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70.灰色の子犬たち
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「…何ですって…?」
王太后様?
なぜ突然、離宮に隠居して静かに暮らしている王太后様の名が出てくるの?
私は不信感を隠すことなくアドラム公爵を睨みつけた。
でも彼はそんな私の視線など意に介さぬとばかりに続ける。
「まだあくまで推測の域を出ませんが…、陛下をここまで誑かし、国政を大きく揺るがすきっかけとなったマデリーン妃に対して、王太后様が憎しみを募らせていたとしても何らおかしくはございません」
「畏れ多いことを…。あなた、自分が何を言っているのか分かってるの?アドラム公爵。何の証拠もなしに王太后様を殺人犯扱いするなど…。王族侮辱罪だわ」
「ふ…っ」
(……?!)
私の言葉を聞いたアドラム公爵は嘲るように鼻で笑った。信じられない。何なのこの人。無礼にも程があるわ。
「まぁ…、調べを進めるうちに証拠などいずれ上がるでしょう。そうすれば離宮から王太后様を連れ出し地下牢に拘束する他なくなりますな」
「…私は先日王太后様にお会いしたばかりです。その時のご様子を見る限り、とてもこのような大胆な犯行を企てなさるとは考えられないわ。王太后様は…、…マデリーン妃に対してそこまでの強い感情など抱いている様子はなかったもの」
そう。どちらかといえば王太后様は彼女にも腐っていく王宮にもあまり興味がなさそうだった。
「ほぉ。妃陛下は王太后様にお会いになられたと?」
「…ええ。そう言ってるでしょう」
「なるほど。ではその時に現在の状況についてのご相談を?」
「そうね。少し話したわ」
「ほぉほぉ…。それで王太后様は思い詰められて…。なるほど。ますます確信が深まりましたな」
「…は?…あなた、」
どうしても王太后様が犯人だと言いたげなアドラム公爵に腹が立ち、私が反論しようとした、その時だった。
部屋のドアがノックされ、侍女長のラナと数名の使用人たちが入ってきた。
「失礼いたします、陛下」
「ウーーー……、アンアンアンッ!!」
「キャンッ!キャンッ!!ウーー!!」
「……クゥーン…」
?!……な、何?
ラナに続くようにしておそるおそる部屋の中に入ってきた使用人たちが、床の上をモサモサと動く小さな灰色の物体を紐で引っ張っている。
「陛下、こちらの…、マデリーン妃のペットたちですが、いかがいたしましょう。あのまま部屋に置いておくわけにもいかず…」
「……。」
ラナが話しかけているのに、ジェラルド様は全く反応しない。
「……?ジェラルド様。……ジェラルド様、侍女長が問うております」
「キャンッ!!キャンッ!!」
灰色の長い毛の塊のような生き物は、よく見れば珍しい見目の子犬たちだった。ところどころ白い毛が混じっている。…まさか、元は真っ白なのかしら…。
ラナが困っているので私から促してみても、ジェラルド様は私の足元に縋りついたまま宙を見つめ何やらブツブツと呻いているだけだ。
「陛下…?」
「よろしいのでしょう?陛下。あの生き物たちは。処分して構いませんね?」
アドラム公爵がそう横槍を入れる。
「陛下がうるさくてかなわないからとここから追い出したあの犬たちです。マデリーン妃亡き今、もう必要ない愛玩品です。こちらで処分いたしますが、よろしいですな」
「……っ!」
なんてひどい…。
返事のないジェラルド様に念押しするアドラム公爵にますます嫌悪感が膨れ上がる。私は何気なく汚れた子犬たちを見やった。
「……クゥー…ン」
(…………っ!)
