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原始・古代
実々:本気でお願いされるとドン引く
しおりを挟む12月2日(日) 朝
うららかな朝食のひと時、しかしその時間は早々に向かいの席に座る人間によって無情にも終わりを告げられる。
「それは、うちへの当て付けかい?」と。
人が美味しくいただいている朝食に突然物言いが入ってきた。
しかし、いきなり前振りもなく言われた為、私にはこの朝食の何がいけないのか勿論わからない。『とっても美味しいよ』としか返せないし、食べたかったなら言えば作ったのに…。
「へ?何が?」
分からないことは聞くに限る。一人で悩んだ所であーちの考えてることなんか殆ど分からないんだから。
「それだよそれ。今まさに口に運んだ食べ物だよ」
………聞いても分からんかった。
私の朝食に物申したいのは最初の一言でなんとなく分かったけど、この素敵な朝食の一体何がいけないのか??
「え?何で?」
……マジでわからん。
良い加減ちゃんと教えろ!という気持ちを込めてあーちに視線を向ける。するとあーちは苦々しく口を開いた。
「今日は花奏ちゃんがうちのお腹の上に落ちてきた日なんだよ……」
「あぁ……あったね」
一年前の今日、かなちゃんが手術で縫いたてのあーちのお腹の上に乗っかっちゃった日か。
それで何でこの朝食がいけないの…か……ハッ!!
分かったぞ!!今日私が朝食で食べているのはパンの縁にマヨネーズで土手を作って、その内側に卵を落とし、その上から塩、胡椒、粉チーズ、隠し味にうま味調味料を一振りしてトースターでこんがり焼いたパン……卵マヨネーズパンもとい、【ラピュタで出てくるみたいなパン】だ。
卵マヨネーズパン→ラピュタに出てきたパンっぽい→ラピュタといえば→空からヒロインが落下する→落下といえば→かなちゃんがあーちのお腹に落ちてきた。
……………遠いわ。
まぁ当時あーちも凄く痛そうだったから連想の遠さはこの際置いといてあげよう。
しかし、あーちもあーちで『いけない』ことはちゃんと叱らないとなのに、なんだかんだ許しちゃうから見くびられてるって気付いてるのかね?と思わず一人苦い顔になってしまった。
あーちはこの私の心内に気付いているのか、「思えば、花奏ちゃんはあの頃から言い訳が上手かったよねー」と褒めていた。まぁ口が達者なのは確かだから「うん…困ったもんだよね」と返しておく。
「想像して無かった面白い発想の言い訳されるとつい許しちゃうから調子に乗っちゃうのかねぇ」
「それで許してんのあーちだけだから」
「困った伯母ちゃんも居たもんだねー」
急に他人事感出してきた!!ダメなおばちゃんはお前だよ!?
「私の話、聞いて?」
残念ながら困ったおばちゃんは残っていたグラノーラに夢中になっていてこちらとの会話を強制終了させたみたいだった。私の話、聞いて?
もうこうなってしまったらまともな会話は望めないので私もトーストの残りを食べきり、後は紅茶を飲み切って洗濯に行こうかなぁとカップに手を伸ばした。
すると、向かいの席の人間が半笑いで再び話しかけてきた。えっ?!…なんかヤダ。
「ねぇねぇ。高校で『あーあー…イケメンが空から降ってこないかなー』って言う子居たよね?」
……………………。
………あ、いけないいけない。紅茶を飲んでる途中だったわ。
あーちの顔を敢えての無表情で見つめながら飲みきり、そのままコップとお皿を両手に持って立ち上がったところで答えを紡ぐーー
「居ない。そもそもそういう恋愛脳の人とは友達にならない」
そもそも降ってきた時にその流れでそのままお知り合いになれるっていうのが凄いわ。そしてそこから自分の彼氏にしちゃうんでしょ?どこのプリンセスだ。
「え?普通の手段で出逢おうとしてないんだから全然恋愛脳じゃないでしょ。脳筋でしょ」
あーち、分かってないなぁ~……
「如何なる手段でも手に入れようとする考えが恋愛脳だよ」
空から降ってくる人間は先ず普通じゃないって……。運命感じちゃダメだよ!目を醒めせ!恋に恋しちゃ駄目だ!そして何よりイケメン大怪我してるよ!?まず救急車!!
「えー…」
不満気な声を背後で聞きながら食器をシンクに置いてお風呂掃除に向かった。
……それにしても出会いか。
私の大学時代の友達は勿論ジョークだけど出会いのシチュエーションを考えていたな~。ハンカチを道で落としてそれを拾ってくれた男性が、
『ハンケチを落としましたよ、お嬢さん』
と言って話し掛けてくれて、それに気付いた友達が、
『まぁっ!ご親切にありがとうございます。……はっ!!素敵な殿方…っ!』
『なんて素敵なおぜうさんだ…っ!!』
こうして二人は出逢い、結ばれるっていう妄想をしていたな。なんで大正ロマン風なのかは謎だけどまだこっちの方がずっと平地だし安全だわ。うんうん。
お昼ご飯は豆腐の賞味期限が近かったから豆腐丼にしよう!So healthy!!
