33 / 35
33. 行き着いた先(※sideイルゼ)
しおりを挟む
「……な……、何よ、ここ……。う、嘘、でしょ……?」
幾日も幾日も粗末な馬車に揺られて、ようやく辿り着いた、私たち夫婦の新しい住まいだという土地。そして、その屋敷。
馬車から降りてそれを目にした途端、私は呆然と立ち竦んだ。
見渡す限りの地味な茶色い風景。実りの少ない荒れた田畑。虚ろな目をした痩せた男が、手にした作物を無気力にとぼとぼと運んでいる。
「…………。」
私はゆっくりと振り返った。そこにはまるでお化け屋敷のような、ボロボロの古い館。王宮はおろか、私の実家バトリー子爵家の屋敷とでさえ比べものにもならないほど、小さくて粗末な建物だった。
「嘘でしょう……、嘘って言って……」
私はもう一度呟いた。
私とウェインが国王陛下より移り住むよう言われた場所、旧モンクリーフ男爵領。そこは、華やかで最先端のあらゆる品物が揃った王都とはあまりにもかけ離れた、寂れきったド田舎だった。
「冗談じゃないわ!!こんな場所に住めるわけがないでしょう!!ねぇ!ウェイン!……ウェインってば!!国王陛下に直談判してよ!きっと陛下はここの惨状を知らないのよ!だから簡単にここに住めなんて言ってきたんだわ!こんな場所……、王族が住めるところじゃないわ!……ひっ!」
馬車から降ろした荷物を、黙々と屋敷の中へ運び込むウェインの服をグイグイ引っ張って抗議していると、突然横からぬぼーっと現れた皺くちゃのおばあさんが、私のキャリーバッグを無言で受け取り運びはじめた。
「なっ、何なの?あの人。怖いわ……」
「……ここの使用人だそうだ。唯一のな」
「使用人?……え?唯一?唯一って?あ、あの人しか使用人がいないって言うの?あのおばあさんだけ?!」
嘘でしょう?あの覇気のないおばあさん一人?じゃあ一体誰が、私の身の回りの世話をしてくれるっていうのよ。あの人紅茶入れられるの?……え?料理は?
狼狽える私とは対照的に、ウェインはまるで全てを受け入れているかのように黙々と荷物を片付けている。今にも崩れそうなほど傷んだ階段をギシギシ上がり、少ない部屋の一つを開け、埃を被った薄汚いクローゼットに、構うことなく服を乱雑に詰め込んでいく。
私は焦った。
「ねぇってば!何してるのよ!あんたまさか、この状況を受け入れてるわけじゃないでしょうね?!」
「……他にどうしろって言うんだ」
「……っ、」
そう答えたウェインは、王宮にいた時とはまるで別人のようだ。この短期間で幽霊みたいになってしまった。無気力で、笑いもせず怒りもせず、ただ感情をなくしたようにぼーっと動いているだけ。
このお化け屋敷にふさわしい、生気のない幽霊だ。
なんで突然こんなことになったのよ……!
ついこの前まで、王宮で悠々自適に過ごしていたはずなのに。ウェインはいちいちうるさかったけど、それさえ無視していればそこそこ楽しい毎日だった。欲しい物をじゃんじゃん買って、友達を呼んで、私を褒めそやすそいつらのおべっかを聞きながらお茶を飲んで。侍女が少しでも気に入らない態度をとれば容赦なく怒りをぶつけて、何度も謝らせストレスを発散して。皆言いなりで、これぞ王族って感じの毎日だった。楽しかったのに。
なんで……こんなことになっちゃったのよ。
ウェインさえ、もっとしっかりしてくれていれば……、こんなことにはなってないはずなのよ!!
腹が立って仕方がない。何なの?こいつ。
「……私は絶対に嫌だからね、こんなところに住むの」
こっちを見向きもしないウェインの後ろ姿を睨みつけながら、私は言った。
「王宮に帰るわ。こんなところ一日だっていたくない」
「……お前は本当に馬鹿なんだな。もう俺たちの居場所は、あそこにはないんだよ。ここで人生を終えるしかないんだ。黙ってさっさと片付けろ」
「嫌よ!!なんでこんなところで生きていかなきゃならないのよ!!まだまだ人生は長いのよ?!死ぬまでここにいろって言うの?!冗談じゃないわ!!」
「……。」
ウェインは返事さえしなくなった。私を無視して、のろのろと荷物を片付けるばかりだ。苛立ちが限界を超えた。
「あんたが王太子だから!私があんたを選んだのは、それだけが理由よ!国で一番の裕福な暮らしができると思ったから!それなのに、これじゃ……、これじゃ何の意味もないじゃないの!!あんたと夫婦でいる意味がないわ!!むしろもう、あんたは私の人生の足枷よ!!」
「……。」
「……いいわ、もう。あんたみたいな頼りにならない男はいらない。……離婚するわ。実家に帰る」
「……。」
「あんたと別れて裕福な高位貴族の男を捕まえるわ。こんな惨めな思いを私にさせないいい男を捕まえて、私だけ返り咲いてやるわよ」
ウェインの背中を睨みつけ、私は部屋を出ようとした。
すると、
「……く……、くく……っ、……くくくくく……」
(……?)
後ろから不気味な音が聞こえてきて、私は振り返った。
「……っ!!ひ……っ、」
ウェインがこっちを見ていた。血走った目で私を見据え、頬をブルブルと妙な具合に震わせながら、引き攣った気持ちの悪い笑みを浮かべて。
見たこともない夫の異様な形相に、私は思わず立ち竦んだ。恐ろしくて声も出ない。
「く……ははは……、離婚?……離婚だと?馬鹿なことを言うんじゃない、このクズが。俺を地獄に突き落としておきながら、自分だけここから逃げるつもりか。誰がさせるか、そんなこと……!俺はお前を絶対に逃がさないぞ。離婚なんかするものか。お前はここで生涯を終えるんだ。貧しさと惨めさに呻き苦しみながら、人生の最後の日までここで暮らすんだよ。俺と二人でな!!」
「…………っ!!」
やだ……おかしい。
何なの?こいつ。気でも触れたの?目つきがまともじゃないわ。怖い。
ただならぬ様子の夫を怯えながら見つめていると、夫は私を指差して言った。
「ほら、早く片付けて来いよ。お前のわずかな荷物をな。持ち物は全部大事に使えよ。もう新しいものなど、死ぬまで何も買えないかもしれないぞ。くくくくく、ふふ、ふふふふ……」
「ウ……、ウェイン……」
「片付けたら、小作人たちを手伝ってこい。仕事をするんだ、イルゼ」
「……は?な、なに言ってるのよ、あんた……。ホントにおかしくなっちゃったの?!」
やっぱり気が狂ったんだ。私に小作人と一緒に働けだなんて。ついこの前まで、私は王太子妃だったのよ。庶民じゃない。なのに、何で私がそんなことしなきゃいけないのよ。
しかしウェインは、相変わらず不気味にニタニタ笑いながら言った。
「俺たちはもう優雅に暮らしていられるご身分じゃないんだ。働いて自分たちの食い扶持を稼がないとな。こんな痩せ細った実りの少ない土地だ、領民たちと同様にがむしゃらに働いて、どうにか生き延びていくしかないってことだよ。俺もお前もな」
「そ……、そんな……!!」
嫌だ。嫌だ。絶対に嫌だ!!そんな人生は嫌!!何でこんなことになったのよ……!私は高貴な男と結婚して、一生優雅に贅沢を満喫しながら生きていくはずだったのに。
どうして…………!
その日の夜。
「…………。」
食堂で出されたパサパサのパンと具の少ないスープ、干からびかけたわずかな肉の欠片だけの夕食を見て、私は絶望した。王宮での豪華な食事が頭をよぎる。
美しい装飾の入った食器やグラス、磨き抜かれたカトラリー。次々に何品も出てくる、高級食材を惜しみなく使った美味しいお料理。甘くとろける綺麗な色のデザートたち。きらびやかなシャンデリアの下で、それらを堪能していた日々。
「……う……、……うぅぅ……っ……」
生気のない顔で粗末な料理を黙々と食べ続けるウェインの向かいで、私はボロボロと涙を流し続けた。
幾日も幾日も粗末な馬車に揺られて、ようやく辿り着いた、私たち夫婦の新しい住まいだという土地。そして、その屋敷。
馬車から降りてそれを目にした途端、私は呆然と立ち竦んだ。
見渡す限りの地味な茶色い風景。実りの少ない荒れた田畑。虚ろな目をした痩せた男が、手にした作物を無気力にとぼとぼと運んでいる。
「…………。」
私はゆっくりと振り返った。そこにはまるでお化け屋敷のような、ボロボロの古い館。王宮はおろか、私の実家バトリー子爵家の屋敷とでさえ比べものにもならないほど、小さくて粗末な建物だった。
「嘘でしょう……、嘘って言って……」
私はもう一度呟いた。
私とウェインが国王陛下より移り住むよう言われた場所、旧モンクリーフ男爵領。そこは、華やかで最先端のあらゆる品物が揃った王都とはあまりにもかけ離れた、寂れきったド田舎だった。
「冗談じゃないわ!!こんな場所に住めるわけがないでしょう!!ねぇ!ウェイン!……ウェインってば!!国王陛下に直談判してよ!きっと陛下はここの惨状を知らないのよ!だから簡単にここに住めなんて言ってきたんだわ!こんな場所……、王族が住めるところじゃないわ!……ひっ!」
馬車から降ろした荷物を、黙々と屋敷の中へ運び込むウェインの服をグイグイ引っ張って抗議していると、突然横からぬぼーっと現れた皺くちゃのおばあさんが、私のキャリーバッグを無言で受け取り運びはじめた。
「なっ、何なの?あの人。怖いわ……」
「……ここの使用人だそうだ。唯一のな」
「使用人?……え?唯一?唯一って?あ、あの人しか使用人がいないって言うの?あのおばあさんだけ?!」
嘘でしょう?あの覇気のないおばあさん一人?じゃあ一体誰が、私の身の回りの世話をしてくれるっていうのよ。あの人紅茶入れられるの?……え?料理は?
狼狽える私とは対照的に、ウェインはまるで全てを受け入れているかのように黙々と荷物を片付けている。今にも崩れそうなほど傷んだ階段をギシギシ上がり、少ない部屋の一つを開け、埃を被った薄汚いクローゼットに、構うことなく服を乱雑に詰め込んでいく。
私は焦った。
「ねぇってば!何してるのよ!あんたまさか、この状況を受け入れてるわけじゃないでしょうね?!」
「……他にどうしろって言うんだ」
「……っ、」
そう答えたウェインは、王宮にいた時とはまるで別人のようだ。この短期間で幽霊みたいになってしまった。無気力で、笑いもせず怒りもせず、ただ感情をなくしたようにぼーっと動いているだけ。
このお化け屋敷にふさわしい、生気のない幽霊だ。
なんで突然こんなことになったのよ……!
ついこの前まで、王宮で悠々自適に過ごしていたはずなのに。ウェインはいちいちうるさかったけど、それさえ無視していればそこそこ楽しい毎日だった。欲しい物をじゃんじゃん買って、友達を呼んで、私を褒めそやすそいつらのおべっかを聞きながらお茶を飲んで。侍女が少しでも気に入らない態度をとれば容赦なく怒りをぶつけて、何度も謝らせストレスを発散して。皆言いなりで、これぞ王族って感じの毎日だった。楽しかったのに。
なんで……こんなことになっちゃったのよ。
ウェインさえ、もっとしっかりしてくれていれば……、こんなことにはなってないはずなのよ!!
腹が立って仕方がない。何なの?こいつ。
「……私は絶対に嫌だからね、こんなところに住むの」
こっちを見向きもしないウェインの後ろ姿を睨みつけながら、私は言った。
「王宮に帰るわ。こんなところ一日だっていたくない」
「……お前は本当に馬鹿なんだな。もう俺たちの居場所は、あそこにはないんだよ。ここで人生を終えるしかないんだ。黙ってさっさと片付けろ」
「嫌よ!!なんでこんなところで生きていかなきゃならないのよ!!まだまだ人生は長いのよ?!死ぬまでここにいろって言うの?!冗談じゃないわ!!」
「……。」
ウェインは返事さえしなくなった。私を無視して、のろのろと荷物を片付けるばかりだ。苛立ちが限界を超えた。
「あんたが王太子だから!私があんたを選んだのは、それだけが理由よ!国で一番の裕福な暮らしができると思ったから!それなのに、これじゃ……、これじゃ何の意味もないじゃないの!!あんたと夫婦でいる意味がないわ!!むしろもう、あんたは私の人生の足枷よ!!」
「……。」
「……いいわ、もう。あんたみたいな頼りにならない男はいらない。……離婚するわ。実家に帰る」
「……。」
「あんたと別れて裕福な高位貴族の男を捕まえるわ。こんな惨めな思いを私にさせないいい男を捕まえて、私だけ返り咲いてやるわよ」
ウェインの背中を睨みつけ、私は部屋を出ようとした。
すると、
「……く……、くく……っ、……くくくくく……」
(……?)
後ろから不気味な音が聞こえてきて、私は振り返った。
「……っ!!ひ……っ、」
ウェインがこっちを見ていた。血走った目で私を見据え、頬をブルブルと妙な具合に震わせながら、引き攣った気持ちの悪い笑みを浮かべて。
見たこともない夫の異様な形相に、私は思わず立ち竦んだ。恐ろしくて声も出ない。
「く……ははは……、離婚?……離婚だと?馬鹿なことを言うんじゃない、このクズが。俺を地獄に突き落としておきながら、自分だけここから逃げるつもりか。誰がさせるか、そんなこと……!俺はお前を絶対に逃がさないぞ。離婚なんかするものか。お前はここで生涯を終えるんだ。貧しさと惨めさに呻き苦しみながら、人生の最後の日までここで暮らすんだよ。俺と二人でな!!」
「…………っ!!」
やだ……おかしい。
何なの?こいつ。気でも触れたの?目つきがまともじゃないわ。怖い。
ただならぬ様子の夫を怯えながら見つめていると、夫は私を指差して言った。
「ほら、早く片付けて来いよ。お前のわずかな荷物をな。持ち物は全部大事に使えよ。もう新しいものなど、死ぬまで何も買えないかもしれないぞ。くくくくく、ふふ、ふふふふ……」
「ウ……、ウェイン……」
「片付けたら、小作人たちを手伝ってこい。仕事をするんだ、イルゼ」
「……は?な、なに言ってるのよ、あんた……。ホントにおかしくなっちゃったの?!」
やっぱり気が狂ったんだ。私に小作人と一緒に働けだなんて。ついこの前まで、私は王太子妃だったのよ。庶民じゃない。なのに、何で私がそんなことしなきゃいけないのよ。
しかしウェインは、相変わらず不気味にニタニタ笑いながら言った。
「俺たちはもう優雅に暮らしていられるご身分じゃないんだ。働いて自分たちの食い扶持を稼がないとな。こんな痩せ細った実りの少ない土地だ、領民たちと同様にがむしゃらに働いて、どうにか生き延びていくしかないってことだよ。俺もお前もな」
「そ……、そんな……!!」
嫌だ。嫌だ。絶対に嫌だ!!そんな人生は嫌!!何でこんなことになったのよ……!私は高貴な男と結婚して、一生優雅に贅沢を満喫しながら生きていくはずだったのに。
どうして…………!
その日の夜。
「…………。」
食堂で出されたパサパサのパンと具の少ないスープ、干からびかけたわずかな肉の欠片だけの夕食を見て、私は絶望した。王宮での豪華な食事が頭をよぎる。
美しい装飾の入った食器やグラス、磨き抜かれたカトラリー。次々に何品も出てくる、高級食材を惜しみなく使った美味しいお料理。甘くとろける綺麗な色のデザートたち。きらびやかなシャンデリアの下で、それらを堪能していた日々。
「……う……、……うぅぅ……っ……」
生気のない顔で粗末な料理を黙々と食べ続けるウェインの向かいで、私はボロボロと涙を流し続けた。
219
お気に入りに追加
4,042
あなたにおすすめの小説


【完結】真実の愛に目覚めたと婚約解消になったので私は永遠の愛に生きることにします!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢のアリスティアは婚約者に真実の愛を見つけたと告白され婚約を解消を求められる。
恋する相手は平民であり、正反対の可憐な美少女だった。
アリスティアには拒否権など無く、了承するのだが。
側近を婚約者に命じ、あげくの果てにはその少女を侯爵家の養女にするとまで言われてしまい、大切な家族まで侮辱され耐え切れずに修道院に入る事を決意したのだが…。
「ならば俺と永遠の愛を誓ってくれ」
意外な人物に結婚を申し込まれてしまう。
一方真実の愛を見つけた婚約者のティエゴだったが、思い込みの激しさからとんでもない誤解をしてしまうのだった。

10年もあなたに尽くしたのに婚約破棄ですか?
水空 葵
恋愛
伯爵令嬢のソフィア・キーグレスは6歳の時から10年間、婚約者のケヴィン・パールレスに尽くしてきた。
けれど、その努力を裏切るかのように、彼の隣には公爵令嬢が寄り添うようになっていて、婚約破棄を提案されてしまう。
悪夢はそれで終わらなかった。
ケヴィンの隣にいた公爵令嬢から数々の嫌がらせをされるようになってしまう。
嵌められてしまった。
その事実に気付いたソフィアは身の安全のため、そして復讐のために行動を始めて……。
裏切られてしまった令嬢が幸せを掴むまでのお話。
※他サイト様でも公開中です。
2023/03/09 HOT2位になりました。ありがとうございます。
本編完結済み。番外編を不定期で更新中です。

私は側妃なんかにはなりません!どうか王女様とお幸せに
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のキャリーヌは、婚約者で王太子のジェイデンから、婚約を解消して欲しいと告げられた。聞けば視察で来ていたディステル王国の王女、ラミアを好きになり、彼女と結婚したいとの事。
ラミアは非常に美しく、お色気むんむんの女性。ジェイデンが彼女の美しさの虜になっている事を薄々気が付いていたキャリーヌは、素直に婚約解消に応じた。
しかし、ジェイデンの要求はそれだけでは終わらなかったのだ。なんとキャリーヌに、自分の側妃になれと言い出したのだ。そもそも側妃は非常に問題のある制度だったことから、随分昔に廃止されていた。
もちろん、キャリーヌは側妃を拒否したのだが…
そんなキャリーヌをジェイデンは権力を使い、地下牢に閉じ込めてしまう。薄暗い地下牢で、食べ物すら与えられないキャリーヌ。
“側妃になるくらいなら、この場で息絶えた方がマシだ”
死を覚悟したキャリーヌだったが、なぜか地下牢から出され、そのまま家族が見守る中馬車に乗せられた。
向かった先は、実の姉の嫁ぎ先、大国カリアン王国だった。
深い傷を負ったキャリーヌを、カリアン王国で待っていたのは…
※恋愛要素よりも、友情要素が強く出てしまった作品です。
他サイトでも同時投稿しています。
どうぞよろしくお願いしますm(__)m
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!

言いたいことはそれだけですか。では始めましょう
井藤 美樹
恋愛
常々、社交を苦手としていましたが、今回ばかりは仕方なく出席しておりましたの。婚約者と一緒にね。
その席で、突然始まった婚約破棄という名の茶番劇。
頭がお花畑の方々の発言が続きます。
すると、なぜが、私の名前が……
もちろん、火の粉はその場で消しましたよ。
ついでに、独立宣言もしちゃいました。
主人公、めちゃくちゃ口悪いです。
成り立てホヤホヤのミネリア王女殿下の溺愛&奮闘記。ちょっとだけ、冒険譚もあります。

幼馴染と仲良くし過ぎている婚約者とは婚約破棄したい!
ルイス
恋愛
ダイダロス王国の侯爵令嬢であるエレナは、リグリット公爵令息と婚約をしていた。
同じ18歳ということで話も合い、仲睦まじいカップルだったが……。
そこに現れたリグリットの幼馴染の伯爵令嬢の存在。リグリットは幼馴染を優先し始める。
あまりにも度が過ぎるので、エレナは不満を口にするが……リグリットは今までの優しい彼からは豹変し、権力にものを言わせ、エレナを束縛し始めた。
「婚約破棄なんてしたら、どうなるか分かっているな?」
その時、エレナは分かってしまったのだ。リグリットは自分の侯爵令嬢の地位だけにしか興味がないことを……。
そんな彼女の前に現れたのは、幼馴染のヨハン王子殿下だった。エレナの状況を理解し、ヨハンは動いてくれることを約束してくれる。
正式な婚約破棄の申し出をするエレナに対し、激怒するリグリットだったが……。

【完結】冷徹公爵、婚約者の思い描く未来に自分がいないことに気づく
21時完結
恋愛
冷徹な公爵アルトゥールは、婚約者セシリアを深く愛していた。しかし、ある日、セシリアが描く未来に自分がいないことに気づき、彼女の心が別の人物に向かっていることを知る。動揺したアルトゥールは、彼女の愛を取り戻すために全力を尽くす決意を固める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる