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第3部 君は僕を捨てないよね
97.エミリアvsアルフリード
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アルフリードはそこまで話をすると、テラスの手すりに腕組みをして寄っかかったまま、目をつむった。
そして、再び目を開いて言った。
「あと……この事も君には伝えないといけないと思ったけれど、社交デビューをしてから、僕は婚約者を探すために何人もの令嬢とお付き合いをさせてもらった。だけど……君以上の人と出会うことは今までに一度もなかった」
彼は腕組みを解いて、手すりに片手を置いた。
「あの日、君をこの目で初めて見た時、はっきりと君が運命の人だと感じた。この想いは、今でもずっと一瞬たりとも変わらない」
アルフリードは、手すりに置いた片手をこぶしの形に強く握りしめた。
「エルラルゴが崖から落ちたという話を聞いた時、僕の脳裏にはあの時の号泣していたソフィアナの姿が鮮明に蘇ってきたよ。なんとしても支えてあげなくちゃいけないってね。だけどそれは、親友として……家臣として。決して、君に対する感情とは別のものだ」
彼は今まで見たことのないくらい真剣な瞳で、私のことを見つめていた。
「だから、信じて欲しい。僕が共に生きる人は、君以外にはあり得ないんだ」
私の知らなかった、原作にも書かれていなかった、彼の過去。
そして、皇女様への想い。
彼は私のことを運命の人だって言った。
だけど、この先の展開を知っている私は……やっぱり、彼にとって皇女様は私以上に特別な存在なんだってことを確信した。
ずっとそばにいて、ずっと精神的にも支え合っていた存在。
それに、このヘイゼル邸で見た彼の肖像画。
社交デビュー前までは、翳りのある憂いを帯びた表情だったのに、それ以降は、爽やかな笑顔が眩しい明るい肖像に変化した彼。
それは、エルラルゴ王子様と皇女様から、そう言われたからという事が分かった。
2人は、アルフリードを変えるくらいの影響力を持っているんだ。
もう王子様はいないけど、残された皇女様は彼に影響を及ぼせる、この世で唯一の存在だってことだ。
「アルフリード、あなたの話を聞かせてくれて、ありがとう」
それから、私を運命の人だって言ってくれて、ありがとう……
だけど……
私は目を閉じて一呼吸置くと、目を開いてアルフリードと向き合った。
「それでも私はあなたとは結婚できない。この間お伝えした通り、私との婚約を取りやめてください」
夕日は沈んでいて、あたりは薄暗くなってきていた。
だけど、アルフリードの眉間に深くシワが刻まれて、当惑した表情をしているのが分かった。
「どうして? ここまで話しても、まだ納得してくれないのか?」
問い詰めるような彼の視線に、私は顔を背けてしまった。
「私は皇女様の女騎士として誰とも結婚しない生き方をしていきたいの。私も皇女様のおそばにお仕えするから、あなたもこれまでと同じように皇女様をお支えしてください」
そう、私と彼は婚約者でも何でもなくなる。
これからは、皇女様にお仕えする家臣というただの同僚だ。
「……エミリア、君は何かを隠してるよね? それに僕が気づいていないとでも思っているのか」
彼の言葉に私は目を見開いた。
え……どういうこと……?
私がこの世界の原作を知っている、そのことをもしかして言っているの!?
思わず彼の方に顔を向けそうになったけど、ここで動揺したら、これまでやってきた事が全て水の泡だ。
冷静に……ここは冷静に慎重に進めなければ。
取り乱しそうになるのを必死に抑えていると、
「僕は何もかも伝えたつもりだ。それなのに、君は僕のことを信じてはくれないんだな……」
アルフリードの言葉が胸を刺してくる。
痛いしツラい……私だって、こんな事したくないよ……!
だけど、これは全て、あなたのためなの!
