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第114話 封印の祠
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とある洞窟にて、フォトレが姉の帰りを待っているとき。近くの茂みで音がした。フォトレは、いつも通り、ロージナが電撃を使い魚を取って来たのかと思ったが、違った。草の茂みからは、突如、ゴブリンが飛び出してきたのだった。ゴブリンは落果遺物を体に巻き付け防具のような出で立ちをしている。
「ゴブリンさん?どうしたの?あなたもお腹が空いているの?」
ゴブリンは話しかけられたことに困惑しつつも、じりじりとロージナに近寄っていく。
そしてゴブリンはフォトレに飛び掛かると、肩にフォトレを担ぎ上げ、一目散に退散した。
「ひゃあ!?ゴブリンさんどうしたの!?」
その時、ゴブリンの体に巻き付いている落果遺物が地面にいくつか落ち、フォトレはその場から姿を消した。その後、ロージナは食料を取って帰ってくるが、フォトレの姿がないことに困惑し、落果遺物を発見する。そして樹上世界を目指すことになる。だが、フォトレはそれを知る由もなく、ゴブリンが住むどこかの岩穴へと連れ去られた。
そこでは、ゴブリンの子供たちがおなかを鳴らして待っていた。
「私、食べられちゃうの?」
「グルギゴゴロゴロ。」
「え?違う?この子たちのお姉ちゃんになってほしいの?」
ゴブリンの話を聞くには、ゴブリンの子供の兄は人間に殺されてしまったため、自分たち夫婦の代わりに子ゴブリンたちの面倒を見てもらいたいと言っているようだった。
「うん、いいよ。私がお姉ちゃんになってあげる。血は繋がってなくても私たちは姉弟よ!」
「ゴグルゴギギラガラ!」
「ふふっこちらこそよろしくね。でもお姉様が心配だな。きっと私を探してるだろうけど……」
「ゴリロギゲリオロ?ガガロア……」
「うん、私のお姉ちゃんが心配なの。でもきっと平気よね。私のお姉様だもの。」
そうして、フォトレはゴブリンによって育てられた。フォトレはモンスターと会話できるとモンスターのコミュニティ間で話題になり、いつしか、モンスターテイマーとしての素質を開花させていったのだった。
Jの目の前が明転する。そこには幼子から少女になったフォトレが自身の生い立ちを話し終えた後だった。Jは馬に、フォトレはグリフォンに乗り山岳地帯の丘の上から降りていく。フォトレはグリフォンで地面を掛けながらJに話しかける。
「それで、私が大きくなったらまたお父様とお母様に会って話を聞きたくなって、街に降りてきたら町の人に捕まっちゃって、殺されそうになってたの。魔物を連れてきたのがそんなにおかしかったのかな?そこでJに助けてもらっていたのよ。」
「なにもおかしくはないさ。どうする?父親と母親に復讐するか?するなら手伝おう。」
「うん、それがね。街に入る前に遠くからお屋敷を見たら、ローロがお母様と遊んでいたの。それでなぜかすっかりやり返したい気持ちがなくなっちゃってね。まぁいいかってなっちゃったの。なんでだろうね。」
『さあな。俺には分からん。』
Jは素直に答えた。
――なぜなのかしら。
――きっとだけど、ゴブリンの兄弟を育てたり、いまだに『お父様』『お母様』『お姉さま』って言う風に、家族に対して思い入れのある感じだから、ローロが元気に遊んでるのを見て、ローロの幸せを奪うことはないって思ったんじゃないか。
――家族愛ね。私には分からない感情だわ。
――でもルートを無視して、両親に復讐することもできる。
――出来るんだ。
――復讐して生かしておくと、フォトレの魔力がアップするイベントが。復讐して殺すと、使役するモンスターにバフがかかるイベントが発生する。時間かかるからやらないけど。
――やればスカっとするのに。
――それより俺は早くクリアしたいの。
「でね。Jこの後のことなんだけど、どこに行くの?」
フォトレがJに尋ねると、Jはフォトレに自身の付けているティグリス達との通信機器をフォトレにも渡した。
「フォトレ様、僕たちの声が聞こえますか?」
「わっすごい。なにこれ。心伝の魔法?」
「フォトレ様、僕たちはJ様の下僕のティグリスとシンミャと申すものです。J様のナビを行っております。以後、お見知りおきを。さて、J様。次のミッションは地図乗ってある以下の通りにございます。」
Jの目の前に地図が表示され、世界樹を中心として樹上世界に8か所に光の点が点灯する。「その光っている祠がございます。その祠の中に樹上世界を守っている障壁の魔力源となる魔力水晶がございます。レーヴェリオン様の魔法でJ様ともう一人は魔力障壁を突破して転送することが出来るようになっております。それはフォトレ様がよろしいかと。」
「いいよ。助けてもらった借りもあるしね。Jについていくよ。」
「それではJさま、御武運をお祈り申し上げます。」
~フォトレが仲間になった!~
Jは早速フォトレの服を脱がし下着姿にさせ、衣服をモンスタードームに転送した。
ティグリスからの通信が途絶えると、Jは即座に馬を停止し、ワープホールを取り出し展開した。そして馬ごとそのワープホールの中に入ると、見たことがある樹上世界のヴォルクルプスの王城を見下ろす小高い丘の上に立っていた。おそらくここからティグリスとシンミャはヴォルクルプスに奇襲をかけたのだろう。
――これから封印の祠を8か所回って破壊していく。
――多いわね。
――魔族ルートに入ると、これで時間がかかるから何でもありのレギュレーションのRTAだと、人間ルートに行くのが理由の一つだ。まぁ、道中はひたすら移動で破壊自体も万人を倒せば終わるから、時間はかかるが攻略だけならほとんど脳死で攻略できる。道中にフラグメントもあるしな。
Jの背後からリェフに乗ったフォトレがワープホールを通って樹上世界にやってくる。
「J今のすごかった。ワープホールってこんな感じなんだね。」
フォトレは少し興奮気味だ。
――まずはここから北東の祠を目指す。火属性の祠だ。
――火属性?
