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第3部 君は僕を捨てないよね
66.アルフリードの試練
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皇城の広大な壁の中の一角に、さらに塀で囲まれたお城のミニ版みたいな建物がある。
それが、皇族騎士団の敷地だ。
その塀の横っちょに、三角屋根をした小さなログハウス風の小屋が建っている。
皇女様に続いて、上の方に曇りガラスが嵌め込んであるそこの玄関ドアから中に入ると、5、6人くらいで囲めそうな四角い木製のテーブルが置いてあって、暖炉の火がパチパチと燃えている。
姫は、つまらなそうな顔をしてはいるが、皇女様に対しては反抗したりする様子はなく、今のところ大人しく従って付いてきている。
「誰かいるか?」
皇女様が声を発すると、
「はい、ただいま……まあ、これは皇女様! どうなさいましたか?」
焦茶色のロングヘアのスラッとした体型の、40代後半くらいに見える女性が奥の方から現れた。
この方はクロリラさんといって、この女騎士・派遣事務所の所長さんだ。
彼女も元女騎士さんで、いつも騎馬術で槍を教えてくれている皇族騎士団長さんのパートナーでもある。
「では、エミリア様、これで登録は完了です。派遣先は皇女殿下ですが、実際に護衛をするのはリリーナ王女殿下ということでよろしいですね」
テーブルに3人で座っていると、クロリラさんは何枚か書類を手にしてやってきて、事務所の印が押してある紙を私に手渡した。
さらにテーブルに、何も印がされていない紙をピラッと置いた。
そこには、『禁止事項』という文字が書かれていて、さっき姫が要求してきたマジで理不尽な労働条件が、ことごとく否定される文面が書き連ねてあった。
「ああ。女騎士の労働条件について確認だが、ここに書かれている通りでないと派遣許可が下りないという理解で良かっただろうか?」
これは……糸も簡単に、私に降りかかってきた試練を防ぐことが出来たようだった。
人知れず、心の中で安堵していると、
「困りましたね……これは帝国内のご婦人に派遣する場合の条件なので、外国籍をお持ちのご要人にこのまま適用させてしまう訳には参りませんよね」
なんか……雲行きが怪しくなりだした。
別に、そのまま適用させちゃっていいですよね?
「そうか……それもそうだな。やはり、諸外国から見れば貴族婦人に仕える帝国の女騎士文化というのは物珍しいようだから、姫のように女騎士を付けたいという客人が今後も訪れるかも知れない」
皇女様がまたさっきみたいに、意見に同調し始めてしまった……
「よし! そうした場合に備えて、エミリアを今回モデルケースとしようではないか。どのような労働条件がベストになるか検証する上で、まずは3日間、姫が求める要求通りに動いてもらおう」
そんな……! でも、3日間か……その後どうなるか分からないけど、3日間くらいなら何とか耐えられるはず……!
「そうですね、まずは3日間を試用期間として契約を結ばさせていただきます。では、皇女殿下と王女殿下も、こちらの契約書類にサインかご捺印をお願いいたします」
うわぁ、契約書類まで用意されてるなんて、ちゃんとしてるんだな。
皇女様はペンを取ると、カッコよくシャシャッ! とサインをした。
だけど、すぐ言ったことやお約束を覆してしまいそうなワガママ姫は……素直に従ってくれるかな。
そう思って、恐る恐る横にいる姫の方に顔をかすかに傾けて見ていると、彼女は持っていたスパンコールみたいのがいっぱいくっ付いているキラッキラしたハンドバッグの中をゴソゴソし出した。
そして、とっても綺麗な乳白色をして、繊細な彫刻が施された細長い石を取り出した。
「ほお、それはエルも持っていた代物だな。確か、ナディクスでしか取れない希少な鉱物でできた印だ」
姫は無言ではあるけれど、そんな皇女様の説明に鼻高々といった様子で、首をフルフル振って髪の毛を揺らしていい匂いを振りまくと、一緒に取り出した朱肉みたいなヤツに印鑑を押し当てて、書類にポンっとひと押しした。
どうやら、そのご自慢の印鑑を見せびらかしたい……というか、使ってみたくて大人しく言うことに従っていたみたいだ。
こうして、何の騒動もなく無事に派遣契約が結ばれた直後から、いよいよ姫の護衛が始まり、まずは皇城に用意された姫のお部屋に同行した。
そして、長旅の疲れを取るってことで、姫がメイドちゃんを侍って、皇族専用の温泉大浴場に向かっている所に数歩、離れて向かっている時だった。
急に腕を引っ張られて、歩いてた通路から別の通路に引き込まれた。
な、なに!?
と思う間もなく、口を塞がれ、壁にドンッと背中が当たって目の前に現れたのは……
「エミリア……すまない、君を守ることができなくて……」
とっても苦痛そうに顔を歪ませた、アルフリードだった。
彼は私の口を覆っていた、大きな手の平をそっと離すと、私のことを抱きしめた。
う、うわぁ……抱きしめられたのは、ステア乳母様からの帰りに安いお宿のベッドの中でされて以来だけど、あの時は体を温めるため致し方なくって感じだった。
今回みたいなケースは初めてじゃないかな。すっごくドキドキしてきたよ……
このまま、怖い姫の元に行かずに彼とこうしていたかったけど、
「ア、アルフリード、姫に見つかったらまた怒られちゃうよ。もう、行かないと……」
私は一生懸命、彼の胸を自分の手で押し返そうとした。
姫に怒られるのもそうだけど、王子様がいなくなった今、原作通りに彼が皇女様を想い始める可能性が出てきてしまったのだ。
ここは一線をちゃんと引いて、後腐れなくお別れできる体制を整えておかないと。
けれど体格差が全く違うので、彼は押してもビクともしない
「分かってる……分かってるよ」
アルフリードはそう言って、ひときわキツく抱きしめると、腕をゆるめて私の両肩をつかんだ。
「あと、もう少しで君と一緒になれるのに、離れていなくちゃならないなんて……とんだ試練だな」
そう言って、私の頬に彼は手の平を添わせた。
彼の切なそうな瞳を見ていると、何とかしてあげたくなってしまう。
「3日間の試用期間が終わったら、24時間、姫の側にいるってことも無くなるかも知れないし、また会えるようになるんじゃない?」
私は、頬に添えられた彼の手を掴んで、さりげなく下に降ろさせながら、諭すみたいに話しかけた。
「……それは、どうかな。僕は、これから皇太子殿下の側近として、しばらく殿下に付きっきりになってしまうだろう。もし君が、姫の女騎士から開放されたとしても、君と会う時間はこれまでより極端に少なくなるはずだ」
そ、そうだった……リリーナ姫のインパクトが強すぎて影を潜めてたけど、明日は皇太子様が婚約者さんとご帰還されるんだった。
「……リリーナ姫に限らず、3国の王位継承者たちは幼くして人質にあった境遇から、みんな大目に見て何でも許してしまうんだ。僕も彼らのことを身近で見てきたから仕方ないと思う部分もあるけど、それでも姫が君を独占しようとするのは、我慢ならないよ」
彼はそう言って掴んでいる私の手に指を絡めると、お気に入りの恋人繋ぎをしてギュッと握ってきた。
すると、私の胸の中もギュッとされたみたいに、切なさが込み上げてきた。
「ちょっと!! 女騎士は? 女騎士はどこに行ったの!?」
向こうの方から甲高い声が響いてきて、私はハッとしてそっちの方を覗き込んだ。
だいぶ先の方へ行ってしまっていた派手なドレスの姫が、辺りをキョロキョロしながらこっちの方へやってくる。
「もう行かなくちゃ……」
そう言って、バッとアルフリードの方を振り向くと、さっきまでそこにいたはずの彼は、影も形も無くなっていた。
それが、皇族騎士団の敷地だ。
その塀の横っちょに、三角屋根をした小さなログハウス風の小屋が建っている。
皇女様に続いて、上の方に曇りガラスが嵌め込んであるそこの玄関ドアから中に入ると、5、6人くらいで囲めそうな四角い木製のテーブルが置いてあって、暖炉の火がパチパチと燃えている。
姫は、つまらなそうな顔をしてはいるが、皇女様に対しては反抗したりする様子はなく、今のところ大人しく従って付いてきている。
「誰かいるか?」
皇女様が声を発すると、
「はい、ただいま……まあ、これは皇女様! どうなさいましたか?」
焦茶色のロングヘアのスラッとした体型の、40代後半くらいに見える女性が奥の方から現れた。
この方はクロリラさんといって、この女騎士・派遣事務所の所長さんだ。
彼女も元女騎士さんで、いつも騎馬術で槍を教えてくれている皇族騎士団長さんのパートナーでもある。
「では、エミリア様、これで登録は完了です。派遣先は皇女殿下ですが、実際に護衛をするのはリリーナ王女殿下ということでよろしいですね」
テーブルに3人で座っていると、クロリラさんは何枚か書類を手にしてやってきて、事務所の印が押してある紙を私に手渡した。
さらにテーブルに、何も印がされていない紙をピラッと置いた。
そこには、『禁止事項』という文字が書かれていて、さっき姫が要求してきたマジで理不尽な労働条件が、ことごとく否定される文面が書き連ねてあった。
「ああ。女騎士の労働条件について確認だが、ここに書かれている通りでないと派遣許可が下りないという理解で良かっただろうか?」
これは……糸も簡単に、私に降りかかってきた試練を防ぐことが出来たようだった。
人知れず、心の中で安堵していると、
「困りましたね……これは帝国内のご婦人に派遣する場合の条件なので、外国籍をお持ちのご要人にこのまま適用させてしまう訳には参りませんよね」
なんか……雲行きが怪しくなりだした。
別に、そのまま適用させちゃっていいですよね?
「そうか……それもそうだな。やはり、諸外国から見れば貴族婦人に仕える帝国の女騎士文化というのは物珍しいようだから、姫のように女騎士を付けたいという客人が今後も訪れるかも知れない」
皇女様がまたさっきみたいに、意見に同調し始めてしまった……
「よし! そうした場合に備えて、エミリアを今回モデルケースとしようではないか。どのような労働条件がベストになるか検証する上で、まずは3日間、姫が求める要求通りに動いてもらおう」
そんな……! でも、3日間か……その後どうなるか分からないけど、3日間くらいなら何とか耐えられるはず……!
「そうですね、まずは3日間を試用期間として契約を結ばさせていただきます。では、皇女殿下と王女殿下も、こちらの契約書類にサインかご捺印をお願いいたします」
うわぁ、契約書類まで用意されてるなんて、ちゃんとしてるんだな。
皇女様はペンを取ると、カッコよくシャシャッ! とサインをした。
だけど、すぐ言ったことやお約束を覆してしまいそうなワガママ姫は……素直に従ってくれるかな。
そう思って、恐る恐る横にいる姫の方に顔をかすかに傾けて見ていると、彼女は持っていたスパンコールみたいのがいっぱいくっ付いているキラッキラしたハンドバッグの中をゴソゴソし出した。
そして、とっても綺麗な乳白色をして、繊細な彫刻が施された細長い石を取り出した。
「ほお、それはエルも持っていた代物だな。確か、ナディクスでしか取れない希少な鉱物でできた印だ」
姫は無言ではあるけれど、そんな皇女様の説明に鼻高々といった様子で、首をフルフル振って髪の毛を揺らしていい匂いを振りまくと、一緒に取り出した朱肉みたいなヤツに印鑑を押し当てて、書類にポンっとひと押しした。
どうやら、そのご自慢の印鑑を見せびらかしたい……というか、使ってみたくて大人しく言うことに従っていたみたいだ。
こうして、何の騒動もなく無事に派遣契約が結ばれた直後から、いよいよ姫の護衛が始まり、まずは皇城に用意された姫のお部屋に同行した。
そして、長旅の疲れを取るってことで、姫がメイドちゃんを侍って、皇族専用の温泉大浴場に向かっている所に数歩、離れて向かっている時だった。
急に腕を引っ張られて、歩いてた通路から別の通路に引き込まれた。
な、なに!?
と思う間もなく、口を塞がれ、壁にドンッと背中が当たって目の前に現れたのは……
「エミリア……すまない、君を守ることができなくて……」
とっても苦痛そうに顔を歪ませた、アルフリードだった。
彼は私の口を覆っていた、大きな手の平をそっと離すと、私のことを抱きしめた。
う、うわぁ……抱きしめられたのは、ステア乳母様からの帰りに安いお宿のベッドの中でされて以来だけど、あの時は体を温めるため致し方なくって感じだった。
今回みたいなケースは初めてじゃないかな。すっごくドキドキしてきたよ……
このまま、怖い姫の元に行かずに彼とこうしていたかったけど、
「ア、アルフリード、姫に見つかったらまた怒られちゃうよ。もう、行かないと……」
私は一生懸命、彼の胸を自分の手で押し返そうとした。
姫に怒られるのもそうだけど、王子様がいなくなった今、原作通りに彼が皇女様を想い始める可能性が出てきてしまったのだ。
ここは一線をちゃんと引いて、後腐れなくお別れできる体制を整えておかないと。
けれど体格差が全く違うので、彼は押してもビクともしない
「分かってる……分かってるよ」
アルフリードはそう言って、ひときわキツく抱きしめると、腕をゆるめて私の両肩をつかんだ。
「あと、もう少しで君と一緒になれるのに、離れていなくちゃならないなんて……とんだ試練だな」
そう言って、私の頬に彼は手の平を添わせた。
彼の切なそうな瞳を見ていると、何とかしてあげたくなってしまう。
「3日間の試用期間が終わったら、24時間、姫の側にいるってことも無くなるかも知れないし、また会えるようになるんじゃない?」
私は、頬に添えられた彼の手を掴んで、さりげなく下に降ろさせながら、諭すみたいに話しかけた。
「……それは、どうかな。僕は、これから皇太子殿下の側近として、しばらく殿下に付きっきりになってしまうだろう。もし君が、姫の女騎士から開放されたとしても、君と会う時間はこれまでより極端に少なくなるはずだ」
そ、そうだった……リリーナ姫のインパクトが強すぎて影を潜めてたけど、明日は皇太子様が婚約者さんとご帰還されるんだった。
「……リリーナ姫に限らず、3国の王位継承者たちは幼くして人質にあった境遇から、みんな大目に見て何でも許してしまうんだ。僕も彼らのことを身近で見てきたから仕方ないと思う部分もあるけど、それでも姫が君を独占しようとするのは、我慢ならないよ」
彼はそう言って掴んでいる私の手に指を絡めると、お気に入りの恋人繋ぎをしてギュッと握ってきた。
すると、私の胸の中もギュッとされたみたいに、切なさが込み上げてきた。
「ちょっと!! 女騎士は? 女騎士はどこに行ったの!?」
向こうの方から甲高い声が響いてきて、私はハッとしてそっちの方を覗き込んだ。
だいぶ先の方へ行ってしまっていた派手なドレスの姫が、辺りをキョロキョロしながらこっちの方へやってくる。
「もう行かなくちゃ……」
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