*****
同日、おやつ過ぎ
「えー…どうしよう」
(えー…独り言デカくない?)
「んー……書くー?」
(んー…私に聞いてるの?)
「でも死にたくないしなぁ」
(……書いたら死ぬってデスノートかよ!!)
「お寿司…よりも上生菓子…よりもやっぱりお味噌汁かなー」
(………えっ?!何の話???歴史にまだお寿司も上生菓子もお味噌汁も登場しないよね?この三つは全部あーちの好きな食べ物だよね?……勉強してるんだよね????)
あーちの謎の独り言のせいで読んでる本の内容があんまり入ってこない…良いシーンのはずなのに……
*****
同日、夕方
「出来たっ!」
どうやら完成したらしい。
でも最後のお味噌汁の発言からどうやって完成まで漕ぎ着けられたのか皆目見当がつかない。今はさっきまでの独り言が嘘みたいな清々しい顔してて……情緒ヤバすぎでしょ。
思わずあーちのことをドン引いてる顔で見つめていたらあーちが気付いて話しかけてきた。
「あれっ?どうしたの?何かお化け見た時みたいな顔してるけど」
『いや、お化け見たことないから!』というツッコミを今はする気にはなれなかった。只々目の前の人間が掴めない…。
当の本人は、戸惑いによってフリーズしている私に突然「おーい」と言いながら上半身を左右に大きく揺らし出した。……何故?
そして次の瞬間には、その動きに対しての私の反応が無いのがスイッチになったのか、揺れた後遺症で頭を左右にカクカク振りながらあっという間に目の前まで歩いて来た!!
………ッ!!と、隣に座ってきただと!?
おまけに私の肩をポンポンと叩きながら声を掛けてきた。
「どうしたの?わたにほ出来たから読んでみてよー」
『どうしたの?』じゃないから!
私は一度口ギュッと閉めると同時に目を固く閉じた。一度あーちを視界から消しておく。そしてしっかりと一拍おいて勢い良くあーちの方に鬱憤を吐き出す!!
「どうしたのじゃないから!散々独り言をぶつくさ言ってた事に対しての弁明なり釈明なりを一切しないで、突然『出来たっ!』って歓喜に満ち溢れる人間めっちゃ怖いから!!」
ふぅ~……言ってやった!!
しかし敵は全く怯んでいなかった。そしてすっとぼけたように、「ほへ?何か言っちゃってた?無意識だわー…。まぁ読んで読んで」と軽やかにスルーしてきた。
……………っ!!コノヤローッ!!
「ちっ!」
ついつい口の中で舌が鳴っちゃったのは自然の摂理である。
…………【わたにほの内容】
(……高句麗の歩兵が鉞で襲ってくるって普通に怖いな。まだ弓の方が良いな。)
(おっ!ビッグな前方後円墳だ。仁徳天皇陵の!!人生で一度は見てみたいけど、横から見るとただの森って感じなんだろうな…。)
(うんうん、大阪で初めての世界遺産になったんだよね~。百舌鳥古市古墳群ね~。おめでとう!!)
…………【読了】
ふむ。今回は疑問に思ったであろう所もちゃんと答えてあった感じかな。それよりも私が一番気になってるのは……うん、アレだよね……。
「うん。はい、内容についての質問は特に無いんだけど、『死にたくない』って言ってたのはなんで?」
……これだ。
私は胸の辺りの高さで軽く右手を挙手しながらキンちゃんからは目を逸らさずに思い切って聞いてみることにした。
すると、左隣に立つ人間が少し動揺しているような気配がした。
なので、そのままスッと答えてくれるかと思ったら、流石と言うべきか予想の斜め上を行かれてしまった。
「それを話す前に、今から出すクイズに答えて貰わないといけない」と。
……へっ?……クイズ??
「RPGゲームの中ボスみたいな台詞…。まぁ、答えてあげよう」
めっちゃ小物感が漂ってる言い方だけど、このクイズに答えさせすれば話してくれるんならまぁ答えましょう。
「百舌鳥・古市に巨大前方後円墳が沢山造られた理由は何故でしょ~かっ?」
あーちの方を向いていなかったから分からないけど、なんか陽気なポーズでクイズ出されてたような気がする…。やっぱ小物だったか。
『ふはははは!私は四天王の中でも最弱!!私如きを倒せないと先が思いやられるぞ!勇者よ!!』って言う、ベッタベタな小物のセリフが頭をよぎったけど今はクイズに答えねば…。
古墳が沢山あった理由でしょ?なんかスピリチュアルなスポットだったとか?しかも前方後円墳なら偉い王族とかしか入れないから…これかな?
答えが纏まったので俯いていた姿勢から顔を上げ、私は四天王最弱を見つめた。
「んー…そこに王族が沢山居たんじゃん?あとは、テオティワカンとかマヤのピラミッド的な奴に取り入れられてた春分と秋分の時に光の柱が出来るみたいな立地だったとか?」
なんかイケそうな気がする!!さぁどうだ?!
「ておてぃわかんって一瞬何かの呪文かと思ったわ。古墳人はえらい現実的で、百舌鳥の古墳たちは当時の海岸線に沿って造られてて、古市の方は難波から倭の中心に続く陸路に造られたの。百済や宋の使節の目を意識した立地だったらしいよ。今は木が生えまくって山みたいだけど、本来の古墳は拭石が敷き詰められていて見た目真っ白だし、巨大だし、目を引くよねー」
「成る程ねー。雲のトランポリンみたいな感じね」
違ったかぁ~。私の考えが高尚過ぎたわ。真っ白くて巨大なオブジェが沢山あったらまぁ確かに目を惹くよね~。大きい公園にある雲のトランポリン然り。
「え?……う、ん…そう、かな?」
あーちは雲のトランポリンにしっくりきてない感じだけど、もうクイズに答えたんだし、約束通りこっちの質問に答えて貰おうか。
「で、何を悩んでた訳?」
文字を沢山読んで少し疲れたのでテーブルに頬杖をつきながら左上にあるあーちの顔を気だるげに見つめながら聞いてみた。
あーちは何も言わずにいそいそとキンちゃんの後ろの空きスペースに置いていたノートを取りに行き、該当しているであろうページを開きながらおずおずと口を開いてきた。
「えっとね……」
〔古事記の『三韓征伐』って知ってる?…あ、知らない。
仲哀天皇が神功皇后と九州の熊襲を征討しに向かったの。で、筑紫に滞在中に航海の神である住吉大神から「海を渡って新羅を討て」って神託が下ったのね。それに対して出兵を拒否した天皇は神罰が下って急死…。
皇后は側近の武内宿禰と大軍を率いて渡海し、戦わずして威圧で新羅を臣従させたんだって。しかもこの時お腹には赤ちゃんが居て、石でお腹を冷やして出産を3ヶ月遅らせて、筑紫で応神天皇を出産したって話。
ちなみに、その応神天皇は八幡神として祀られていて、この後の時代でもちょいちょい出てくるよ〕
おいおい、馬鹿にするなよ。
三韓征伐の内容は勿論聞いたことあります~。『三韓征伐』って呼ぶのをど忘れしていただけだもん。皇后が石でお腹を冷やして出産の日をずらしたのも知ってるし!!
それにしても、あーちは普通に話せば良いのに何でかぼそぼそと話してきた。
対する私は、時折相槌程度に「ふーん」と言いながら最後まで聞いてあげた。偉い。
そしてどうやら話し終わったようなので、あーちの手から改めて内容を確認する為にノートを拝借してパラパラ捲ってみてみる。…あ…この字ヤダ。
でもせっかくこんなに書いたんだし、あと歴史的にも書くべきでしょ。三韓征伐はテストで出るぞ!名前忘れていたけど。
「私的には別に字数も稼げるし書けば良いと思うけど、何が問題なわけ?」
「え?ええと…お察しの通り、この話は好太王碑文にある、倭兵軍が新羅の王城を占拠した記述と合致するのね。更には、その碑文には真実は違えども百済と新羅を臣民にしたって書いてあるでしょ。この古事記と碑文の2つが戦時下において、日本軍が朝鮮半島を統治する正当な根拠にされていたんだって…」
あーちはおずおずと書かなかった理由を話し始めた。それにしても…日本軍か。
「……ほう」
ちゃんと話を聞いてやるかと思いあーちの方へ身体ごと向く。さ、話してごらんなさい。
「戦争ってデリケートもデリケートな問題だし、況してや日本の神様が外国に出兵しろってけしかけるなんておかしいと思わない?他国に迷惑をかけてまで日本の領土を広げんなよって思って、書くべきかどうしたもんか悩んでたの。仮に書いたとしても、文章にこのうちの批判的感情が滲んじゃいそうだし、多神さんやチェックしてくれているらしい神様がお怒りNG出して来たら一巻の終わりだしさ」
「ん、理解した。でさ、朝鮮の人たちは件の碑文を見る度に『く、くやし~い』ってなってるの?」
統治されちゃう根拠の碑文がずっとあるんだからそれを見る度に悔しがっちゃわないの?まぁ中国の吉林省にあるみたいだけど…。
「え?……朝鮮半島に住む皆さんの国民感情は本の何処にも無かったから分からん」
あーちは私の質問に間の抜けた顔をしつつも答えてくれた。まぁ凄く昔だから事実だけでその時抱いていた感情なんて書いてないよね。…察し。
「で、結論。このノートには既に書いてある訳だし、付け足すかは好きにしたら?」
もうノートにも書いてるんだからそのままキンちゃんに打ち込めば良いのに。でもあーち的に微妙なら、まぁ纏めてるのがあーちなんだし好きにしたら良いと思う。
「んー…なら【裏にほ】には書いておこうかな」
どうやら落とし所を見つけたようだ。でも今、『うらにほ』って言う謎のワードが出てきたな…。
「ねぇ、『うらにほ』ってなー…」
「うわぁあああああああああーっ!!」
『うらにほ』のことを聞こうとした途中で急にあーちが絶叫しながら頭を抱えてその場にしゃがみ出した。
そして何故だか私の脚に土下座っぽい姿勢でしがみついてきた。…うわ…こいつ涙目だ。
「みーちっ!うちの代わりに多神さんに質問聞いて来て!」
突然脚にしがみつかれた挙句、涙目で変なお願いをしてきた。ここは相手を落ち着かせる為にもちゃんと答えよう。
「え?イヤだけど」
「ヤダダメーっ!お願いお願い!住吉大神様の事を悪く言っちゃった事について、多神さんに『うち死にますか?』って聞いた瞬間、『そうだな』って言われながらザスッと殺られたら怖いもん!だからみーちが『あーち、どうにかなっちゃいますか?』って聞いてーっ!」
いや、なんで多神さんが刑の執行人になってるの?
それ中間管理職じゃなくてただの死神じゃん。あと『あーち、どうにかなっちゃいますか?』って質問バカっぽいよ。
「落ち着け。神様の悪口言った事で死ぬなら、あーちはもうとっくに息絶えてるから」
先ずノートに書いた時点でもう発言するよりも記録として残っちゃってるから罪は重いでしょ。まさにデスノートね。
「酷っ…!」
いや、なんであーちがショックを受けたような顔しているの?
もう既に書いちゃってるじゃん。そして脚に良い加減しがみつくな。…うわ、涙が増えてる…。
「心を入れ替えー…るのは直ぐには無理だから、これからはしおらしくしますから、どうかお許し下さいって伝えてー!最悪アウトでも無関係なみーちを挟む事で即死を回避させて!うぅっ……自分で言ってて辛くなってきたけど!」
しおらしくするとかあーちに限っては無理でしょ。それに私は死を和らげる緩衝材じゃない!!
……っ!ああもうっ!!脚を両手でガクガク揺するな!!
「ええぃ、くどいぞっ!」
「あぁっ……」
私は立ち上がると同時に脚にしがみついていたあーちの両手を振り払った。
その勢いのままあーちは悲劇のヒロインばりに床に倒れ伏して私を見上げてきた。……おいおい、被害者ぶるなよ。
私は沸き上がる苛立ちを鎮める為に大きくため息をつきながら腕を組んだ。…腕を組んだのは手を上げない為である。
もうこのまま縋られ続けるのは本当に御免なので、仕方が無いからこちらが折れてあげることにした。
「その命が大丈夫かどうかの質問しか聞かないからね!で、夕飯はシチューね」
まったく!!あーちのせいで急いでシチュー作りに取り掛からないとじゃん。
というか、『命が大丈夫か』っておかしな質問だな!!
「みーち様っ…!感謝の言葉しかございません!」
あーちは慌てて正座の姿勢に戻り、恭しく感謝の意を述べてきた。
「はいはい。感謝しなさい」
もう話は済んだので私はこれでおしまいという意味を込めて片手を上げながらキッチンへ向かった。
それにしてもある意味これが初めての多神さんへの公式(?)訪問だ。
あーちが何もない白い世界で話してるって言うから私もその様にして貰わないとなんだろうけど…どうやってお願いするの?
………指輪に向かって念でも送っとけば良いのかな?『本日は白い世界でお願いします』って。
…っ!……あーちの奴め!……――
12月2日(日)
今日は朝食の時からかなり遠い連想ゲームの果てに文句を言われたり、独り言をぶつくさ言い出したり…。結局お寿司と上生菓子とお味噌汁って何だったのか聞き忘れてた。
挙げ句の果てには脚に涙目でしがみつかれたりで謎な一日だった。
シチューを煮込んでいる時にも横で冬ソングらしきモノをあーちに歌われて嫌だった。不味くなるやろ。
正直今から寝るのが少し怖い。多神さん、お手柔らかにお願いします。いつか聞こうと昨日思った、料理のスキルとかの話も忘れずに聞こう。……疲れた。
end..
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