その時、一番気弱そうにふるふると小刻みに震えていた子犬が、まるで助けを求めるかのように濡れた真っ黒な瞳で私を見つめ返してきた。
そのあまりのひ弱さ、頼りなさ、そして思わず叫びたくなるほどの愛くるしさに、私の心は瞬時に決まった。
「この子たちは私が預かります」
「……は?」
アドラム公爵は私に胡乱な目を向ける。私は構わずラナに命じた。
「生き物を粗末に扱うものじゃないわ。世話をしてくれる人間がいないから処分だなんて…。私が面倒を見ます。ラナ、この子たちを離宮へ連れて行ってくれる?」
「承知いたしました、妃陛下」
ラナは心なしか明るい表情になりすぐさまそう返事をすると、使用人たちに指示し子犬たちを部屋から連れ出した。
「ほぉ、これはこれは。妃陛下は随分と物好きでいらっしゃる。かなり煩いそうですよ、あの犬共は。マデリーン妃もすぐに嫌気が差して邪険にしていたようですから」
「……。」
贅の限りを尽くしていたあのマデリーン妃がわざわざ飼っていたのなら、きっととても希少な犬種なのだろう。どうせ無理を言ってどこかから入手したに違いない。それなのに…、あんなに薄汚れてしまうほど放ったらかしにするなんて。
(許しがたい愚行は他にも数々あったけれど、…まさかこんな形で殺害されてしまうなんて…)
改めてアドラム公爵の顔を見る。公爵は光のない目で私をじっと見ていた。その表情のない目つきがあまりにも不気味で、思わず身震いしそうになる。
「…いずれ真相は分かりますわ。悪事は露呈するもの。私利私欲に塗れた企みは神がお許しになりません」
「ええ。一刻も早く大罪人を捕縛せねばなりませんな。…妃陛下も、どうぞこれまで以上にお気を付けくださいませ。側妃殿が殺害された以上…」
「ア、アリア…!俺が、…俺が間違っていた…!ゆ、許してくれ…!これからは…、心を入れ替える…。俺を見捨てないでくれぇ…っ」
宰相の言葉に恐怖が増したのか、ジェラルド様が私の足を一層強く抱きしめながらガクガクと震えしがみついてくる。……ああ、もう。本当に蹴飛ばしたい。鬱陶しい。
憐れむ気持ちなど欠片も湧いてこない。
「私は大丈夫です。優秀な護衛たちが四六時中守ってくれていますので。それよりも、陛下の警備の強化を。ファウラー騎士団長に命じて手練れの護衛たちを配置してもらってちょうだい。……もう、いい加減お離しくださいませ!」
私はついに自分のドレスを強く引っ張り上げ、いつまでも離れてくれないジェラルド様を乱暴に引き剥がした。その反動でベタンと床に這いつくばる情けない夫を見て、ほんのわずか、本当に少しだけ、溜飲が下がった。
王太后様?
なぜ突然、離宮に隠居して静かに暮らしている王太后様の名が出てくるの?
私は不信感を隠すことなくアドラム公爵を睨みつけた。
でも彼はそんな私の視線など意に介さぬとばかりに続ける。
「まだあくまで推測の域を出ませんが…、陛下をここまで誑かし、国政を大きく揺るがすきっかけとなったマデリーン妃に対して、王太后様が憎しみを募らせていたとしても何らおかしくはございません」
「畏れ多いことを…。あなた、自分が何を言っているのか分かってるの?アドラム公爵。何の証拠もなしに王太后様を殺人犯扱いするなど…。王族侮辱罪だわ」
「ふ…っ」
(……?!)
私の言葉を聞いたアドラム公爵は嘲るように鼻で笑った。信じられない。何なのこの人。無礼にも程があるわ。
「まぁ…、調べを進めるうちに証拠などいずれ上がるでしょう。そうすれば離宮から王太后様を連れ出し地下牢に拘束する他なくなりますな」
「…私は先日王太后様にお会いしたばかりです。その時のご様子を見る限り、とてもこのような大胆な犯行を企てなさるとは考えられないわ。王太后様は…、…マデリーン妃に対してそこまでの強い感情など抱いている様子はなかったもの」
そう。どちらかといえば王太后様は彼女にも腐っていく王宮にもあまり興味がなさそうだった。
「ほぉ。妃陛下は王太后様にお会いになられたと?」
「…ええ。そう言ってるでしょう」
「なるほど。ではその時に現在の状況についてのご相談を?」
「そうね。少し話したわ」
「ほぉほぉ…。それで王太后様は思い詰められて…。なるほど。ますます確信が深まりましたな」
「…は?…あなた、」
どうしても王太后様が犯人だと言いたげなアドラム公爵に腹が立ち、私が反論しようとした、その時だった。
部屋のドアがノックされ、侍女長のラナと数名の使用人たちが入ってきた。
「失礼いたします、陛下」
「ウーーー……、アンアンアンッ!!」
「キャンッ!キャンッ!!ウーー!!」
「……クゥーン…」
?!……な、何?
