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31. 一堂に会す
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「……ご無沙汰しております、アルバート王弟殿下」
「……ああ。久しぶりだね、ヘイワード公爵令息」
ラウル様がアルバート様に挨拶をすると、アルバート様も淡々と挨拶を返す。そのアルバート様の顔からは、先ほどまでの優しい微笑みが跡形もなく消え去っていた。
ラウル様もまた感情のない冷たい表情を浮かべたまま、私にチラリと視線を送った。
「君はこんなところで一体何をしているんだ」
「……っ、」
久しぶりに私にかけられたラウル様の言葉はあまりにも冷淡で、まるで嫌いな他人に対してぞんざいに話しかけているといった態度だった。こんなところをアルバート様に見られることになってしまうなんて。
「……図書館に本を借りに来ておりました。私はここに自由に出入りすることを認められておりますので」
返事をする声が無様に震えてしまう。久々に夫と会話を交わす緊張と、あからさまな彼の敵意にまた傷付き、怯んでしまっているからだった。
私の言葉を聞いたラウル様の表情が、ますます冷たくなる。
「それで君は手ぶらで、畏れ多くも王弟殿下に荷物持ちをさせているというわけか。王太子殿下の元ご婚約者候補は随分と尊大なことだ。……アルバート王弟殿下、妻が大変失礼な真似をいたしました。お詫び申し上げます。それらの本は私が運びますので」
(…………っ!)
ラウル様の言葉は私の胸を思いきり深く切りつけた。私への冷めきった感情を、人前で取り繕うことさえしたくないらしい。しかも、王弟殿下の前だというのに。
あまりにも惨めで、泣きそうになる。
「……構わない。これは私が持つと言って、遠慮するティファナ嬢から取り上げたんだ。事情も知らぬうちから、自分の妻に対して随分と冷たい物言いをするんだな。彼女を責めないでくれるか」
(アルバート様……)
私を庇うアルバート様の言葉に、胸が熱くなる。気を抜いたら涙が零れてしまいそうだった。
その時。
「ラウル様……。あ、あの、奥様のお荷物でしたら、私がお持ちいたします……っ」
「いいよ、ブライト君。君は気にすることはない。ありがとう」
(……ラウル、様……?)
ラウル様のすぐそばに控えていたロージエさんが、彼の腕にほんの少し触れながら、そんなことを言った。あくまで控えめな態度といった様子だけれど、妻である私の前で彼を親しげにファーストネームで呼び、しかもさりげなく体にまで触れた。そしてラウル様はそんな彼女に向かって、ほんの一瞬だけど、とても優しい視線を送った。私に話しかけた時とは、声色まで違う。
気付かないほど、愚かな女ではないつもりだ。
心が凍りつきそうだった。
「君たちはここで何を? そちらの女性は?」
今度はアルバート様がラウル様にそんなことを尋ねる。まるで尋問しているような口調だった。ラウル様は微妙に口角を上げる。
「私はもちろん、仕事中ですよ。各部署へ書類を持って回っているところです。こちらはロージエ・ブライト君。私の部下です」
「おっ!お初に、お目に、か、かかります……っ」
ロージエさんはこちらが驚くほどに狼狽えながらアルバート様に挨拶をする。その姿はあまりにも落ち着きがなく、見苦しいほどの焦りようだった。
けれどラウル様はそんな彼女を優しく見守りながら、クスリと笑みさえ漏らしたのだ。
「申し訳ございません、殿下。王家の方に接したことなどこれまでないものですから、何分不慣れで。無作法をお許しください」
(……まるでロージエさんの方が、この人の妻みたい。こんな風に庇って、代わりに謝罪をするなんて)
ラウル様はあくまでこの人の上司だから。部下の無作法を代わりに詫びたのだ。
とてもそんな風に素直に受け取ることはできなかった。二人の間には甘やかな空気がほのかに漂い、何もない男女のそれではなかったから。
そしてそれに気付かないほど、アルバート様も鈍くはなかった。
「……そうか。二人は随分と気心の知れた関係のようだ。仕事上、信頼関係を築くことは大事かもしれないが、節度を保つことはそれ以上に大切だ。互いによく弁えるといい」
釘を刺すアルバート様の言葉に、ラウル様もまた不快感を顕わにした。相手は王族だというのに。ロージエさんの無作法を詫びる前に、ご自分こそ露骨すぎるということが分からないのだろうか。
「……当然のことです、殿下。大変僭越ではございますが、王弟殿下こそ、私の妻に対して少し距離が近すぎるのではないかと。幼少の頃より親しいご関係であることは承知しておりますが、もう子どもではないのですから、妻の立場をお考えいただけますとありがたいです。妻に品のない噂でも立ちますと、私の立場もありませんので」
(──────っ! な……、)
ラウル様の失礼な言葉が信じられず、私は彼を凝視した。寡黙な彼には考えられないほど饒舌に、彼はアルバート様に歯向かった。私とアルバート様の距離が近いことに嫉妬しているわけじゃない。おそらくラウル様は、ロージエさんとの親密さを咎められたことに対し、子どものように腹を立てているのだ。
アルバート様の纏う空気がどす黒く、冷え切ったものに変わった気がした。
どう口を挟もうかと私が頭を回転させはじめた、その時だった。
「おや、こんなところでお揃いかい? 珍しい顔ぶれだなぁ」
(っ! ……こ、この声は……)
アルバート様とラウル様のやり取りに夢中で気付かなかった。振り返ると、そこにはヘラヘラと薄ら笑いを浮かべる王太子殿下ダミアン様と、その婚約者であるカトリーナがいた。
「……ああ。久しぶりだね、ヘイワード公爵令息」
ラウル様がアルバート様に挨拶をすると、アルバート様も淡々と挨拶を返す。そのアルバート様の顔からは、先ほどまでの優しい微笑みが跡形もなく消え去っていた。
ラウル様もまた感情のない冷たい表情を浮かべたまま、私にチラリと視線を送った。
「君はこんなところで一体何をしているんだ」
「……っ、」
久しぶりに私にかけられたラウル様の言葉はあまりにも冷淡で、まるで嫌いな他人に対してぞんざいに話しかけているといった態度だった。こんなところをアルバート様に見られることになってしまうなんて。
「……図書館に本を借りに来ておりました。私はここに自由に出入りすることを認められておりますので」
返事をする声が無様に震えてしまう。久々に夫と会話を交わす緊張と、あからさまな彼の敵意にまた傷付き、怯んでしまっているからだった。
私の言葉を聞いたラウル様の表情が、ますます冷たくなる。
「それで君は手ぶらで、畏れ多くも王弟殿下に荷物持ちをさせているというわけか。王太子殿下の元ご婚約者候補は随分と尊大なことだ。……アルバート王弟殿下、妻が大変失礼な真似をいたしました。お詫び申し上げます。それらの本は私が運びますので」
(…………っ!)