あなたは皇女様のために死のうとまでするくらい、彼女のことを心の奥底では想っているんだから……いつか私は邪魔な存在になってしまう。だから、これでいいんだよ……
「何のことを言っているのか、よく分からない」
私はいたって淡々と言葉を返した。
「あんなに一生懸命うちの屋敷をキレイにしようとしていたのは何でなんだ? それに、母上の庭に花を植えたり、父上には香水まで苦労して作ってたじゃないか!? そんなことまでして、僕と結婚はせずに別れるなんて、おかしいだろ!」
アルフリードは私の左肩をガッと強く掴んだ。
すごく掴まれた所が痛い。
「だ、だってあんまりこのお屋敷がひどい有様だったから、見ていられなかったの。だけど、あなたも公爵様もリフォーム計画には乗り気じゃなかったのに、私が勝手に推し進めた訳だから、その分の工事費は返済します。それに、香水作りはエスニョーラ家の後ろ盾になって頂いた、ほんのお礼です。何も不思議な事とは思わないわ」
私はアルフリードの手を掴んで、肩から払いのけると、彼から一歩退いた。
「それじゃあ、フローリアのことは? あんなに喜んでたじゃないか、あれも本当は演技だったなんて言うんじゃないだろうな?」
うっ……フローリアの事を出してくるなんてズルいよ!
そんな訳ないじゃん……
だけど、あの子は彼からのプレゼントだったから、私が彼とお別れするのなら私の手元には置いておけない……
それに、いつまでもこんな押し問答をしてるんじゃ、キリがない。
「分かりました……そこまで言うなら、この間の婚約証を出してください」
私がそう言うと、アルフリードは懐から丸めた紙を取り出した。
そして、ペンとともに私に手渡した。
私はそれを受け取ったけれど、彼の顔を見ながらこう言った。
「私があなたと婚約したのは、ヘイゼル家の家柄を後ろ盾に利用するため。それを、あなたが勝手に1人ではしゃいでいただけじゃない」
私はそのセリフを極力、事務的に、よそよそしく聞こえるように口にした。
そして、
「私とエスニョーラ家には皇家という後ろ盾ができたの。あなたはもう……私には必要ない」
ビリ ビリ ビリ……
私は両手で持った婚約証を上から真っ二つに引き裂き始めた。
その半分に破れていく紙の間から、彼の信じられないものを見るような見開いた瞳と、固まった表情が覗いていた。
何の意味もなくなって2枚に裂かれた紙きれを、私は手から離してテラスの地面に落とした。
そして、懐から大金を取り出して、その場にヒザをついてしゃがみ込んだアルフリードの前に置いた。
「これは、この間のお食事の私の分のお代です」
とても高額だったこの食事代は、私の女騎士のお給料を前借りすることで工面した。
しかし……こんな姿の彼を見るのは、想像以上に惨めな気分で、今すぐ抱きしめてあげたくなってしまう自分がいた。
それでも……これは後々の彼のためなんだ。
私なんかに未練を持たずに、スッパリ別れてもらうためには、これが考えつく最善の手だった。
うなだれているアルフリードに背を向けて、その場を後にしようとすると、
「エミリア……分かったよ。君がそこまでソフィアナの女騎士でいることを求めているなら……君がそれで幸せなら、僕は君の意思を尊重する」
振り向いてしまってはいけない気がして、私はただ立ち止まった。
「フローリアは君のものだから、返す必要はない。それに、これからも僕たちは毎日のように皇城で顔を合わせるだろう。君の言う通り……これからは同僚として、よろしく、頼むよ……」
彼の言葉の最後の方はもう、消え入りそうな声だった。
「私の考えを分かって下さって、ありがとうございます。それからフローリアのことも……こちらこそ、よろしくお願いします……」
私はそう返し、今度こそ振り返ることも、立ち止まる事もせず、真っ暗になってしまったクロウディア様の中庭を後にした。
彼の最後の好意であるフローリアは連れて帰ることにした。ただし、彼女をプレゼントしてくれた時のお代は返済することにして……
そう考えながらヘイゼル邸の厩へ行き、専用の部屋からフローリアを外へ連れ出そうとした。
けれど、彼女はしきりに首を後ろに向けて立ち止まろうとばかりする。