ラナに続くようにしておそるおそる部屋の中に入ってきた使用人たちが、床の上をモサモサと動く小さな灰色の物体を紐で引っ張っている。
「陛下、こちらの…、マデリーン妃のペットたちですが、いかがいたしましょう。あのまま部屋に置いておくわけにもいかず…」
「……。」
ラナが話しかけているのに、ジェラルド様は全く反応しない。
「……?ジェラルド様。……ジェラルド様、侍女長が問うております」
「キャンッ!!キャンッ!!」
灰色の長い毛の塊のような生き物は、よく見れば珍しい見目の子犬たちだった。ところどころ白い毛が混じっている。…まさか、元は真っ白なのかしら…。
ラナが困っているので私から促してみても、ジェラルド様は私の足元に縋りついたまま宙を見つめ何やらブツブツと呻いているだけだ。
「陛下…?」
「よろしいのでしょう?陛下。あの生き物たちは。処分して構いませんね?」
アドラム公爵がそう横槍を入れる。
「陛下がうるさくてかなわないからとここから追い出したあの犬たちです。マデリーン妃亡き今、もう必要ない愛玩品です。こちらで処分いたしますが、よろしいですな」
「……っ!」
なんてひどい…。
返事のないジェラルド様に念押しするアドラム公爵にますます嫌悪感が膨れ上がる。私は何気なく汚れた子犬たちを見やった。
「……クゥー…ン」
(…………っ!)
その時、一番気弱そうにふるふると小刻みに震えていた子犬が、まるで助けを求めるかのように濡れた真っ黒な瞳で私を見つめ返してきた。
そのあまりのひ弱さ、頼りなさ、そして思わず叫びたくなるほどの愛くるしさに、私の心は瞬時に決まった。
「この子たちは私が預かります」
「……は?」
アドラム公爵は私に胡乱な目を向ける。私は構わずラナに命じた。
「生き物を粗末に扱うものじゃないわ。世話をしてくれる人間がいないから処分だなんて…。私が面倒を見ます。ラナ、この子たちを離宮へ連れて行ってくれる?」
「承知いたしました、妃陛下」
ラナは心なしか明るい表情になりすぐさまそう返事をすると、使用人たちに指示し子犬たちを部屋から連れ出した。
「ほぉ、これはこれは。妃陛下は随分と物好きでいらっしゃる。かなり煩いそうですよ、あの犬共は。マデリーン妃もすぐに嫌気が差して邪険にしていたようですから」
「……。」
贅の限りを尽くしていたあのマデリーン妃がわざわざ飼っていたのなら、きっととても希少な犬種なのだろう。どうせ無理を言ってどこかから入手したに違いない。それなのに…、あんなに薄汚れてしまうほど放ったらかしにするなんて。
(許しがたい愚行は他にも数々あったけれど、…まさかこんな形で殺害されてしまうなんて…)
改めてアドラム公爵の顔を見る。公爵は光のない目で私をじっと見ていた。その表情のない目つきがあまりにも不気味で、思わず身震いしそうになる。
「…いずれ真相は分かりますわ。悪事は露呈するもの。私利私欲に塗れた企みは神がお許しになりません」
「ええ。一刻も早く大罪人を捕縛せねばなりませんな。…妃陛下も、どうぞこれまで以上にお気を付けくださいませ。側妃殿が殺害された以上…」
「ア、アリア…!俺が、…俺が間違っていた…!ゆ、許してくれ…!これからは…、心を入れ替える…。俺を見捨てないでくれぇ…っ」
宰相の言葉に恐怖が増したのか、ジェラルド様が私の足を一層強く抱きしめながらガクガクと震えしがみついてくる。……ああ、もう。本当に蹴飛ばしたい。鬱陶しい。
憐れむ気持ちなど欠片も湧いてこない。
「私は大丈夫です。優秀な護衛たちが四六時中守ってくれていますので。それよりも、陛下の警備の強化を。ファウラー騎士団長に命じて手練れの護衛たちを配置してもらってちょうだい。……もう、いい加減お離しくださいませ!」
私はついに自分のドレスを強く引っ張り上げ、いつまでも離れてくれないジェラルド様を乱暴に引き剥がした。その反動でベタンと床に這いつくばる情けない夫を見て、ほんのわずか、本当に少しだけ、溜飲が下がった。
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