ラウル様の言葉は私の胸を思いきり深く切りつけた。私への冷めきった感情を、人前で取り繕うことさえしたくないらしい。しかも、王弟殿下の前だというのに。
あまりにも惨めで、泣きそうになる。
「……構わない。これは私が持つと言って、遠慮するティファナ嬢から取り上げたんだ。事情も知らぬうちから、自分の妻に対して随分と冷たい物言いをするんだな。彼女を責めないでくれるか」
(アルバート様……)
私を庇うアルバート様の言葉に、胸が熱くなる。気を抜いたら涙が零れてしまいそうだった。
その時。
「ラウル様……。あ、あの、奥様のお荷物でしたら、私がお持ちいたします……っ」
「いいよ、ブライト君。君は気にすることはない。ありがとう」
(……ラウル、様……?)
ラウル様のすぐそばに控えていたロージエさんが、彼の腕にほんの少し触れながら、そんなことを言った。あくまで控えめな態度といった様子だけれど、妻である私の前で彼を親しげにファーストネームで呼び、しかもさりげなく体にまで触れた。そしてラウル様はそんな彼女に向かって、ほんの一瞬だけど、とても優しい視線を送った。私に話しかけた時とは、声色まで違う。
気付かないほど、愚かな女ではないつもりだ。
心が凍りつきそうだった。
「君たちはここで何を? そちらの女性は?」
今度はアルバート様がラウル様にそんなことを尋ねる。まるで尋問しているような口調だった。ラウル様は微妙に口角を上げる。
「私はもちろん、仕事中ですよ。各部署へ書類を持って回っているところです。こちらはロージエ・ブライト君。私の部下です」
「おっ!お初に、お目に、か、かかります……っ」
ロージエさんはこちらが驚くほどに狼狽えながらアルバート様に挨拶をする。その姿はあまりにも落ち着きがなく、見苦しいほどの焦りようだった。
けれどラウル様はそんな彼女を優しく見守りながら、クスリと笑みさえ漏らしたのだ。
「申し訳ございません、殿下。王家の方に接したことなどこれまでないものですから、何分不慣れで。無作法をお許しください」
(……まるでロージエさんの方が、この人の妻みたい。こんな風に庇って、代わりに謝罪をするなんて)
ラウル様はあくまでこの人の上司だから。部下の無作法を代わりに詫びたのだ。
とてもそんな風に素直に受け取ることはできなかった。二人の間には甘やかな空気がほのかに漂い、何もない男女のそれではなかったから。
そしてそれに気付かないほど、アルバート様も鈍くはなかった。
「……そうか。二人は随分と気心の知れた関係のようだ。仕事上、信頼関係を築くことは大事かもしれないが、節度を保つことはそれ以上に大切だ。互いによく弁えるといい」
釘を刺すアルバート様の言葉に、ラウル様もまた不快感を顕わにした。相手は王族だというのに。ロージエさんの無作法を詫びる前に、ご自分こそ露骨すぎるということが分からないのだろうか。
「……当然のことです、殿下。大変僭越ではございますが、王弟殿下こそ、私の妻に対して少し距離が近すぎるのではないかと。幼少の頃より親しいご関係であることは承知しておりますが、もう子どもではないのですから、妻の立場をお考えいただけますとありがたいです。妻に品のない噂でも立ちますと、私の立場もありませんので」
(──────っ! な……、)
ラウル様の失礼な言葉が信じられず、私は彼を凝視した。寡黙な彼には考えられないほど饒舌に、彼はアルバート様に歯向かった。私とアルバート様の距離が近いことに嫉妬しているわけじゃない。おそらくラウル様は、ロージエさんとの親密さを咎められたことに対し、子どものように腹を立てているのだ。
アルバート様の纏う空気がどす黒く、冷え切ったものに変わった気がした。
どう口を挟もうかと私が頭を回転させはじめた、その時だった。
「おや、こんなところでお揃いかい? 珍しい顔ぶれだなぁ」
(っ! ……こ、この声は……)
アルバート様とラウル様のやり取りに夢中で気付かなかった。振り返ると、そこにはヘラヘラと薄ら笑いを浮かべる王太子殿下ダミアン様と、その婚約者であるカトリーナがいた。
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