56 / 77
56. 帰国の決意
しおりを挟む
「……決して、簡単に信用できる人ではないんです。幼い頃から、父は私のことなんてまるっきり見向きもしませんでした。義母に疎まれ、兄姉たちに無視され、私がどんなに寂しい思いをしていても、ずっと見て見ぬふりをしていました。それに、お金のために私を嫌な男に嫁がせようとしたことも」
「……。あなたとあの素敵な旦那様がこれまで一緒に暮らせなかったことと、関係あるのね、きっと。……いいのよ。その辺は無理して話さないで」
「……すみません」
「ままぁ。じゅんびできたよー!」
帰り支度を整えたユーリが、どうだ見てくれといわんばかりに胸を張り、目の前にやって来た。彼と同じ目線にかがみ込み、斜めになっている帽子とめくれ上がっている上着の袖をさり気なく直してやりながら、私はユーリに微笑みかける。
「うん。偉いね。ユーリ、もう少しだけ待っててくれる?」
「あいっ」
ユーリはニパッと笑うと、まだ教室に残っているお友達のところにトテトテと走っていく。その姿を見ながら、私は立ち上がった。
「……そんな父なのに、まるで別人のように、手紙の中は後悔と謝罪の言葉で溢れていました。でも、確かにそれは父の筆跡で。許してくれなくてもいいから、一度だけでも会いたいと。……夫はもう会うべきじゃないと言うんです。私もそれが正しいと思います。せっかくこの王国にやって来て、ユーリを産んで、夫ともこうして一緒にいられるようになって。……正直、まだ問題は山積みなんですが、それでも実家にいた頃とは比べものにもならないほど、今は心穏やかな日々を送っています。わざわざ苦い思いをしに行く必要は、ないですよね」
それに、危険な目に遭うかもしれない。
父の手紙の内容がで全て嘘で、ただ私とユーリをおびき寄せるための餌でしかない可能性の方が大きい気がする。
だけど……。
答えの出ない葛藤を心の中で続けていると、コレット先生があっさりと言った。
「もしも私がレイニーさんと同じ立場なら、一度会いに行ってみるわ」
「えっ? そ、そうですか?」
「ええ」
先生は包み込むような笑みを浮かべて続ける。
「だって、気になって仕方がないのでしょう? お父様の謝罪の気持ちは、本物かもしれない。でも違うかもしれない。もしかしたら、何かの意図があってそんな手紙が送られてきたのかも。……レイニーさんは、知らんぷりはできないのでしょう? 今その手紙をサラリと無視できないでいるのなら、これから先もきっとずっと気にして生きていくことになりそうだもの。あの時自分が会いに行っていたらどうなったのかしら、父は私に会って、どんな言葉をかけてくれていたのかしら、って」
「……。はい……」
「そんなの嫌じゃない? どう転ぶにしても、私なら、一度会ってスッキリさせたいわ。レイニーさんとお父様の確執は、直接会うことで簡単になくなるものではないかもしれない。でも、相手の本心を知ることができれば、そのモヤモヤも晴れるんじゃないかしら。たとえいい方向に事が運ばなくても、思い煩うことはなくなると思うわ。ついでに溜め込んできた自分の気持ちもぶちまけちゃえば、よりスッキリするしね」
「先生……」
「……なんて、口を出しすぎたわね。ごめんなさいレイニーさん」
「……いいえ。ありがとうございます」
申し訳なさそうに笑みを浮かべるコレット先生に、私は静かにお礼を言った。たしかにその通りだ。このまま会わずに無視しても、手紙一つでこんなにも動揺している私だもの、これから先きっとモヤモヤが残ってしまう。
ユーリを連れてあの国に帰るのは、とても不安だけど……。
「もう一度、旦那様とゆっくり話し合ってごらんなさい」
私の心を見透かすように、コレット先生が言った。
「そうします、先生。ありがとうございました」
私は笑顔でそう返し、ユーリを連れて保育園を後にしたのだった。
その夜、ユーリが眠った後のリビングで、私は自分の気持ちをセシルに伝えた。
セシルは目を伏せ、深く息をつく。
「……そう言い出すような気はしていた」
「ごめんね、セシル。頭では分かってるの。行く必要はないって。だけど……、」
言い訳しようとする私を遮るように、セシルがゆっくりと首を振る。
「いや、君の気持ちも分かるよ。家族の問題は根が深い。簡単に割り切ったり、切り捨てたりできるものじゃないよな」
「……でもあなたは、私のために簡単にリグリー侯爵家を切り捨てたわ」
私がそう言うと、セシルはハハッと声を出して笑う。
「そりゃ、ティナかそれ以外の全てのどちらかを選べと言われれば、俺は迷わずティナを選ぶ男だ。他の選択肢なら俺だって悩んださ」
(ま、またそんなことをサラッと言うんだから……)
頬が熱くなり、私はセシルから目を逸らす。そんな私の髪を撫で、セシルが優しい声で言った。
「父君と会って、その本心を直接確かめたいというのなら、そうすればいい。どんな結末になろうとも、君には俺がいる」
「セシル……。ありがとう」
「ただし、君とユーリがレドーラ王国に足を踏み入れるのなら、俺は君たちのそばから一瞬たりとも離れない。だから、シアーズ男爵邸を訪問する時も、当然俺は君のそばにいるよ」
そう言うセシルの瞳は真剣そのもので、私は素直に頷いた。
「ええ。分かったわ」
「片時も離さない。いいね?」
「ええ」
「つまり、俺が王太子宮に出向き、ビクトール王太子殿下と謁見する時も、君たちは俺の隣にいるんだ。別の場所で待たせたりはしない。……分かったな?」
「ええ。……えぇっ!?」
反射的に首肯した後、私は思わず声を上げた。
「ま、待って。……え? 私も、王太子殿下と謁見するってこと……? ユーリも?」
「ああ。そう言っただろう。それが君たちのレドーラ行きの条件だ。元々一緒に帰国するなら、そうするつもりだった」
「そ……」
そんな……。私とユーリが、王太子宮に……?
そんなところに足を踏み入れたことは、いまだかつて一度もない。途端に心臓がバクバクと激しく脈打ちはじめる。
