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第77話 潜入ヴォルクルプス城
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――ここから操作パート
「さて、まずはここから脱出しないとね。手かせが邪魔だわ。シェロに習った鍵開けが使えるかしら……道具は……」
ウィレナはベッドから立ち上がる。その両手は拘束されたままでこのままでは脱出できない。机の上にある万年筆を分解し、中の金属片を取り出す。そしてそれを右手に持ち、手首を捻り手かせの鍵穴に突っ込んだ。そしてガチャガチャと鍵穴をほじくるとガチャリという開錠音とともにベッドの上に手かせが落ちる。
「まず、ここがどこなのか確認しないと……」
ウィレナは窓際に移動し、窓を開け自分が今城の上部にいることを確認すると、カーテンをカーテンレールから引きはがした。そのカーテンを2枚ねじり縄状に形を形成すると、落下防止用の手すりにそのカーテン縄を結び付け、それをたどり下へ下りていく。
「この高さ……落ちたら死んじゃうわね……」
ウィレナは縄をしっかりと掴み周囲を見渡す。城のすぐ横に広がる城下町から視線を足元に移していく。すると1台の馬車が左右を馬型ケッツァー乗った兵士によって護衛され城門をくぐって来た。
――アレ、俺ら。あのときに視線をこっちに移すとウィレナが脱出してる姿が見える。
――そうなの、見ておけばよかったわ。
ウィレナは足元に視線を移す。そこは、城の雨どいが城門側に伸びており、そこに手をかけられるように縄をブランコのように反動をつけて雨どいへ飛んだ。ガシッと雨どいを掴み、落下を防ぐ。そして飛び出た煉瓦を掴む。掴んだ煉瓦から手を放し、その下の飛び出た煉瓦に両手でつかむ。パルクールの如くウィレナは壁を下っていく。そして通路の横の窓の手すりに手をかける。すると、窓の向こう側から声が聞こえた来た。
「あ、メイド長、お疲れ様です。」
「はい、ご苦労様。」
「荷物の受け取りですか?」
「ええ、商人の馬車が見えたので。ところで、捕まえた旅団3人は離れの塔に幽閉してあります。危険ですので近づかないように。」
「はい。分かりましたメイド長。」
――ここでウィレナはタラサ達がどこにいるか知るのね。
――何も知らずに目的地に行ったらエスパーだからな。
「そういえば、あなた、新しいメイド服を部屋に届けておいたわよ。着替えてきなさい。」
「ありがとうございます。メイド長。」
メイドはメイド長へ会釈しメイド長が来た方向へ移動する。ウィレナはそのメイドを窓の向こう側に視覚で捉えつつ後を追う。
「メイド服……手に入れられれば場内を自由に動けそうね。」
――ここでメイド服を手に入れるのね。
――さすがに下着オンリーで王城歩くのはまずいしな
――誰がさせているというのかしら?
ウィレナは窓の支柱に手をかけ上へと駆け上がり、雨どいを掴み股の間からメイドを見ながら奥へと移動していく。メイドは塔の螺旋階段を降り、掃除していた階の一つ下の自室へと歩を進める。ウィレナはそれを飛び出た煉瓦や出窓の出っ張りを伝い城の外から追跡する。出窓には小鳥が巣をつくっており、壊さないように注意しながら下へ降りていく。
――小鳥の巣を壊してしまうと正ゲージが下がる。
――不可抗力では?