――ここまで属性無しで攻略してきたから、属性の説明がまだだったな。基本的にこの世界は8つの属性によって構成されている。「火」「冷」「雷」「風」「水」「土」「木」「金」だ。――確かロージナは雷属性だったわよね?ウィレナは火かしら?
――王族は全属性使える設定らしい。それに加え、「光」属性も使えるとか。ティグリスは火、シンミャは水、リェフは金だ。
――確かに、言われてみればそうかも。
――道中で火に強い水か土属性のモンスターを使役出来れば、ボス攻略が楽になる。
Jは馬を走らせ、その後方上部にリェフにフォトレが乗ってついてくる。
――二人でリェフに乗ればいいんじゃない?というか馬返せなくなったわね。
――リェフはまだ子供のグリフォンで二人載せる膂力はないらしい。馬はもう俺のものだ。
Jは丘を滑り降りるように馬で駆け下りる。そして巨大な世界樹の葉の上をボヨンボヨンと進んでいき、巨大な蔦を潜り抜け押し固められた雲をザクザクと踏みしめ進んでいく。
道中では昆虫型のモンスターがJ達に襲い掛かってくるが、Jはこれを馬で踏みつぶしたりスルーしたりとひたすら直進していく。
「ゴブリンさん?どうしたの?あなたもお腹が空いているの?」
ゴブリンは話しかけられたことに困惑しつつも、じりじりとロージナに近寄っていく。
そしてゴブリンはフォトレに飛び掛かると、肩にフォトレを担ぎ上げ、一目散に退散した。
「ひゃあ!?ゴブリンさんどうしたの!?」
その時、ゴブリンの体に巻き付いている落果遺物が地面にいくつか落ち、フォトレはその場から姿を消した。その後、ロージナは食料を取って帰ってくるが、フォトレの姿がないことに困惑し、落果遺物を発見する。そして樹上世界を目指すことになる。だが、フォトレはそれを知る由もなく、ゴブリンが住むどこかの岩穴へと連れ去られた。
そこでは、ゴブリンの子供たちがおなかを鳴らして待っていた。
「私、食べられちゃうの?」
「グルギゴゴロゴロ。」
「え?違う?この子たちのお姉ちゃんになってほしいの?」
ゴブリンの話を聞くには、ゴブリンの子供の兄は人間に殺されてしまったため、自分たち夫婦の代わりに子ゴブリンたちの面倒を見てもらいたいと言っているようだった。
「うん、いいよ。私がお姉ちゃんになってあげる。血は繋がってなくても私たちは姉弟よ!」
「ゴグルゴギギラガラ!」
「ふふっこちらこそよろしくね。でもお姉様が心配だな。きっと私を探してるだろうけど……」
「ゴリロギゲリオロ?ガガロア……」
「うん、私のお姉ちゃんが心配なの。でもきっと平気よね。私のお姉様だもの。」
そうして、フォトレはゴブリンによって育てられた。フォトレはモンスターと会話できるとモンスターのコミュニティ間で話題になり、いつしか、モンスターテイマーとしての素質を開花させていったのだった。
Jの目の前が明転する。そこには幼子から少女になったフォトレが自身の生い立ちを話し終えた後だった。Jは馬に、フォトレはグリフォンに乗り山岳地帯の丘の上から降りていく。フォトレはグリフォンで地面を掛けながらJに話しかける。
「それで、私が大きくなったらまたお父様とお母様に会って話を聞きたくなって、街に降りてきたら町の人に捕まっちゃって、殺されそうになってたの。魔物を連れてきたのがそんなにおかしかったのかな?そこでJに助けてもらっていたのよ。」
「なにもおかしくはないさ。どうする?父親と母親に復讐するか?するなら手伝おう。」
「うん、それがね。街に入る前に遠くからお屋敷を見たら、ローロがお母様と遊んでいたの。それでなぜかすっかりやり返したい気持ちがなくなっちゃってね。まぁいいかってなっちゃったの。なんでだろうね。」
『さあな。俺には分からん。』
Jは素直に答えた。
――なぜなのかしら。
――きっとだけど、ゴブリンの兄弟を育てたり、いまだに『お父様』『お母様』『お姉さま』って言う風に、家族に対して思い入れのある感じだから、ローロが元気に遊んでるのを見て、ローロの幸せを奪うことはないって思ったんじゃないか。
――家族愛ね。私には分からない感情だわ。
――でもルートを無視して、両親に復讐することもできる。
――出来るんだ。
――復讐して生かしておくと、フォトレの魔力がアップするイベントが。復讐して殺すと、使役するモンスターにバフがかかるイベントが発生する。時間かかるからやらないけど。
――やればスカっとするのに。
――それより俺は早くクリアしたいの。
「でね。Jこの後のことなんだけど、どこに行くの?」
フォトレがJに尋ねると、Jはフォトレに自身の付けているティグリス達との通信機器をフォトレにも渡した。
「フォトレ様、僕たちの声が聞こえますか?」
「わっすごい。なにこれ。心伝の魔法?」
「フォトレ様、僕たちはJ様の下僕のティグリスとシンミャと申すものです。J様のナビを行っております。以後、お見知りおきを。さて、J様。次のミッションは地図乗ってある以下の通りにございます。」
Jの目の前に地図が表示され、世界樹を中心として樹上世界に8か所に光の点が点灯する。「その光っている祠がございます。その祠の中に樹上世界を守っている障壁の魔力源となる魔力水晶がございます。レーヴェリオン様の魔法でJ様ともう一人は魔力障壁を突破して転送することが出来るようになっております。それはフォトレ様がよろしいかと。」
「いいよ。助けてもらった借りもあるしね。Jについていくよ。」
「それではJさま、御武運をお祈り申し上げます。」
~フォトレが仲間になった!~
Jは早速フォトレの服を脱がし下着姿にさせ、衣服をモンスタードームに転送した。
ティグリスからの通信が途絶えると、Jは即座に馬を停止し、ワープホールを取り出し展開した。そして馬ごとそのワープホールの中に入ると、見たことがある樹上世界のヴォルクルプスの王城を見下ろす小高い丘の上に立っていた。おそらくここからティグリスとシンミャはヴォルクルプスに奇襲をかけたのだろう。
――これから封印の祠を8か所回って破壊していく。
――多いわね。
――魔族ルートに入ると、これで時間がかかるから何でもありのレギュレーションのRTAだと、人間ルートに行くのが理由の一つだ。まぁ、道中はひたすら移動で破壊自体も万人を倒せば終わるから、時間はかかるが攻略だけならほとんど脳死で攻略できる。道中にフラグメントもあるしな。
Jの背後からリェフに乗ったフォトレがワープホールを通って樹上世界にやってくる。
「J今のすごかった。ワープホールってこんな感じなんだね。」
フォトレは少し興奮気味だ。
――まずはここから北東の祠を目指す。火属性の祠だ。
――火属性?
――ここまで属性無しで攻略してきたから、属性の説明がまだだったな。基本的にこの世界は8つの属性によって構成されている。「火」「冷」「雷」「風」「水」「土」「木」「金」だ。――確かロージナは雷属性だったわよね?ウィレナは火かしら?
――王族は全属性使える設定らしい。それに加え、「光」属性も使えるとか。ティグリスは火、シンミャは水、リェフは金だ。
――確かに、言われてみればそうかも。
――道中で火に強い水か土属性のモンスターを使役出来れば、ボス攻略が楽になる。
Jは馬を走らせ、その後方上部にリェフにフォトレが乗ってついてくる。
――二人でリェフに乗ればいいんじゃない?というか馬返せなくなったわね。
――リェフはまだ子供のグリフォンで二人載せる膂力はないらしい。馬はもう俺のものだ。
Jは丘を滑り降りるように馬で駆け下りる。そして巨大な世界樹の葉の上をボヨンボヨンと進んでいき、巨大な蔦を潜り抜け押し固められた雲をザクザクと踏みしめ進んでいく。
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