動揺している私を尻目に、セシルがポツリと言った。
「謁見用のドレスを新調しなくてはな、ティナ」
「……。あなたとあの素敵な旦那様がこれまで一緒に暮らせなかったことと、関係あるのね、きっと。……いいのよ。その辺は無理して話さないで」
「……すみません」
「ままぁ。じゅんびできたよー!」
帰り支度を整えたユーリが、どうだ見てくれといわんばかりに胸を張り、目の前にやって来た。彼と同じ目線にかがみ込み、斜めになっている帽子とめくれ上がっている上着の袖をさり気なく直してやりながら、私はユーリに微笑みかける。
「うん。偉いね。ユーリ、もう少しだけ待っててくれる?」
「あいっ」
ユーリはニパッと笑うと、まだ教室に残っているお友達のところにトテトテと走っていく。その姿を見ながら、私は立ち上がった。
「……そんな父なのに、まるで別人のように、手紙の中は後悔と謝罪の言葉で溢れていました。でも、確かにそれは父の筆跡で。許してくれなくてもいいから、一度だけでも会いたいと。……夫はもう会うべきじゃないと言うんです。私もそれが正しいと思います。せっかくこの王国にやって来て、ユーリを産んで、夫ともこうして一緒にいられるようになって。……正直、まだ問題は山積みなんですが、それでも実家にいた頃とは比べものにもならないほど、今は心穏やかな日々を送っています。わざわざ苦い思いをしに行く必要は、ないですよね」
それに、危険な目に遭うかもしれない。
父の手紙の内容がで全て嘘で、ただ私とユーリをおびき寄せるための餌でしかない可能性の方が大きい気がする。
だけど……。
答えの出ない葛藤を心の中で続けていると、コレット先生があっさりと言った。
「もしも私がレイニーさんと同じ立場なら、一度会いに行ってみるわ」
「えっ? そ、そうですか?」
「ええ」
先生は包み込むような笑みを浮かべて続ける。
「だって、気になって仕方がないのでしょう? お父様の謝罪の気持ちは、本物かもしれない。でも違うかもしれない。もしかしたら、何かの意図があってそんな手紙が送られてきたのかも。……レイニーさんは、知らんぷりはできないのでしょう? 今その手紙をサラリと無視できないでいるのなら、これから先もきっとずっと気にして生きていくことになりそうだもの。あの時自分が会いに行っていたらどうなったのかしら、父は私に会って、どんな言葉をかけてくれていたのかしら、って」
「……。はい……」
「そんなの嫌じゃない? どう転ぶにしても、私なら、一度会ってスッキリさせたいわ。レイニーさんとお父様の確執は、直接会うことで簡単になくなるものではないかもしれない。でも、相手の本心を知ることができれば、そのモヤモヤも晴れるんじゃないかしら。たとえいい方向に事が運ばなくても、思い煩うことはなくなると思うわ。ついでに溜め込んできた自分の気持ちもぶちまけちゃえば、よりスッキリするしね」
「先生……」
「……なんて、口を出しすぎたわね。ごめんなさいレイニーさん」
「……いいえ。ありがとうございます」
申し訳なさそうに笑みを浮かべるコレット先生に、私は静かにお礼を言った。たしかにその通りだ。このまま会わずに無視しても、手紙一つでこんなにも動揺している私だもの、これから先きっとモヤモヤが残ってしまう。
ユーリを連れてあの国に帰るのは、とても不安だけど……。
「もう一度、旦那様とゆっくり話し合ってごらんなさい」
私の心を見透かすように、コレット先生が言った。
「そうします、先生。ありがとうございました」
私は笑顔でそう返し、ユーリを連れて保育園を後にしたのだった。
その夜、ユーリが眠った後のリビングで、私は自分の気持ちをセシルに伝えた。
セシルは目を伏せ、深く息をつく。
「……そう言い出すような気はしていた」
「ごめんね、セシル。頭では分かってるの。行く必要はないって。だけど……、」
言い訳しようとする私を遮るように、セシルがゆっくりと首を振る。
「いや、君の気持ちも分かるよ。家族の問題は根が深い。簡単に割り切ったり、切り捨てたりできるものじゃないよな」
「……でもあなたは、私のために簡単にリグリー侯爵家を切り捨てたわ」
私がそう言うと、セシルはハハッと声を出して笑う。
「そりゃ、ティナかそれ以外の全てのどちらかを選べと言われれば、俺は迷わずティナを選ぶ男だ。他の選択肢なら俺だって悩んださ」
(ま、またそんなことをサラッと言うんだから……)
頬が熱くなり、私はセシルから目を逸らす。そんな私の髪を撫で、セシルが優しい声で言った。
「父君と会って、その本心を直接確かめたいというのなら、そうすればいい。どんな結末になろうとも、君には俺がいる」
「セシル……。ありがとう」
「ただし、君とユーリがレドーラ王国に足を踏み入れるのなら、俺は君たちのそばから一瞬たりとも離れない。だから、シアーズ男爵邸を訪問する時も、当然俺は君のそばにいるよ」
そう言うセシルの瞳は真剣そのもので、私は素直に頷いた。
「ええ。分かったわ」
「片時も離さない。いいね?」
「ええ」
「つまり、俺が王太子宮に出向き、ビクトール王太子殿下と謁見する時も、君たちは俺の隣にいるんだ。別の場所で待たせたりはしない。……分かったな?」
「ええ。……えぇっ!?」
反射的に首肯した後、私は思わず声を上げた。
「ま、待って。……え? 私も、王太子殿下と謁見するってこと……? ユーリも?」
「ああ。そう言っただろう。それが君たちのレドーラ行きの条件だ。元々一緒に帰国するなら、そうするつもりだった」
「そ……」
そんな……。私とユーリが、王太子宮に……?
そんなところに足を踏み入れたことは、いまだかつて一度もない。途端に心臓がバクバクと激しく脈打ちはじめる。
動揺している私を尻目に、セシルがポツリと言った。
「謁見用のドレスを新調しなくてはな、ティナ」
642
お気に入りに追加
1,994
あなたにおすすめの小説