その視線の先には、アルフリードの愛馬のガンブレッドがいて、彼もまたソワソワとしながらフローリアに向かって、いな鳴いていた。
……きっとこの子達は、もうここで会えるのが最後だってことが分かってるのかもしれない。
そんなフローリアを何とか外に出して乗っかりながら、その首をなでなでした。
ごめんね、私のせいでお前たちまで引き裂くことになってしまって……
エスニョーラ邸への道のりを彼女に乗って向かう中、アルフリードが膝をついて、うなだれていた姿が頭から離れなかった。
ごめんね、アルフリード……
全部あなたのためだから……だから、どうか許してね……
私の瞳には涙が溢れ出してきて、それがずっと流れ続けていた。
そして、再び目を開いて言った。
「あと……この事も君には伝えないといけないと思ったけれど、社交デビューをしてから、僕は婚約者を探すために何人もの令嬢とお付き合いをさせてもらった。だけど……君以上の人と出会うことは今までに一度もなかった」
彼は腕組みを解いて、手すりに片手を置いた。
「あの日、君をこの目で初めて見た時、はっきりと君が運命の人だと感じた。この想いは、今でもずっと一瞬たりとも変わらない」
アルフリードは、手すりに置いた片手をこぶしの形に強く握りしめた。
「エルラルゴが崖から落ちたという話を聞いた時、僕の脳裏にはあの時の号泣していたソフィアナの姿が鮮明に蘇ってきたよ。なんとしても支えてあげなくちゃいけないってね。だけどそれは、親友として……家臣として。決して、君に対する感情とは別のものだ」
彼は今まで見たことのないくらい真剣な瞳で、私のことを見つめていた。
「だから、信じて欲しい。僕が共に生きる人は、君以外にはあり得ないんだ」
私の知らなかった、原作にも書かれていなかった、彼の過去。
そして、皇女様への想い。
彼は私のことを運命の人だって言った。
だけど、この先の展開を知っている私は……やっぱり、彼にとって皇女様は私以上に特別な存在なんだってことを確信した。
ずっとそばにいて、ずっと精神的にも支え合っていた存在。
それに、このヘイゼル邸で見た彼の肖像画。
社交デビュー前までは、翳りのある憂いを帯びた表情だったのに、それ以降は、爽やかな笑顔が眩しい明るい肖像に変化した彼。
それは、エルラルゴ王子様と皇女様から、そう言われたからという事が分かった。
2人は、アルフリードを変えるくらいの影響力を持っているんだ。
もう王子様はいないけど、残された皇女様は彼に影響を及ぼせる、この世で唯一の存在だってことだ。
「アルフリード、あなたの話を聞かせてくれて、ありがとう」
それから、私を運命の人だって言ってくれて、ありがとう……
だけど……
私は目を閉じて一呼吸置くと、目を開いてアルフリードと向き合った。
「それでも私はあなたとは結婚できない。この間お伝えした通り、私との婚約を取りやめてください」
夕日は沈んでいて、あたりは薄暗くなってきていた。
だけど、アルフリードの眉間に深くシワが刻まれて、当惑した表情をしているのが分かった。
「どうして? ここまで話しても、まだ納得してくれないのか?」
問い詰めるような彼の視線に、私は顔を背けてしまった。
「私は皇女様の女騎士として誰とも結婚しない生き方をしていきたいの。私も皇女様のおそばにお仕えするから、あなたもこれまでと同じように皇女様をお支えしてください」
そう、私と彼は婚約者でも何でもなくなる。
これからは、皇女様にお仕えする家臣というただの同僚だ。
「……エミリア、君は何かを隠してるよね? それに僕が気づいていないとでも思っているのか」
彼の言葉に私は目を見開いた。
え……どういうこと……?
私がこの世界の原作を知っている、そのことをもしかして言っているの!?
思わず彼の方に顔を向けそうになったけど、ここで動揺したら、これまでやってきた事が全て水の泡だ。
冷静に……ここは冷静に慎重に進めなければ。
取り乱しそうになるのを必死に抑えていると、
「僕は何もかも伝えたつもりだ。それなのに、君は僕のことを信じてはくれないんだな……」
アルフリードの言葉が胸を刺してくる。
痛いしツラい……私だって、こんな事したくないよ……!
だけど、これは全て、あなたのためなの!
あなたは皇女様のために死のうとまでするくらい、彼女のことを心の奥底では想っているんだから……いつか私は邪魔な存在になってしまう。だから、これでいいんだよ……
「何のことを言っているのか、よく分からない」
私はいたって淡々と言葉を返した。
「あんなに一生懸命うちの屋敷をキレイにしようとしていたのは何でなんだ? それに、母上の庭に花を植えたり、父上には香水まで苦労して作ってたじゃないか!? そんなことまでして、僕と結婚はせずに別れるなんて、おかしいだろ!」
アルフリードは私の左肩をガッと強く掴んだ。
すごく掴まれた所が痛い。
「だ、だってあんまりこのお屋敷がひどい有様だったから、見ていられなかったの。だけど、あなたも公爵様もリフォーム計画には乗り気じゃなかったのに、私が勝手に推し進めた訳だから、その分の工事費は返済します。それに、香水作りはエスニョーラ家の後ろ盾になって頂いた、ほんのお礼です。何も不思議な事とは思わないわ」
私はアルフリードの手を掴んで、肩から払いのけると、彼から一歩退いた。
「それじゃあ、フローリアのことは? あんなに喜んでたじゃないか、あれも本当は演技だったなんて言うんじゃないだろうな?」
うっ……フローリアの事を出してくるなんてズルいよ!
そんな訳ないじゃん……
だけど、あの子は彼からのプレゼントだったから、私が彼とお別れするのなら私の手元には置いておけない……
それに、いつまでもこんな押し問答をしてるんじゃ、キリがない。
「分かりました……そこまで言うなら、この間の婚約証を出してください」
私がそう言うと、アルフリードは懐から丸めた紙を取り出した。
そして、ペンとともに私に手渡した。
私はそれを受け取ったけれど、彼の顔を見ながらこう言った。
「私があなたと婚約したのは、ヘイゼル家の家柄を後ろ盾に利用するため。それを、あなたが勝手に1人ではしゃいでいただけじゃない」
私はそのセリフを極力、事務的に、よそよそしく聞こえるように口にした。
そして、
「私とエスニョーラ家には皇家という後ろ盾ができたの。あなたはもう……私には必要ない」
ビリ ビリ ビリ……
私は両手で持った婚約証を上から真っ二つに引き裂き始めた。
その半分に破れていく紙の間から、彼の信じられないものを見るような見開いた瞳と、固まった表情が覗いていた。
何の意味もなくなって2枚に裂かれた紙きれを、私は手から離してテラスの地面に落とした。
そして、懐から大金を取り出して、その場にヒザをついてしゃがみ込んだアルフリードの前に置いた。
「これは、この間のお食事の私の分のお代です」
とても高額だったこの食事代は、私の女騎士のお給料を前借りすることで工面した。
しかし……こんな姿の彼を見るのは、想像以上に惨めな気分で、今すぐ抱きしめてあげたくなってしまう自分がいた。
それでも……これは後々の彼のためなんだ。
私なんかに未練を持たずに、スッパリ別れてもらうためには、これが考えつく最善の手だった。
うなだれているアルフリードに背を向けて、その場を後にしようとすると、
「エミリア……分かったよ。君がそこまでソフィアナの女騎士でいることを求めているなら……君がそれで幸せなら、僕は君の意思を尊重する」
振り向いてしまってはいけない気がして、私はただ立ち止まった。
「フローリアは君のものだから、返す必要はない。それに、これからも僕たちは毎日のように皇城で顔を合わせるだろう。君の言う通り……これからは同僚として、よろしく、頼むよ……」
彼の言葉の最後の方はもう、消え入りそうな声だった。
「私の考えを分かって下さって、ありがとうございます。それからフローリアのことも……こちらこそ、よろしくお願いします……」
私はそう返し、今度こそ振り返ることも、立ち止まる事もせず、真っ暗になってしまったクロウディア様の中庭を後にした。
彼の最後の好意であるフローリアは連れて帰ることにした。ただし、彼女をプレゼントしてくれた時のお代は返済することにして……
そう考えながらヘイゼル邸の厩へ行き、専用の部屋からフローリアを外へ連れ出そうとした。
けれど、彼女はしきりに首を後ろに向けて立ち止まろうとばかりする。
その視線の先には、アルフリードの愛馬のガンブレッドがいて、彼もまたソワソワとしながらフローリアに向かって、いな鳴いていた。
……きっとこの子達は、もうここで会えるのが最後だってことが分かってるのかもしれない。
そんなフローリアを何とか外に出して乗っかりながら、その首をなでなでした。
ごめんね、私のせいでお前たちまで引き裂くことになってしまって……
エスニョーラ邸への道のりを彼女に乗って向かう中、アルフリードが膝をついて、うなだれていた姿が頭から離れなかった。
ごめんね、アルフリード……
全部あなたのためだから……だから、どうか許してね……
私の瞳には涙が溢れ出してきて、それがずっと流れ続けていた。
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