめき始める。一体どうなっているのかと疑問に思う人ばかりだろう。私は誰にも何も言っていないのだから。
エイムズ侯爵令息は膝をつき、私に懇願する素振りを見せる。もうなりふり構わずといった感じだ。
「俺たちの婚約は…、うちの父が君の父上に頼み込んで成立したものだったんだな…。資金援助に業務提携…。まさか…、か、格下の男爵家にそこまで世話になっているとも知らず…」
そう。
エイムズ侯爵は先代までと違い、破滅的に経営の才能がなかった。事業に失敗しては次から次へと経験のない新事業に手を出し、軒並み大赤字を出していた。
その上夫人やエイムズ家のご令嬢方は皆見栄っ張りの浪費家。家の財政難を社交界の人々に知られたくない一身で、宝石もドレスも次々と新しいものを買い込んでは着飾り、茶会やパーティーに出席し続けていたのだ。
何が悪いって、侯爵も悪い。素直に息子に「かくかくしかじかだから商売上手で羽振りの良いベイル男爵家の娘と結婚し、お前もしっかりと領地経営を学んでくれ」と伝えるべきだったのだ。だけど侯爵としての高いプライドがそれを許さなかったのだろう。自分が格下の男爵家にへこへこしている姿を息子に見られたくなかったのか。うちの両親は両親で、侯爵夫妻のプライドを慮ってか、決してこの息子の前で侯爵夫妻に尊大な態度はとらなかった。息子が勘違いするのも無理はない。
(まぁだとしても、この人の私を見下した態度やくだらない噂をバラ撒いたことは許せないわ)
せめて一人の女性として、人間として、もう少し尊重してくれていたら。
私は自分の運命を受け入れてこの人とエイムズ侯爵家のために一生懸命働いたのにな。
「調べてみたら、カヴァナー侯爵家もうちと似たりよったりな状況だったんだ…。頼むよパトリシア!このままじゃうちは破産してしまう…!お前のうちは男爵家のくせに裕福なんだろう?!父親もお前も商売の才能がすごくあるそうじゃないか!狭い領地でものすごい利益を上げているって父上が言っていた。俺たちのためにその頭を使ってくれよ!結婚してやるから!」
「……。」
いや、だから見下してるのがバレバレですってば。この期に及んで。
私は一度大きくため息をついて気を取り直すと、にっこりと微笑んで答えた。
「私たちの婚約はあなたの有責での破棄となりますわ。あなたがカヴァナー侯爵令嬢を伴ってここで結婚を宣言したのを大勢の人も見てますもの。ですから私は、私のことを大切にすると言ってくださった別の方と新たに婚約するつもりですの。どうぞお早く書類にサインをしてくださいませね。ご自分に釣り合ったお相手とのご結婚、どうぞお幸せに」
「な……っ!パッ……パトリシア……!」
以前言われたことをそのまま言い返し、私はその場を立ち去った。唖然として成り行きを見守っていた人々にも、身分違いだった不自然な婚約の真相が伝わったことだろう。
その後私は嫁ぎ先の子爵家で領地経営に携わり、実家共々安定した利益を上げ何不自由なく幸せに暮らしている。夫となった人は愛のある素敵な男性だった。
かつての婚約者だったエイムズ侯爵家は我が家に婚約破棄の慰謝料を支払ったものの、案の定その多額の支出に耐えきれず、婚姻関係を結んだカヴァナー侯爵家共々没落の一途を辿っているそうだ。
ーーーーー end ーーーーー
「…婚約を解消する、だと?そしてその侯爵家の女性と結婚すると、クリフォード殿はそう言ったのだな?」
「ええ、たしかにそのように。…もうよろしいのではないですか?お父様。どうせ元々我が家にはさほどの利もない婚約でしたわ」
私が淡々とそう言うと、母も憤慨した様子で言った。
「そうですわあなた!娘をこんなにもこけにされてまで、わざわざあんな侯爵家を助けてあげる義理はございませんわよ。パトリシアのことを好いてくださっている殿方は何人もいるのですもの。この子の価値を分かってくださっていて、心から愛してくださる男性の元に嫁がせてあげたいわ」
父はふぅ、とため息をつくと、
「…分かった。エイムズ侯爵から頭を下げられた時、せめてパトリシアを大切にしてくれるご子息ならばと思い婚約に同意したが…。それさえも望めぬのならば、わざわざエイムズ侯爵家にしがみつく理由はひとつもないな」
そう言ったのだった。私たち親子は顔を見合わせあい、コクリと頷いた。
その後エイムズ侯爵家に婚約破棄の書面を届けた父は、私のためにと素晴らしい縁談をまとめてくれた。
「感激です!まさかパトリシア嬢と夫婦になることが叶うなんて…!あなたのことは以前からよく知っていました。お父上譲りで賢く商才のあるお嬢さんだと、こちらの領地の商人たちの間でも評判でしたし、ベイル男爵領は国内でも特に経営が順調で潤っているとか。きっとパトリシア嬢の才覚のおかげなのですよね」
向かいに座っていた子爵令息は、そう言って私を見つめながら瞳をキラキラと輝かせている。…ここまで褒められると、何だかすごく気恥ずかしい。
「私など、まだまだ父の足元にも及びませんわ。ですが、こうしてあなた様とのご縁をいただいた以上は、そちらの領地の収益をさらに上げてより一層潤沢にしていけるよう私も全力を尽くしますわ」
「…ありがとう、パトリシア嬢。ですが、僕があなたとの縁談を喜んでいるのは、あなたが才覚ある人だからというだけではありません。一人の女性としても、とても魅力的な方だと思っているんです。…信じてくださいね」
恥ずかしそうに耳を赤くしてそう言ってくれた子爵令息の顔を見て、私まで頬が熱くなってきたのだった。
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「どういうことだクリフォード!!何故勝手にベイル男爵令嬢との婚約を破棄するなどと言った!」
先方から送られてきた婚約破棄の書類を手にした父が、こめかみに筋を浮かべて怒鳴り散らしてくる。
「元々あまりにも不釣り合いだったんですよ、この俺が男爵家の娘と結婚するだなんて。俺は学園で運命の相手に出会ったんです。シェリー・カヴァナー侯爵令嬢ですよ。彼女は侯爵家の娘だし、容姿も美しい。この俺の妻として相応しい人です。こっちの方が父上も嬉しいでしょう?」
「嬉しいわけがあるか!!しかも何故よりにもよってカヴァナー侯爵家なんだ…!あそこだって特別領地が潤っているわけでもない…、いや、むしろうちと同じくらいに切羽詰まっているからこそ、これまでろくな縁談がなかったんだろう…。ああ…!馬鹿息子め……!」
「…うちと同じくらいに、切羽詰まっている…?…どういう意味ですか…?」
まだ学生だからと遊び歩いてばかりいた俺は、自分の家の実情を何も知らなかった。この時初めて父から全てを聞いて、全身から血の気が引く思いがしたのだった──────
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「パッ…………パトリシア……ッ!!」
「…あら、エイムズ侯爵令息。…また何か?」
何度も屋敷まで押しかけてきていたけれどずっと門前払いにしていたからだろうか、ついに彼はあの日のように学校の前までやって来た。しかも今日は卒業式。最後の最後まで騒がせてくれるものだ。あの日と同じように私たちを遠巻きに見ている下校中の生徒たちは、またかと興味津々の様子だ。
「パトリシア…!お、俺が間違っていた…!婚約破棄を取り消してくれないか…っ?し、知らなかったんだよ…。まさか…うちがここまで切羽詰まっていただなんて…!」
「……。今さらですわね。あなたから嫌われても馬鹿にされても、周囲から何と言われても、私はずっと黙っていましたわ。それがあなたの妻になる自分の役目だと思っていたからです。あなたに恥をかかせるわけにはいかないと。ですがもう、私には別の婚約者がおりますの」
「まっ、まだ正式に書面を交わしてはいないだろう?!うちとの婚約破棄がまだ済んでいないのだから!」
「ええ。ですからお早く書類を提出していただけます?」
「無理だよ!俺には君しかいないんだ!」
ざわ…、と、周囲がどよめき始める。一体どうなっているのかと疑問に思う人ばかりだろう。私は誰にも何も言っていないのだから。
エイムズ侯爵令息は膝をつき、私に懇願する素振りを見せる。もうなりふり構わずといった感じだ。
「俺たちの婚約は…、うちの父が君の父上に頼み込んで成立したものだったんだな…。資金援助に業務提携…。まさか…、か、格下の男爵家にそこまで世話になっているとも知らず…」
そう。
エイムズ侯爵は先代までと違い、破滅的に経営の才能がなかった。事業に失敗しては次から次へと経験のない新事業に手を出し、軒並み大赤字を出していた。
その上夫人やエイムズ家のご令嬢方は皆見栄っ張りの浪費家。家の財政難を社交界の人々に知られたくない一身で、宝石もドレスも次々と新しいものを買い込んでは着飾り、茶会やパーティーに出席し続けていたのだ。
何が悪いって、侯爵も悪い。素直に息子に「かくかくしかじかだから商売上手で羽振りの良いベイル男爵家の娘と結婚し、お前もしっかりと領地経営を学んでくれ」と伝えるべきだったのだ。だけど侯爵としての高いプライドがそれを許さなかったのだろう。自分が格下の男爵家にへこへこしている姿を息子に見られたくなかったのか。うちの両親は両親で、侯爵夫妻のプライドを慮ってか、決してこの息子の前で侯爵夫妻に尊大な態度はとらなかった。息子が勘違いするのも無理はない。
(まぁだとしても、この人の私を見下した態度やくだらない噂をバラ撒いたことは許せないわ)
せめて一人の女性として、人間として、もう少し尊重してくれていたら。
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「調べてみたら、カヴァナー侯爵家もうちと似たりよったりな状況だったんだ…。頼むよパトリシア!このままじゃうちは破産してしまう…!お前のうちは男爵家のくせに裕福なんだろう?!父親もお前も商売の才能がすごくあるそうじゃないか!狭い領地でものすごい利益を上げているって父上が言っていた。俺たちのためにその頭を使ってくれよ!結婚してやるから!」
「……。」
いや、だから見下してるのがバレバレですってば。この期に及んで。
私は一度大きくため息をついて気を取り直すと、にっこりと微笑んで答えた。
「私たちの婚約はあなたの有責での破棄となりますわ。あなたがカヴァナー侯爵令嬢を伴ってここで結婚を宣言したのを大勢の人も見てますもの。ですから私は、私のことを大切にすると言ってくださった別の方と新たに婚約するつもりですの。どうぞお早く書類にサインをしてくださいませね。ご自分に釣り合ったお相手とのご結婚、どうぞお幸せに」
「な……っ!パッ……パトリシア……!」
以前言われたことをそのまま言い返し、私はその場を立ち去った。唖然として成り行きを見守っていた人々にも、身分違いだった不自然な婚約の真相が伝わったことだろう。
その後私は嫁ぎ先の子爵家で領地経営に携わり、実家共々安定した利益を上げ何不自由なく幸せに暮らしている。夫となった人は愛のある素敵な男性だった。
かつての婚約者だったエイムズ侯爵家は我が家に婚約破棄の慰謝料を支払ったものの、案の定その多額の支出に耐えきれず、婚姻関係を結んだカヴァナー侯爵家共々没落の一途を辿っているそうだ。
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