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。

身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。

【完結】愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を
川上桃園
恋愛
「どうかもう私のことはお忘れください。閣下の幸せを、遠くから見守っております」
とある国で、宰相閣下が結婚するという新聞記事が出た。
これを見た地方官吏のコーデリアは突如、王都へ旅立った。亡き兄の友人であり、年上の想い人でもある「彼」に別れを告げるために。
だが目当ての宰相邸では使用人に追い返されて途方に暮れる。そこに出くわしたのは、彼と結婚するという噂の美しき令嬢の姿だった――。
これは、冷血宰相と呼ばれた彼の結婚を巡る、恋のから騒ぎ。最後はハッピーエンドで終わるめでたしめでたしのお話です。
第22回書き出し祭り参加作品
2025.1.26 女性向けホトラン1位ありがとうございます
2025.2.14 後日談を投稿しました

探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります

婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)

【完結】お姉様の婚約者
七瀬菜々
恋愛
姉が失踪した。それは結婚式当日の朝のことだった。
残された私は家族のため、ひいては祖国のため、姉の婚約者と結婚した。
サイズの合わない純白のドレスを身に纏い、すまないと啜り泣く父に手を引かれ、困惑と同情と侮蔑の視線が交差するバージンロードを歩き、彼の手を取る。
誰が見ても哀れで、惨めで、不幸な結婚。
けれど私の心は晴れやかだった。
だって、ずっと片思いを続けていた人の隣に立てるのだから。
ーーーーーそう、だから私は、誰がなんと言おうと、シアワセだ。
【完結】身勝手な旦那様と離縁したら、異国で我が子と幸せになれました
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
恋愛
腹を痛めて産んだ子を蔑ろにする身勝手な旦那様、離縁してくださいませ!
完璧な人生だと思っていた。優しい夫、大切にしてくれる義父母……待望の跡取り息子を産んだ私は、彼らの仕打ちに打ちのめされた。腹を痛めて産んだ我が子を取り戻すため、バレンティナは離縁を選ぶ。復讐する気のなかった彼女だが、新しく出会った隣国貴族に一目惚れで口説かれる。身勝手な元婚家は、嘘がバレて自業自得で没落していった。
崩壊する幸せ⇒異国での出会い⇒ハッピーエンド
元婚家の自業自得ざまぁ有りです。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/07……アルファポリス、女性向けHOT4位
2022/10/05……カクヨム、恋愛週間13位
2022/10/04……小説家になろう、恋愛日間63位
2022/09/30……エブリスタ、トレンド恋愛19位
2022/09/28……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる