9 / 124
第9話 バグ技
しおりを挟む
Jは薬草を食べながらダッシュする。自分の生命力が尽きる前に、ここに来た目的のアイテムを入手するために。軽石の通路を走り、飛び跳ね、溶岩に落ちないように神経を研ぎ澄まし薬草を食べながら走る。時折攻撃を加えてくる、獅子の体に鷲の翼と頭部をもつグリフィンに目を配りながら目的のアイテムがある溶岩の海に浮かぶ小島にある屋敷まで到達した。
だが立ち止まってはいられない。生命力がもうそろそろ尽きようとしている。屋敷内は翼をもった人型の石像、ガーゴイルがいたるところで侵入者を待ち構え剣と盾を構えた骨のアンデット、スケルトンが徘徊している。スケルトンの攻撃をかわし、ガーゴイルの検知範囲のギリギリを縫って屋敷の宝物庫の前までたどり着いた。宝物この前には番犬、3つ首の狼、身の丈10メートルは超える巨大な魔物、ケルベロスが宝を守っているが、その大きさ故、股下は隙だらけだった。
ケルベロス正面の口からは炎、右の口からは雷、左の口からは冷気を噴き出すが、予備動作で息を吸い込む隙にJは宝箱をあけすぐさま手に取る。
3種類のブレスがJを襲うその瞬間、Jは荷物から転移の落果遺物を使用し、その体は霧となって霧散した。
そして場面は切り替わり、ダンジョンの入り口へ。
ウィレナが待つダンジョン前に設置したロケータに霧が集まり人の形を象っていく。そしてJの視界が明転して目の前にはウィレナがいた。
Jはウィレナに話しかける。
「お帰り、それじゃあ出発する?」
――軽っ
ヌルも驚愕するあっさりした対応だった。
――俺も毎回そう思う。ラストダンジョン前まで行ったんだけどなぁ。
『ああ』
『もう少し待ってくれ』
Jは1つ目の選択肢を選んだ。
『ああ』
「主人をこんなに待たせるなんてあきれるわね。待ちくたびれたわ。さっさと出発しましょう。」
ウィレナが再びパーティに加わり川の上流へ歩を進める。帰りもゴブリンに石を投げ注意を逸らし先へと進む。来た時と違うとすれば、Jの背中には大きなハンマーが背負われていることだった。
――「この武器が欲しかったんだ」
――それは何?
そのハンマーは全長約2メートル、先端には平らな面と反対には殺意の高い鋭い棘がいくつも生えている巨大な鎚だ。
――『巨人の小鎚』っていう武器で、殺傷武器と非殺傷武器が合わさった便利な装備品さ。
平たい面で殴れば対象を殺害することなく気絶させられる。
――いや死ぬと思うけど。
――そこはゲームシステム上そうなってるの。
「だいぶ歩いてきたわね……」
ヌルとの思考会話を続けているとウィレナが話しかけてきた。
『馬車の残骸が増えてきた。そろそろ何かあるころだと思うんだけどな』
「あ!見て!うちの国の兵士だわ!」
前方に見覚えのある鎧をまとった兵士が2人、馬車の大部分が残されたところを捜索しているようだった。
「おーい!こっちよ!ウィレナはここにいるわー!」
兵士がウィレナに気づきこっちへやってくる。
「良かったわ!ねぇJ!」
『ああ、これで俺も肩の荷が下りる』
「対象を発見した。これより殺害する。」
「え?」
兵士は剣のを抜刀し姫に近づいてくる。そして自然に、ごく自然に、まるで動けなくなった敵兵にとどめを刺すかのように振り上げ。
ウィレナに向かって振り下ろした。
ギィンッ!と金属音が渓谷に反響する。
兵士の振り上げた剣は空を切り河原の石へぶつかった。
「あ……ありがとう。」
Jは兵士が剣を振り上げるのを見た瞬間、姫を引っ張り何とか剣をかわすことに成功するのだった。
「あ……あなた達私よ!ウィレナ姫よ!剣を納めなさい!あなたたちは取り返しのつかないことをしようとしているわ!」
「何をふざけたことを!ウィレナ姫がそのような恰好なわけないだろう!」
「それはごもっともだけど……!」
――よかった。ゲーム内でも服装に突っ込みが入るのね。
「第一貴様がウィレナ姫かどうか我らにとってはどうでもよい。」
『どういうことだ?』
「われらの受けた指示は谷底に落ちた人間の安否確認だ。死んでいればそれでよい。生きていたら抹殺しろとな。」
「そんなバカなことあるわけないわ!」
「ククク……信じるも信じぬも貴様の勝手よ!」
「そんな……」
『誰であろうとウィレナ姫に手出しはさせない。』
「J……!」
「貴様のようなパンツ一丁の変態に我ら王都の兵士が遅れなどとるものか!」
兵士二人が姫に襲い掛かる。それをJは巨人の小鎚の平面で殴り抜ける!