メイドが自身の自室に入るのを通路の窓の外側にぶら下がりながら懸垂式にウィレナは確認する。そして入ったメイドが出てくるが、見栄えはあまり変わらない。そのメイドは独り言を呟いた。
「うーん。おろしたての服はやっぱり少し硬いな。今まで着てたのは、後で処分すればいっか。」
メイドはそのまま来た道を引き返し階段を登っていく。ウィレナは窓を外から引き上げ、頭から王城内通路に侵入した。ぐるんと体を回転させ落下の衝撃を吸収するように受け身を取り、すぐに起き上がり周囲を確認する。どうやら、この通路には警備兵やメイドはいないようだった。ウィレナはメイドが出てきた部屋に足を踏み入れる。そこは相部屋になっており、ベッドが二つに机が2台、ロッカーが左右に備え付けてある。ウィレナは右側のロッカーを開き中にあるメイド服を取り着替える。着替えるとは言ってもそのままメイド服を着るだけだ。またほかに外出用の外套を取りフードを目深に被り、他の人から見え顔が見えないようにした。メイド服を着ているとはいえ、知らない顔が場内をうろついていたら不審者として仲間を呼ばれてしまうかもしれない。ウィレナはそう考え、外套を被ったのだった。
そうして、ウィレナはメイド服姿になり離れの塔にやって来たのだった。
――ここから俺操作パート。
ウィレナの話を聞いてタラサが憤慨する。水滴滴る離れの塔の地下牢獄、J,ウィレナ、ロージナ、タラサ、マウガン、シェロ、カルトゥムの6人と1匹は互いに向かい合うように円をかこんで話し合っている。
「あたし達蛮族じゃないもん!それに魔力だって吸わないし!」
「魔力を吸うかどうかはともかくとして、僕たちが樹上世界の魔力に影響されたのは事実だ。そういった事実が湾曲して伝承としてこの世界では教唆されているのかもしれないね。」
「それに、私達を運んだ兵士たちが何の影響も受けずに当たり前のように運んでいたとなると、少なくとも下層世界の人間は魔力を吸うことはありえないと言うことがいえるでしょう。」
「それでみんな、この後のことなんだけど……」
ウィレナは皆に提案する。
「ヴォルクルプスに会ってみたいの。」
「確かに、この国のことを最もよく知っている人のはずだ。それにシスネの言うにはJに興味があるらしいしね。僕は賛成だ。Jについて何か知っていることがあるかもしれない。」
「私はウィレナ様のお望みのままに。」
「ありがとう、シェロ、マウガン。」
「あたしもオッケーだよ。でも大丈夫?私達捕まらない?」
「タラサちゃん、シェロ君、マウガン君はドールハウスに入っておけばいいんじゃないかな?」
「そうね、3人の安全を保障できれば、出てきてもいいんだけど……」
「それにどうしてあたし達が樹上世界に来たことが知られていたかも謎だし。Jはどう思う?」
① 『ヴォルクルプスに会いに行こう』
② 『やめた方がいい』
③ 『危険だが行く価値はある』
④ 『なぜ俺に興味が……?』
Jは①番目の選択肢を選んだ。
『ヴォルクルプスに会いに行こう』
「そうね、決まりだわ。私とJ,ロージナでこの姿のまま王の間へ向かいましょう。タラサ達はカルトゥムのドールハウスへ入っていて頂戴。」
「了解だよ。」
ウィレナは再びフードを被りなおし、Jとロージナは兜を被り立ち上がった。
「私は顔が完全に隠れてるわけじゃないから、二人が先行して壁になってくれる?」
「いいよ。私の後ろに隠れてなさい。ウィレナ姫はこの騎士、ロージナが守り切って見せましょう。」
Jとロージナでウィレナの顔が隠れるように正面を歩き、ウィレナはその二人の後を付いていくように離れの塔を登っていく。その後ろにカルトゥムが浮遊している。
――ずっと気になってたんだけどカルトゥムは認識されないの?
――そこは不思議パワーで見えなくなってるんじゃないかな……
J、ウィレナ、ロージナの3人は王城の奥へと進んでいく。王城はレーヴェリオンの城よりも入り組んだ構成になっており、王城には各地に城内の見取り図が展示されている。もちろん、Jは城内の地図など無しに、城の中をすいすいと進んでいく。メイドや兵士とすれ違う際には、ウィレナの盾になるように身を張って視線を遮った。螺旋階段を登り、縦長の通路を渡り道中の階段を右、左と開けていき、途中、高い天井の回廊や教会、講堂のような場所を横切りいつしか目の前には巨大な扉が鎮座している廊下までやって来た。その扉の前には兵士やメイドはおらず、ウィレナ達3人と1匹が扉に向かて佇んでいる。
――ここの王様は毎回こんな長い経路を通って王の間に来ているのかしら。
――そこはワープホールとか使ってるんじゃない?もしくは魔法とか。
「いよいよヴォルクルプスとの御対面ね。みんな、準備は出来てるかしら?」
「私は大丈夫。いつでも行けるよ!」
「僕はいつでも準備万端だメェ!」
Jはメニューを開き、ウィレナのメイド服、自身とロージナの鎧をはぎ取り、ドールハウスのクローゼットへとしまう。
そして目の前にある大扉をギギギッと開く。ウィレナとロージナはJの後に続き中に入る。
「さて、まずはここから脱出しないとね。手かせが邪魔だわ。シェロに習った鍵開けが使えるかしら……道具は……」
ウィレナはベッドから立ち上がる。その両手は拘束されたままでこのままでは脱出できない。机の上にある万年筆を分解し、中の金属片を取り出す。そしてそれを右手に持ち、手首を捻り手かせの鍵穴に突っ込んだ。そしてガチャガチャと鍵穴をほじくるとガチャリという開錠音とともにベッドの上に手かせが落ちる。
「まず、ここがどこなのか確認しないと……」
ウィレナは窓際に移動し、窓を開け自分が今城の上部にいることを確認すると、カーテンをカーテンレールから引きはがした。そのカーテンを2枚ねじり縄状に形を形成すると、落下防止用の手すりにそのカーテン縄を結び付け、それをたどり下へ下りていく。
「この高さ……落ちたら死んじゃうわね……」
ウィレナは縄をしっかりと掴み周囲を見渡す。城のすぐ横に広がる城下町から視線を足元に移していく。すると1台の馬車が左右を馬型ケッツァー乗った兵士によって護衛され城門をくぐって来た。
――アレ、俺ら。あのときに視線をこっちに移すとウィレナが脱出してる姿が見える。
――そうなの、見ておけばよかったわ。
ウィレナは足元に視線を移す。そこは、城の雨どいが城門側に伸びており、そこに手をかけられるように縄をブランコのように反動をつけて雨どいへ飛んだ。ガシッと雨どいを掴み、落下を防ぐ。そして飛び出た煉瓦を掴む。掴んだ煉瓦から手を放し、その下の飛び出た煉瓦に両手でつかむ。パルクールの如くウィレナは壁を下っていく。そして通路の横の窓の手すりに手をかける。すると、窓の向こう側から声が聞こえた来た。
「あ、メイド長、お疲れ様です。」
「はい、ご苦労様。」
「荷物の受け取りですか?」
「ええ、商人の馬車が見えたので。ところで、捕まえた旅団3人は離れの塔に幽閉してあります。危険ですので近づかないように。」
「はい。分かりましたメイド長。」
――ここでウィレナはタラサ達がどこにいるか知るのね。
――何も知らずに目的地に行ったらエスパーだからな。
「そういえば、あなた、新しいメイド服を部屋に届けておいたわよ。着替えてきなさい。」
「ありがとうございます。メイド長。」
メイドはメイド長へ会釈しメイド長が来た方向へ移動する。ウィレナはそのメイドを窓の向こう側に視覚で捉えつつ後を追う。
「メイド服……手に入れられれば場内を自由に動けそうね。」
――ここでメイド服を手に入れるのね。
――さすがに下着オンリーで王城歩くのはまずいしな
――誰がさせているというのかしら?
ウィレナは窓の支柱に手をかけ上へと駆け上がり、雨どいを掴み股の間からメイドを見ながら奥へと移動していく。メイドは塔の螺旋階段を降り、掃除していた階の一つ下の自室へと歩を進める。ウィレナはそれを飛び出た煉瓦や出窓の出っ張りを伝い城の外から追跡する。出窓には小鳥が巣をつくっており、壊さないように注意しながら下へ降りていく。
――小鳥の巣を壊してしまうと正ゲージが下がる。
――不可抗力では?
メイドが自身の自室に入るのを通路の窓の外側にぶら下がりながら懸垂式にウィレナは確認する。そして入ったメイドが出てくるが、見栄えはあまり変わらない。そのメイドは独り言を呟いた。
「うーん。おろしたての服はやっぱり少し硬いな。今まで着てたのは、後で処分すればいっか。」
メイドはそのまま来た道を引き返し階段を登っていく。ウィレナは窓を外から引き上げ、頭から王城内通路に侵入した。ぐるんと体を回転させ落下の衝撃を吸収するように受け身を取り、すぐに起き上がり周囲を確認する。どうやら、この通路には警備兵やメイドはいないようだった。ウィレナはメイドが出てきた部屋に足を踏み入れる。そこは相部屋になっており、ベッドが二つに机が2台、ロッカーが左右に備え付けてある。ウィレナは右側のロッカーを開き中にあるメイド服を取り着替える。着替えるとは言ってもそのままメイド服を着るだけだ。またほかに外出用の外套を取りフードを目深に被り、他の人から見え顔が見えないようにした。メイド服を着ているとはいえ、知らない顔が場内をうろついていたら不審者として仲間を呼ばれてしまうかもしれない。ウィレナはそう考え、外套を被ったのだった。
そうして、ウィレナはメイド服姿になり離れの塔にやって来たのだった。
――ここから俺操作パート。
ウィレナの話を聞いてタラサが憤慨する。水滴滴る離れの塔の地下牢獄、J,ウィレナ、ロージナ、タラサ、マウガン、シェロ、カルトゥムの6人と1匹は互いに向かい合うように円をかこんで話し合っている。
「あたし達蛮族じゃないもん!それに魔力だって吸わないし!」
「魔力を吸うかどうかはともかくとして、僕たちが樹上世界の魔力に影響されたのは事実だ。そういった事実が湾曲して伝承としてこの世界では教唆されているのかもしれないね。」
「それに、私達を運んだ兵士たちが何の影響も受けずに当たり前のように運んでいたとなると、少なくとも下層世界の人間は魔力を吸うことはありえないと言うことがいえるでしょう。」
「それでみんな、この後のことなんだけど……」
ウィレナは皆に提案する。
「ヴォルクルプスに会ってみたいの。」
「確かに、この国のことを最もよく知っている人のはずだ。それにシスネの言うにはJに興味があるらしいしね。僕は賛成だ。Jについて何か知っていることがあるかもしれない。」
「私はウィレナ様のお望みのままに。」
「ありがとう、シェロ、マウガン。」
「あたしもオッケーだよ。でも大丈夫?私達捕まらない?」
「タラサちゃん、シェロ君、マウガン君はドールハウスに入っておけばいいんじゃないかな?」
「そうね、3人の安全を保障できれば、出てきてもいいんだけど……」
「それにどうしてあたし達が樹上世界に来たことが知られていたかも謎だし。Jはどう思う?」
① 『ヴォルクルプスに会いに行こう』
② 『やめた方がいい』
③ 『危険だが行く価値はある』
④ 『なぜ俺に興味が……?』
Jは①番目の選択肢を選んだ。
『ヴォルクルプスに会いに行こう』
「そうね、決まりだわ。私とJ,ロージナでこの姿のまま王の間へ向かいましょう。タラサ達はカルトゥムのドールハウスへ入っていて頂戴。」
「了解だよ。」
ウィレナは再びフードを被りなおし、Jとロージナは兜を被り立ち上がった。
「私は顔が完全に隠れてるわけじゃないから、二人が先行して壁になってくれる?」
「いいよ。私の後ろに隠れてなさい。ウィレナ姫はこの騎士、ロージナが守り切って見せましょう。」
Jとロージナでウィレナの顔が隠れるように正面を歩き、ウィレナはその二人の後を付いていくように離れの塔を登っていく。その後ろにカルトゥムが浮遊している。
――ずっと気になってたんだけどカルトゥムは認識されないの?
――そこは不思議パワーで見えなくなってるんじゃないかな……
J、ウィレナ、ロージナの3人は王城の奥へと進んでいく。王城はレーヴェリオンの城よりも入り組んだ構成になっており、王城には各地に城内の見取り図が展示されている。もちろん、Jは城内の地図など無しに、城の中をすいすいと進んでいく。メイドや兵士とすれ違う際には、ウィレナの盾になるように身を張って視線を遮った。螺旋階段を登り、縦長の通路を渡り道中の階段を右、左と開けていき、途中、高い天井の回廊や教会、講堂のような場所を横切りいつしか目の前には巨大な扉が鎮座している廊下までやって来た。その扉の前には兵士やメイドはおらず、ウィレナ達3人と1匹が扉に向かて佇んでいる。
――ここの王様は毎回こんな長い経路を通って王の間に来ているのかしら。
――そこはワープホールとか使ってるんじゃない?もしくは魔法とか。
「いよいよヴォルクルプスとの御対面ね。みんな、準備は出来てるかしら?」
「私は大丈夫。いつでも行けるよ!」
「僕はいつでも準備万端だメェ!」
Jはメニューを開き、ウィレナのメイド服、自身とロージナの鎧をはぎ取り、ドールハウスのクローゼットへとしまう。
そして目の前にある大扉をギギギッと開く。ウィレナとロージナはJの後に続き中に入る。
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