「ぐぅわばぁ!」
一振りで2人が吹き飛び同時に気絶する。
――つっよ。
「あ……ありがとう……J……でも……そんな……」
ウィレナはその場に崩れ落ちるように座り込んだ。
『今日はここで休もう。俺が見張っているから休め』
「ええ……そうね……」
Jが見張りとして立っている後ろで、横になりながら涙を流すウィレナがいた。
そして夜が明けた。
『兵士はまだ起きないが、念のため近くの気に縛り付けておいてある。』
「ええ、その方が安心だわ。」
『もういいのか?』
「まだ本当にジラフィムが私を殺そうとしたってわけじゃない。もしかしたらこの兵士たちも鎧を奪った野盗ってこともありあるわ。」
中々苦しいいいわけだが、ウィレナはそうでもしないと平静を保つことが出来なかった。
「まず村に行きましょう。王都から派遣された兵がいるはずだわ。助けや本当のことを知れるはずよ。」
『了解した。俺はアンタの従者だ。どこまでも付き合おう。』
「ありがとう……J……」
「渓谷に沿ってまた川を上っていけば馬車で来たルートと一致するはずよ。途中で橋を渡ったからこのまま遡上すれば村まで戻れる道に合流できるはずだわ。」
『了解した。先へ進もう。』
メインクエスト:ジマリ村へ戻ろう
――ここからようやくオープンワールドで行動できる。とはいってもまだ直近のイベントが近いからそこに移動するのだが。そしてここからバグ技を利用して移動する。
――バグ技?大丈夫なの?ゲーム壊れない?
――問題ない。見てれば分かるさ。
『先行してくれ』
「分かったわ」
Jが移動するとそこから3メートルほど離れた先の位置をキープしつつウィレナが移動する行動に変更する。そしてその状態で凹んだ崖の壁際に移動し、ウィレナを凹みに押し込んでいく。Jとウィレナの距離が近づいてきたら、そこで再び行動を変更する。
『この場でしゃがみ待機』
「了解よ」
崖とウィレナが密着した状態で動かないようにしゃがみ待機させ、その状態でウィレナを飛び越えるようにジャンプした。
するとJはウィレナと崖の間に挟まり落下モーションのままふわふわ浮き始める。その状態で空中落下攻撃を行うと、なんと、体の半分が壁にめり込んでしまった。
『ついてきてくれ』
Jはウィレナに指示を出すと、壁に体が半分めり込んだまま壁伝いに沿って移動を始める。
壁のポリゴンに引っかかったように壁伝いに沿ってしか移動できないでいるJ。それを違和感なしに後をついてくるウィレナ、そんな二人は両方下着姿。
――なにこれ?
そして壁際のとがった部分まで来ると、Jは壁から脱出しようと鋭角の方向へ走ってジャンプダッシュを行う。すると体が一瞬空中でブレ、壁の挟まりから脱出することが出来た。
――これでセットアップ完了。
――何が?
――今のグリッチは移動速度を2倍にするバグ技で、「ウォールトワイスランニング」って呼ばれてる。壁面にめり込むことでで移動座標を狂わせて、脱出時のローリングの移動速度を保持した状態で脱出後にその速度を維持したまま移動できるようになるバグ技だ。
――つまり?
――早く移動できる!
Jは川上に向かって走り始めた。ウィレナと流れ着いた場所から大分遡上している。坂道も急勾配になってきている。村へと続く道まであと少しだ。と言う状況の中、Jはその川岸を滑るように登り始めた。
正確な表現をすると、走りで1歩踏み出すたびに足を前に出している間も前に進んでいる。そして地面を踏みしめ後方へ足でけりだす。その瞬間、今までの速度の2倍の推進力を得て前へ進む。すなわち走っている最中に常に進行方向へ移動し続けている状態になっている。
――なんか変態挙動でキモイ。
――辛辣ゥ!
そんな変態挙動とののしられた移動法だが、従来のただの走りの300%増しの速度で移動できるため、RTAの基本テクニックだ。
――なんで最初からやらなかったの?
――今のグリッチはさっきの場所みたいに凹んだ壁ととがった壁がないと出来ない。このあたりでそれがあるのがあの部分だっただけだ。家とか小屋ならその両方の要素を備えてるから出来るけど、野盗のところは周りに哨戒中の敵がいたからやめておいた。すぐにダンジョンに入るしこのグリッチは高所から着地すると解除されてしまうからな。
高速で移動中もウィレナは平気な顔でついてくる。もちろん、Jと同じ速度で移動は出来ない。Jの視界に映っているときには今までと等速だが、視界から外れるとしっかり追いつく速度で移動しているのだった。
そんな変態挙動で高速移動をしているとようやく馬車で通った道にたどり着く。
だが立ち止まってはいられない。生命力がもうそろそろ尽きようとしている。屋敷内は翼をもった人型の石像、ガーゴイルがいたるところで侵入者を待ち構え剣と盾を構えた骨のアンデット、スケルトンが徘徊している。スケルトンの攻撃をかわし、ガーゴイルの検知範囲のギリギリを縫って屋敷の宝物庫の前までたどり着いた。宝物この前には番犬、3つ首の狼、身の丈10メートルは超える巨大な魔物、ケルベロスが宝を守っているが、その大きさ故、股下は隙だらけだった。
ケルベロス正面の口からは炎、右の口からは雷、左の口からは冷気を噴き出すが、予備動作で息を吸い込む隙にJは宝箱をあけすぐさま手に取る。
3種類のブレスがJを襲うその瞬間、Jは荷物から転移の落果遺物を使用し、その体は霧となって霧散した。
そして場面は切り替わり、ダンジョンの入り口へ。
ウィレナが待つダンジョン前に設置したロケータに霧が集まり人の形を象っていく。そしてJの視界が明転して目の前にはウィレナがいた。
Jはウィレナに話しかける。
「お帰り、それじゃあ出発する?」
――軽っ
ヌルも驚愕するあっさりした対応だった。
――俺も毎回そう思う。ラストダンジョン前まで行ったんだけどなぁ。
『ああ』
『もう少し待ってくれ』
Jは1つ目の選択肢を選んだ。
『ああ』
「主人をこんなに待たせるなんてあきれるわね。待ちくたびれたわ。さっさと出発しましょう。」
ウィレナが再びパーティに加わり川の上流へ歩を進める。帰りもゴブリンに石を投げ注意を逸らし先へと進む。来た時と違うとすれば、Jの背中には大きなハンマーが背負われていることだった。
――「この武器が欲しかったんだ」
――それは何?
そのハンマーは全長約2メートル、先端には平らな面と反対には殺意の高い鋭い棘がいくつも生えている巨大な鎚だ。
――『巨人の小鎚』っていう武器で、殺傷武器と非殺傷武器が合わさった便利な装備品さ。
平たい面で殴れば対象を殺害することなく気絶させられる。
――いや死ぬと思うけど。
――そこはゲームシステム上そうなってるの。
「だいぶ歩いてきたわね……」
ヌルとの思考会話を続けているとウィレナが話しかけてきた。
『馬車の残骸が増えてきた。そろそろ何かあるころだと思うんだけどな』
「あ!見て!うちの国の兵士だわ!」
前方に見覚えのある鎧をまとった兵士が2人、馬車の大部分が残されたところを捜索しているようだった。
「おーい!こっちよ!ウィレナはここにいるわー!」
兵士がウィレナに気づきこっちへやってくる。
「良かったわ!ねぇJ!」
『ああ、これで俺も肩の荷が下りる』
「対象を発見した。これより殺害する。」
「え?」
兵士は剣のを抜刀し姫に近づいてくる。そして自然に、ごく自然に、まるで動けなくなった敵兵にとどめを刺すかのように振り上げ。
ウィレナに向かって振り下ろした。
ギィンッ!と金属音が渓谷に反響する。
兵士の振り上げた剣は空を切り河原の石へぶつかった。
「あ……ありがとう。」
Jは兵士が剣を振り上げるのを見た瞬間、姫を引っ張り何とか剣をかわすことに成功するのだった。
「あ……あなた達私よ!ウィレナ姫よ!剣を納めなさい!あなたたちは取り返しのつかないことをしようとしているわ!」
「何をふざけたことを!ウィレナ姫がそのような恰好なわけないだろう!」
「それはごもっともだけど……!」
――よかった。ゲーム内でも服装に突っ込みが入るのね。
「第一貴様がウィレナ姫かどうか我らにとってはどうでもよい。」
『どういうことだ?』
「われらの受けた指示は谷底に落ちた人間の安否確認だ。死んでいればそれでよい。生きていたら抹殺しろとな。」
「そんなバカなことあるわけないわ!」
「ククク……信じるも信じぬも貴様の勝手よ!」
「そんな……」
『誰であろうとウィレナ姫に手出しはさせない。』
「J……!」
「貴様のようなパンツ一丁の変態に我ら王都の兵士が遅れなどとるものか!」
兵士二人が姫に襲い掛かる。それをJは巨人の小鎚の平面で殴り抜ける!
「ぐぅわばぁ!」
一振りで2人が吹き飛び同時に気絶する。
――つっよ。
「あ……ありがとう……J……でも……そんな……」
ウィレナはその場に崩れ落ちるように座り込んだ。
『今日はここで休もう。俺が見張っているから休め』
「ええ……そうね……」
Jが見張りとして立っている後ろで、横になりながら涙を流すウィレナがいた。
そして夜が明けた。
『兵士はまだ起きないが、念のため近くの気に縛り付けておいてある。』
「ええ、その方が安心だわ。」
『もういいのか?』
「まだ本当にジラフィムが私を殺そうとしたってわけじゃない。もしかしたらこの兵士たちも鎧を奪った野盗ってこともありあるわ。」
中々苦しいいいわけだが、ウィレナはそうでもしないと平静を保つことが出来なかった。
「まず村に行きましょう。王都から派遣された兵がいるはずだわ。助けや本当のことを知れるはずよ。」
『了解した。俺はアンタの従者だ。どこまでも付き合おう。』
「ありがとう……J……」
「渓谷に沿ってまた川を上っていけば馬車で来たルートと一致するはずよ。途中で橋を渡ったからこのまま遡上すれば村まで戻れる道に合流できるはずだわ。」
『了解した。先へ進もう。』
メインクエスト:ジマリ村へ戻ろう
――ここからようやくオープンワールドで行動できる。とはいってもまだ直近のイベントが近いからそこに移動するのだが。そしてここからバグ技を利用して移動する。
――バグ技?大丈夫なの?ゲーム壊れない?
――問題ない。見てれば分かるさ。
『先行してくれ』
「分かったわ」
Jが移動するとそこから3メートルほど離れた先の位置をキープしつつウィレナが移動する行動に変更する。そしてその状態で凹んだ崖の壁際に移動し、ウィレナを凹みに押し込んでいく。Jとウィレナの距離が近づいてきたら、そこで再び行動を変更する。
『この場でしゃがみ待機』
「了解よ」
崖とウィレナが密着した状態で動かないようにしゃがみ待機させ、その状態でウィレナを飛び越えるようにジャンプした。
するとJはウィレナと崖の間に挟まり落下モーションのままふわふわ浮き始める。その状態で空中落下攻撃を行うと、なんと、体の半分が壁にめり込んでしまった。
『ついてきてくれ』
Jはウィレナに指示を出すと、壁に体が半分めり込んだまま壁伝いに沿って移動を始める。
壁のポリゴンに引っかかったように壁伝いに沿ってしか移動できないでいるJ。それを違和感なしに後をついてくるウィレナ、そんな二人は両方下着姿。
――なにこれ?
そして壁際のとがった部分まで来ると、Jは壁から脱出しようと鋭角の方向へ走ってジャンプダッシュを行う。すると体が一瞬空中でブレ、壁の挟まりから脱出することが出来た。
――これでセットアップ完了。
――何が?
――今のグリッチは移動速度を2倍にするバグ技で、「ウォールトワイスランニング」って呼ばれてる。壁面にめり込むことでで移動座標を狂わせて、脱出時のローリングの移動速度を保持した状態で脱出後にその速度を維持したまま移動できるようになるバグ技だ。
――つまり?
――早く移動できる!
Jは川上に向かって走り始めた。ウィレナと流れ着いた場所から大分遡上している。坂道も急勾配になってきている。村へと続く道まであと少しだ。と言う状況の中、Jはその川岸を滑るように登り始めた。
正確な表現をすると、走りで1歩踏み出すたびに足を前に出している間も前に進んでいる。そして地面を踏みしめ後方へ足でけりだす。その瞬間、今までの速度の2倍の推進力を得て前へ進む。すなわち走っている最中に常に進行方向へ移動し続けている状態になっている。
――なんか変態挙動でキモイ。
――辛辣ゥ!
そんな変態挙動とののしられた移動法だが、従来のただの走りの300%増しの速度で移動できるため、RTAの基本テクニックだ。
――なんで最初からやらなかったの?
――今のグリッチはさっきの場所みたいに凹んだ壁ととがった壁がないと出来ない。このあたりでそれがあるのがあの部分だっただけだ。家とか小屋ならその両方の要素を備えてるから出来るけど、野盗のところは周りに哨戒中の敵がいたからやめておいた。すぐにダンジョンに入るしこのグリッチは高所から着地すると解除されてしまうからな。
高速で移動中もウィレナは平気な顔でついてくる。もちろん、Jと同じ速度で移動は出来ない。Jの視界に映っているときには今までと等速だが、視界から外れるとしっかり追いつく速度で移動しているのだった。
そんな変態挙動で高速移動をしているとようやく馬車で通った道にたどり着く。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる